名画の隠し絵

美術館にある名画には隠し絵がある。それは巨大な蛇の形をしており、人間を喰う姿が絵になっている。

ダヴィンチ 「リッタの聖母」 隠し絵が良く見えない。

この作品はダヴィンチの作または他者との合作とも言われるが、どうだろうか。隠し絵を探る立場としては、ダヴィンチの他の作品ほどの神秘性が無く、隠し絵もさほど見つからないので、他者の作品だと思うし、模写か何かだと思う。

レオナルド・ダ・ヴィンチ 「リッタの聖母」 1481~97年頃 エルミタージュ美術館

聖母の青い外套の色合いやイエスの髪の毛の柔らかい筆致に、ダヴィンチらしい所もある。隠れたメッセージがなかなか見つからない。

聖母の顔は、遠くから見ると慈愛に満ちた優しい顔だが、近くで見た時に見えて来るこの目、黒目だけで塗りつぶされたこの目が不気味だ。

唇の隙間に、何かが挟まっているように見えるし、口から何かがこぼれて口の端から顎にかけて流れているようにも見える。首にある赤い線は何だ。

幼子イエスの目が何か変だ。母から乳をもらっているのなら、もう少し幸せそうな表情でもよさそうなもんだ。

赤い服の紐を緩めると乳房が出るようになっているようだ。しかしこの紐の描き方はダヴィンチらしくない。ダヴィンチだったらその人間離れした描写力で「モナリザ」のように糸の陰影までくっきりと描いているはずだからである。ここはダヴィンチの描いた物では無い。

ゴールドフィンチはキリストの受難の象徴だそうだ。

 

聖母の身体が生贄の人間の組み立てで出来ているのが少しずつ見えて来た。頭の上に蛇がいて、それの口が小さい人間を咥えているのも見える。

画面全体に渡る蛇神の顔が見えない。画面下の方から頭を持ち上げてマリアの首を咥えているのかもしれないし、マリアの身体全体で幼子を喰おうとしているのかもしれない。

どういう事だろう。損傷が激しく、修復が繰り返されたのか、元絵の隠し絵が分かりにくくなっている。