ドガの絵には色々と驚かされる事が多い。「神」の食事の仕方の残虐性や、「神」の姿そのものもドガの絵にははっきりと見える。
エドガー・ドガ 「舞台上の二人の踊り子」 1874年 コートールド・ギャラリー(ロンドン)
舞台袖から二人の踊り子の練習を見学しているのだろうか。床に引かれた二本の線は舞台装置を動かす為のレールなのか。それがこの角度で見えると言う事は、正面ではなく側面から覗き見ていると言う事らしい。左端にドレスの一部が見えている第三の踊り子もいるようだ。
ドガと言えば踊り子(バレリーナ)の絵だが、どの娘もあまり美人ではない。ウソでも良いからもう少し美人に描いてあげれば良いのにと思う。
この二人は唇を異様に赤くし、突き出した顔で描かれている。目の辺りも赤い。
首に巻かれた布が首の切断面にも見える。
中央のダンサー。腹から上と下の足がうまく繋がってない。左足をこんな風に真横に回して前に出すなんてことが実際に出来るのだろうか。
腹から上の身体と、二本の足が分断されている。
向かって右側のダンサーも同様に、足が繋がってない。右足を真横に曲げ、左足を斜め前に突き出すには左足の膝を深く曲げなければ出来ないと思う。両手も取って付けたような感じがする。腹の辺りから広がる赤黒い部分は血か。腹で切断されているのか。
画面上部を良く見ると、背後の舞台装置が巨大爬虫類の頭になっている。二人のダンサーの腰を口で咥えて噛み切っているのではないか。だから二人とも足が変な方向に向いているのだ。
右のダンサーには別の巨大爬虫類が噛み付いている。
こんなにはっきりと巨大爬虫類の顔が描かれているのは珍しいのではないか。これが「神」の本来の姿。「神」はミケランジェロがシスティーナ礼拝堂の天井画に描いた白髪の爺さんではなく、こんなおぞましい蛇の姿をしているのだ。
彼らも生きるために人間を定期的に喰っている。生贄として捧げものとして用意された人間を喰っている。その真実をこんな形で美術館の絵画の中に隠し絵として語っている。大抵の人間は気付かない。
全体図。
コントラストを強めると、床に染みた血の赤色が見える。ここは生贄の祭壇なのだ。
信じたくないが、これがこの世の真実。これに一生気付かず、ひたすら子孫繁栄に、子作りに励む一生も良いが、気付いてしまったら受け入れるしかない。他の生命体に援助を頼むか、戦うか、あきらめてしまうかの選択をしないといけない。僕はこの秘密を世間にばらす事で奴らの力をそぐ事になると思っている。