名画の中の人喰い蛇

美術館にある名画には蛇の隠し絵がある。その蛇は人間を喰っている。

ルーベンス 「聖リビナスの殉教」 聖人の生産と神の鉄槌

退院後の安静療養中。医者からは力を入れる労働はしない事・車の運転は1時間以内とか制限を付けられている。未だに尿に血が混じるので言われる通りにするしかない。

この間にブログの方をどんどん進めるのが良い。人間の存在意義についての研究なので焦ってはいけない。中途で寿命が尽きてしまう事もあり得るが、出来るだけの事はしたい。

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ピーテル・パウル・ルーベンス 「聖リビナスの殉教」 1633~35年 ボイマンス・ヴァン・ベーニンゲン美術館(オランダ・ロッテルダム)

7世紀、アイルランドの宣教師リビナス(リヴィナス)はオランダでを布教活動をしていた所、異教徒が襲い舌を抜いて犬に食べさた。神は怒り、落雷を持ってその異教徒たちを罰した。ルーベンスはこの説話を聖リビナス教会の為に描いたのだと言う。縦414センチ×横347センチの大きな作品である。

画面下方、少し左寄りにいる赤いマントの老人がリビナスであるらしい。人々に押さえ付けられ、後ろの黒っぽい人(イスラム教徒っぽいターバンを頭に巻いている)が手にやっとこを持っていて、舌らしき肉塊を挟んで犬の前に差し出している。

画面上方では天使たちが怒りの表情をして、手にした鋭い光の矢を人々に向けて投げ付けている。人々は馬と共に驚き、混乱し、打ちのめされる様子が描かれている。

キリスト教の神は布教者に加害する異教徒に厳しい。暴力には暴力を持って報復する。そう言えばこの神は人間が自分の気に入らない状態だと、滅ぼしてしまうほどの短気な、怒る神であった。

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この絵の全体図を小さくしてコントラストを付けてみた。次にそれをぼかしてみた。すると上図右端のようなイラストが描けた。空から降りて来て人々をバクバク喰う蛇の形をした神の姿が見える。聖書物語などの画題は関係ない。ただいつもの蛇神による食人の図が見える。

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細かい所を見て行く。押さえ付けられる聖リビナス、口にナイフを咥えている男、切った舌を犬に喰わせる男、喰い付く犬が見える。

ただリビナスの表現が不自然である。足がどうなっているのかよく分からない。舌を切られたのならばもっと口が血だらけになっていても良いのではないか。

犬に舌を食わせている男は天使の鉄槌を与えられていない。絵の中心部で一番存在感が大きい。何ならこの男の方が聖人よりも画題の核心を表す人物であるかのようである。

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上方の青年天使二人、幼児天使二人の表情。聖なる存在、神の使いとは思えない様な厳しい表情をしている。憎しみの感情を隠せてない。

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画面の上半分をイラスト化した。二人の青年天使が光の矢を投げ付けている辺りに巨大な蛇の顔が見える。光の矢(黄色い光線)はその蛇の目から出ているのではないか。蛇の目には、見られた者を催眠術に掛けるような特殊な威力があるから、それを光の線で表しているのではないか。

三本の光線が見える。それらは全て異教の人々と言うよりも聖リビナスに向けて放たれているように見えるのはどうしてか。

蛇の両目からの光線・そして蛇の脳内からのテレパシー、これらを聖人に向けてダウンロードさせて教義を教え込む作業が同時にここに表現されているのかもしれない。聖人の誕生について説明しているようにも思えるのだが・・・・。

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同じ絵をぼかしたり、コントラストを強めたりしてもう一度見る。蛇の目から、脳から光線が出ているのが見えるだろうか。この光線を、異教徒を懲らしめる為の怒りの鉄槌であると単純に見ても良い。

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ミケランジェロ・ブオナローティ 「サウルの改宗」 1542~1545年 ヴァチカン・パオリナ礼拝堂

この作品を思い出している。キリスト教徒を迫害するユダヤ教徒のサウル(後の聖パウロ)が神の声を聴き、一時的に目が見えなくなると言う説話が絵になっている。この絵では神の手から発射された光線がサウルに向けられ、隠し絵の人間の頭脳に当てられていた。神の意志が一瞬でダウンロードされて「聖人」が誕生する瞬間が描かれていた。

これと同じ事がルーベンスのこの絵でも表現されていると思えてならない。

蛇神がどのように人間を洗脳し、支配しているかが表現されていると思える。すなわち地上での地位・名誉・財産を望む故に悪魔と取引をし、その悪魔の知恵を借りると言う事がこの絵の中の神からの光線で表されている。

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「聖リビナスの殉教」下半分。最下段の人間たちを口に入れる巨大蛇の姿がここにも見える。聖人リビナスもここでは単に蛇神に喰われる肉塊にすぎない。悪魔と取引をしても結局は最後にこうなる事を表している。

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全体図。画面全体を占めて大きな蛇神が見える。

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もう一つ、こんな隠し絵が見えてしまうのは、僕の心が汚れているからなのか。性的な欲求が強すぎるからなのか。イラストでは青が男、赤が女である。

多くの名画の中に性的な隠し絵があるのは今まで見て来た通りである。それは人間の男女の性行為と出産か同時に描かれているものであった。神が家畜としての人間に望むのは、「繁殖」であるからそれを促す隠し絵があってもおかしくない。・・・・食糧としての肉を増やす為、「産めよ! 増えよ! 地に満ちよ!」と言う事である。

地上に人間が増えれば、多少見せしめの為に殺しても総数はあまり変わらない。雷で殺しても、戦争で互いに殺し合わせても、ウィルスで殺しても、産ませて増やせば結局同じ事である。

 

ルーベンス 「キリストの埋葬」 ほくそ笑む蛇神

人々が「神」と言っている存在の真の姿がここに垣間見れる。

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ピーテル・パウル・ルーベンス 「キリストの埋葬」 1615~17年 アムステルダム国立美術館(オランダ)

紙に一色のみで描かれた素描である。

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見やすくするためにコントラストを強めてみた。アントワープの聖マリア大聖堂の「キリスト降架」よりも後に描かれた物だと言う。向かって左側でイエスを支える若者が「キリスト降架」とそっくりである(左右逆転しているが)。男たちがイエスを布で包み、埋葬している場面が描かれている。右上の女は聖母か。地面は土の穴があるのか、石棺が置かれているのかよく分からない。

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皆悲し気な表情である。右側の、イエスの足を持つ男などはひどく顔をゆがめているし、聖母の左の男の顔やその下の若者の表現などはひどく雑になっている(と言うか簡略化されている)。

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中央の若者の手足がどうなっているのか、右手が何を掴んでいるのか分からない。

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イエスの身体から下の部分をイラスト化したらこうなった。画面最下部にいる生贄の人間を喰いに来た巨大な神の姿が見えて来た。イエスの身体の下に垂れた布で神の口(耳まで裂けている)が表されている。神の目は左の若者の頭と、右の顔をゆがめた男の頭がそれである。何ともおそろし気な蛇神の姿が出て来た。

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左が全体図。右がそれを小さくしてさらにぼかしを入れた物。こうするとテーブルの上の食糧をつついて喰う蛇の姿が見えて来ないか。人物の形を人間の姿とは見ずに、単なる形の塊と見て大きく群像で捉えると見えて来る。常識に囚われてはいけない。純粋に自分の目に見える物だけを正直に見れば見えて来ると思う。

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石の祭壇に捧げられた人間は繁殖行為をしながら喰われようとしている。神の口からは別の人間の身体が半ば呑み込まれている者もあり、こぼれ落ちている者もある。神の目はなんと鋭いのだろう。神の口はなんと大きいのだろう。この神の胴体は一旦下に向かい、折り返して上方に向かっていると思える。

背後にもう一匹蛇神がいる。手前の蛇神と重なっており、手前の奴の頭の上にいる人間を口に入れている。

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もう一度小さくしてぼかしを入れた物を揚げる。頭蓋骨っぽい蛇の顔が見えるだろう。後ろにいる蛇も見えるだろう。そして絵の枠外にこの二匹の胴体がイラストのように存在するであろうことが想像できる(この想像は僕だけかもしれないが‥‥)。イラストで青く描いたのは、生贄の為の石の祭壇である。

 

こう言う蛇神が人間を支配しているから、人間は何をやっても閉塞感があり、中々次元上昇できない。思春期の頃、親から教えられた事と現実のあまりに違う事に違和感を感じ、反発をしたのはこいつらのせいではないのか。家畜のように働き、金を稼いで国に貢ぐ事が法律で義務付けられている世界でいつまで生き続けなければならないのか。

人間は常に何かに脅かされている。政治家・マスコミ・学者等人々をリードする立場の人が人々に恐怖心を植え付ける言動をする。コロナウィルス・地震・津波・地球の環境悪化その他常に言い続けて怖がらせる。それはあたかもテレビコマーシャルの手法と同じで、怖さを植え付け、それを回避するためにこれが必要との事で、奴らの目標に導きそれを買わせる。人々がそういう行動を自ら率先して行うように仕向けるのだ。

ルーベンスのこの蛇神は、単純な洗脳策に乗ってしまう馬鹿な人間たちを高みから見てほくそ笑んでいるように見える。

 

ティエポロ 「巡礼の聖ロクス」 ペストの守護聖人?

新型コロナウィルス騒動が茶番劇に見えて仕方がない。既存の風邪とどう違うのか、納得のいく説明を誰もしてくれない。世界中で大騒ぎして死者も出ているとは言うけれども、それでは人口が減っているのか、数値を出して説明する人がいない。風邪も一種の「コロナ型」ウィルスが原因であり、人から人に感染する。重症化して肺炎を起こして死ぬ事もあると言うのは今始まった事ではない。PCR検査は必ずしもコロナウィルスの発見の為の的確な検査では無いと、専門家は知っているはずなのに、いつの間にかPCR検査陽性者=感染者と言っている。ウィルスのような生命体の定義がしづらい物質との戦いは人間にとって永久に克服不可能な事は前々から分かっていた事ではないのか。ウィルスは原罪のようにそこに居続けるもので、共存しながら、注意しながら、人間は生きて行くのが当然なのだろう。克服できるようなことを言って国民を騙す政治家は頭がおかしい。騒動を長引かせて儲かるのは製薬会社ばかりである。

人と人との社会的繋がりを希薄にさせ、直接的に国の統治下に置くのが目的なのかもしれない。つまり全世界的にこの騒動を起こし続けさせている支配者がいて、その支配力を強める為の指令が出ているとしか思えない。

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ジョヴァンニ・バッティスタ・ティエポロ 「巡礼の聖ロクス」 1730年 ハーバード美術館(アメリカ・ケンブリッジ)

ペストに対する守護聖人として、カトリック教会で崇められた人だと言う。裕福な生まれではあったが、ペスト患者を癒すため、全財産を投げ売ってローマ巡礼の旅に出た。彼が患者の頭に十字架の印をすると患者はたちまち癒えたと言う。

彼自身もペストに掛かり、足に傷を負った姿で表される。犬が食事を運び、傷をなめて治した事から、犬が傍らに描かれる。この絵はペストに掛かった彼が犬に舐められて癒される様子を描いてあるようだ。太ももに傷が見える。

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ペスト患者を治しながら自分も感染してしまう。彼のこの気力の萎えたような表情は自分の不幸を嘆いているからなのだろうか。後に彼は生まれ故郷に戻った時、フランスの国内戦争のスパイと誤解され獄中死する。その運命を暗示しているのだろうか。

口の周りの髭が小さな人間に見える。頬が少し膨らんでそれを口に含んでいるように見える。また黄色い襟が切断された手のように見える。

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右足を見せ、左足を奥に引っ込めた形になっているらしいが、どうも右足の付け根の位置がおかしい。胴体の腰の位置から少し前に出ているように見える。つまりこの右足は聖ロクスの胴体と繋がってないのではないか。

右手に持っているのは白い布か。これがまた別の人間の手に見える。

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貧相な汚らしい犬。犬の前脚の関節はこんな風に曲がっていたっけ? 尻尾がこんなに蛇っぽかったっけ? 目はどこに付いているのだ。とても病気を癒してくれ、食糧を持ってきてくれる有難い存在には見えない。

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聖ロクスの身体をイラスト化した。複数の人間の身体が組み合わさって出来上がっている。裸の右足を見せている人間はロクスの膝の上に抱かれるようにして寝ている格好である。犬は尻の所にある黒いブチ柄が頭で、肩が尻になった人間であろう。聖ロクスと彼が腰を下ろした岩の辺りは、人間の身体が複数積み重なっている。

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画面右側下方にも人間が隠されていて、イラストのように逆さになった人間が見えた。上から来た蛇に足先を咥えられているようだ。呑まれた内部も透けて見えている。

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全体図。巨視的に見れば、画面いっぱいに、上から降りて来る巨大蛇の頭が見える。左下の人間の肉の積み重なった部分に口を当てて喰っているようだ。聖ロクスはその生贄の人間たちを押さえて巨大蛇が喰いやすいようにしているらしい(巨大蛇の目と目の間にいる聖人、聖母やイエスは蛇神の補助者)。

 

絵画の中にこういう風に隠し絵として、半透明に描かれる蛇神は、恐らく通常人間とは違う次元にいるのだろう。しかしその身体は有機物で出来ているから有機物を摂取しなければならない。時々地上にその姿を表し、生贄の祭壇の上に供えられた人間たちを喰っているらしい。何十万年もの昔から、そして今でも・・・・。

神と呼ばれる彼らから、聖人と呼ばれる地球上の特権階級層に指令が出て、今のコロナ騒動が現出しているのだと思う。

 

ラファエロ 「火に向かって恐れずに進む女神とライオン」 背後に蛇神が・・・・

こんな物が見えてしまう意味が分からない。僕以外誰一人として同じことを言ってないじゃないか。巨大な蛇神? そいつが人間を食い物にしている図が絵の中に隠れている? 

似たような事を言う人はいる。爬虫類人がこの世を支配しているとか、龍神の為に生贄を捧げていた時代があるとか。しかしそれは神話であり、陰謀論の類ではないか。近代絵画の中に、そんな過去の遺物みたいな胡散臭い話が隠し絵となっているなど、誰に言っても信じてもらえるはずが無い。

仮に知能の優れた爬虫類的生命体が今も地球を支配しているとして、人間を食糧としながら生きているとして、その事を家畜である人間にこうした形で知らしめる必要があるのか。黙っていれば人間は死ぬまで真実を知らないままであり、それはそれで良いではないか。我が家族の繁栄だけを望み、繁殖活動だけをして遺伝子を次世代に伝えて死ぬのも悪い事ではない。

しかし真実を突き詰め、より高い次元に上昇する事を望むのであれば・・・・。

自分の目に見えている事実を解明したい。解明が不可能であるならばせめて事実を世間に知らしめてから今の生を終えたいものだ。

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ラファエロ・サンティ 1510~20年 メトロポリタン美術館

画題はGoogle翻訳だと「左側の火に向かって歩き、利用されたライオン、背景の風景を導く縦断ビューの強さ」とあり、何のことか分からない。恐らく火をも恐れない強い精神を持った女神の姿なのだろう。この女神を表す象徴がライオンなのかも知れない。

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画質を変えると見やすくなる。女神は火を指さし、火に足を踏み入れている。

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厳しい表情をし、衣を後ろになびかせて、突き進む勢いが感じられる。

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火の描き方が独特である。火のような不定形なものにもかっちりとした形を与えるのが西洋人の癖である。

ライオンが女神と比べて小さい。と言うよりも女神が大きいのだろう。この女神、3メートルくらいあるのではないか。

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全体図を小さくすると、大雑把に捉える事がしやすくなる。さらにぼかしを入れると目を細めなくても隠し絵が見え始めると思う。

女神の背後に巨大な蛇の顔が見えないだろうか。地を這う蛇がその先端の顔だけを見せている。口を開けて女神を呑み込もうとしているようだ。

あるいは空から降りて来た巨大な蛇が画面最下段の人間たちを喰っている図にも見えると思うのだが。

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左がぼかした元絵、右がイラスト。女神の後ろの巨大蛇は頭の幅が女神の身長と同じくらい(3メートルくらい)あり、通常の人間が戦っても勝つ事は不可能だろう。女神は巨大蛇の目と目の間にいる(脳内にいるとの意味か)ので、蛇の仲間と思われる。女神が巨大蛇の口の中に餌の人間を入れて与えている図ともなっているらしい。ライオンも火も大小の人間が組み合わさって形作っているらしい。

 

ラファエロにしても、フェルメールやその他の天才画家と言われる人たちの絵には、こう言う同じ画題の隠し絵が含まれている。あたかもこれが基本的なこの世の真実であると言っているようである。すなわち人間はこんなグロテスクな生命体の食糧であると。人間は無抵抗にただ喰われる運命にあると。

 

プッサン 「パンとシリンクス」 この世界の残酷な真実

血尿が中々透明になって来ないので何もできない。食って寝て安静にしているだけの毎日を過ごしている。コタツに入ってYouTube動画を視聴しまくっている。気力が持ち上がって来た時にこのブログの為に絵画を観続ける。隠し絵が必ずあるはずだからそれを探っている。

フェルメールの「窓辺で手紙を読む女」が置いてあるドレスデン絵画館にはこの絵もあるそうだ。

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ニコラ・プッサン 「パンとシリンクス」 1637年 ドレスデン・アルテ・マイスター絵画館

下半身がヤギの半獣神パンがアルテミスの従者シリンクスに岡惚れし、追いかけるが、すんでのところでかわされる。川の妖精(この絵ではシリンクスを抱きかかえるようにしている男がそれらしい)に頼んで我が身を「葦(あし)」に変えてもらう事で犯されずに済んだ。パンはその葦を手折って笛を作り、それがパンに付き物の「葦笛」となる。

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美しいシリンクスを追いかけるパン。意外にも音楽が好きで葦笛を作って吹くなど、この絵の下卑た顔からは想像がつかない。

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普段アルテミスに付き従っているキューピッドは、シリンクスを守ってケダモノと戦っているのかと思いきや、目線はシリンクスの方に向いているし、矢の先も彼女に向いている。シリンクスの視線もキューピッドの方を向く。どうもおかしな表現である。

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手前の川岸に座る幼児二人は水を汲んで遊んでいたところに、いきなり闖入者が来たので驚いているのか。それにしても向かって右側の子の表情が意味ありげである。

プッサンの絵には色々と寓意的な意味が込められているらしく、短時間では理解できない。

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画面の最下段、幼児の左側の表現が怪しい。川岸が描いてあるのか、水が透けて川の底が見えているのか、よく分からない。幼児の右手は何かを捕まえているようにも見える。

この辺りをずっと見続けていると上のイラストのように見えた。隠し絵の蛇の頭が大小二つ重なっている。左下隅に黒っぽい鱗の蛇の頭、それに重なるように大きめの蛇の頭もある。大きい蛇の右目は小さい蛇の額あたりにある。二匹の蛇とも、幼児の右手下の何かを口にしている。

今までの経験則から言えば、絵の最下段には生贄の人間が積み重なっているはずなのだから、ここもそうなのかもしれない。ただどうもそうは見えて来ない。

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画面最下段の右側。やはり怪しげな陰影がある。僕には上のイラストのような、喰われる人間・喰う蛇が見えるのだがどうだろう。

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上図左は元絵を明るくした物。コントラストも強くしてある。右は画面を小さくして色の彩度を低め、さらにぼかしを入れた物。こうすると上から降りて来る巨大な蛇が見えて来ないだろうか。画面の両側にある木の幹がその蛇の輪郭になっている。目はキューピッドの足や何かで、その口の輪郭はシリンクスとパンの足で囲って形作っている。下方の幼児たち・川の妖精たちが巨大蛇の生贄としての人間を表している。

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彩度を落としてぼかした物とイラスト。

神話を画題にしていると見せて実はこう言う事を隠し込んである。人物の群像を巧みに使って全く別の主題(この世界の残酷な真実)を伝えている。