名画の隠し絵

美術館にある名画には隠し絵がある。それは巨大な蛇の形をしており、人間を喰う姿が絵になっている。

ベッリーニ 「牧草地の聖母」 マリアが幼児の生皮を喰い、また生肉を「神」に喰わせる

人はその昔全くの家畜として粗雑に扱われており、狩りをして捕まえられて「神」の食糧として生贄にされ続けていた。そんな時代が長かったのだが、今では歴史的事実が秘密化され、人が喰われることなど無い社会が当たり前だと誰もが思っている。その行為は今では秘密の儀式のように人知れずこっそりと行われているにすぎないのだろう。

絵画芸術には、そんな人間のかつての家畜的、奴隷的な姿が隠し絵になって表現されている。名画がそれを教えてくれる。

ジョヴァンニ・ベッリーニ 「牧草地の聖母」 1500~1505年頃 ナショナルギャラリー(ロンドン) 

牛や羊が放たれた牧草地に幼子イエスを膝に抱いた聖母が座っている。聖母はイエスの為に手を合わせてお祈りをしているのだろうか。

聖母マリアの顔。目が半開きで冷たい。遠目には目を伏せてイエスを見ている顔なのだが、拡大するとまるで違う。愛情のひとかけらも感じさせない冷酷な目だ。

口元をさらに拡大。口が赤く、何かを入れているようだ。良く見れば見えて来ると思うのだが、口から何か刺身のトロのような半透明っぽい物(小さな人間にも見える)が出て来ている。スルメのようでもある。生き物の皮かもしれない。

幼子イエス。これはまるで死体のような、血の気の失せた無表情な顔だ。

横花中華街の肉屋に行くと、店頭にチャーシューが鍵フックで掛けられているが、それを思い出す。沖縄のチラガーにも似ている。

首や手足の付け根が不自然であり、うまく繋がってない事が分かる。胴も長すぎる。バラバラのパーツをそこに置いて人型に組み立ててある感じだ。頭部は小さめで、左足は右足よりも小さくあらぬ方向に捻じ曲げられている。

尻の下に見える損傷は何だろうか。切り傷? それともここにあるのは張りの無くなった死肉なのか?

幼児の頭の外側に見えるのは何だろう。光背ではない。頭の皮を剥いだ様な跡がある。聖母の口から飛び出していたのは、この子の頭の皮なのか。

マリアが合わせた手と手の間から、下に垂れているのは幼児の皮かもしれない。その他マリアの胸の前には小さな人間と思える形がたくさん見て取れる。

左上の木にはカラスが止まっており、二人を見下ろしている。厳しい目つきだ。おこぼれの肉をかすめ取ろうとしているのだろうか。

木には葉が無い。季節は冬なのだろう。マリアもそれらしい服装をしているが、ただ一人幼児だけが素っ裸である。我が子を寒空の下で、裸にしている馬鹿な母親がいるだろうか。幼児が我が子でなく「神」に捧げるための生贄肉だとしたらつじつまが合う。

ベッリーニはこの他にもたくさんの聖母子像を描いているが、幼子イエスは常に「神」に捧げられた生肉扱いだ。この絵と同じようにマリアが「いただきます」のポーズを取っているものもある。マリア自身も生贄から少しつまみ食いをしている。

蛇に似た巨大な「神」の姿が見えるだろうか。後ろにいる牛を目にした顔がある。幼児と、マリアの青い衣の中にいる隠れた人間を口に入れて喰おうとしている。

それと、マリアと言えば蛇の遺伝子が強いので、半身が蛇の姿だと想像しているので、どうしてもこんな風に見えてしまう。マリアの上半身から直接蛇の胴体へと繋がっている姿だ。この大蛇の尻尾ははるか向こうのUFOへと繋がっている。

ダヴィンチの「東方三博士の礼拝」や、「岩窟の聖母」に見られる蛇の半身を持つマリアが参考になる。作者が違っても隠し絵を描かせている主体は変わらない。