名画の隠し絵

美術館にある名画には隠し絵がある。それは巨大な蛇の形をしており、人間を喰う姿が絵になっている。

ドガ 「悪魔のロベール」 何だこの絵は!

最近体力の衰えを感じる。午前中2時間、午後2時間くらい農作業をするのがやっとだ。階段の昇り降りにも膝に痛みが来る。ブログを続けるのにも気力がなかなかわかず、取り掛かるまでの時間が長い。夏から秋にかけて稼ぎ時なので体力的にきついが頑張ろう。

エドガー・ドガ 「バレエ 悪魔のロベール」 1871年 メトロポリタン美術館

66×54.3cm

オペラの一幕を絵にしている。下の男たちは楽器を演奏しているらしい。

明るくしてみると・・・・劇を知っている人ならば舞台上の場面が分かるのか。楽団員たちが皆バラバラで顔をあちこちに向けている理由も分かるのか。

ドガ 「悪魔のロベール 第三幕 修道女の踊り」 1876年 ヴィクトリア アンド アルバート美術館(イギリス) 76.6×81.3cm

これは別の絵。5年ほど後に少し大きく描き直されたこの絵でも、楽団員の動きはバラバラで、舞台上の演者もどこがどうなっているのか分からない。

「悪魔のロベール」と言うのは中世の伝説をもとに創られたオペラ。子供を欲したノルマンディーの貴族が悪魔に助けを求めた結果ロベールが生まれた。ロベールは悪魔のような暴力的で罪深い生活をしていたが、最終的には悔い改めると言う物語(Wikipedia

)。

舞台の役者たちは盛んに踊っているから、楽器奏者も盛んに楽器を奏でていると思いきや、まるで休憩中のような感じで描かれている。

菅楽器らしき物に口を当てている者、弦楽器を持ちその頭を見せている者がいるにはいるが、音が聞こえてこない。

真ん中のこの男は何をしているのだろう。横を向いてオペラグラスで二階席の女性でも見ているのだろうか。

しかしよく見ると、オペラグラスではなく、何か変な生き物に眼を突きさされているような、そんな風に見える。5年後のヴィクトリア アンド アルバート美術館の物では楽団員の間を大蛇が這っているように見えるが、それと同様に大蛇が齧り付いているのを男が手で防いでいる図なのだろうか。

修道女の踊りの中心に、窓際に置かれた小さい人間がいる。これが悪魔によって生まれたロベールだろうか。

舞台上の修道女の辺りをイラスト化してみた。背後の窓が巨大な爬虫類の頭になり、小さな子供を口にしているように見える。子供の下は血の赤が流れている。この辺は物語とは関係なく、巨大爬虫類に修道女たちが子供の生贄を捧げている図にしか見えない。

全体図を白黒にして縮小。するとこんな絵が見えて来た。画面全体を占める巨大な爬虫類(神)が絵の中の登場人物たちを全て摂り込もうと口から呑み込んでいる。

舞台上の子供を喰う「神」、それさえも包み込んで取り込む「大いなる神」の絵。

悪魔に魂を売ったドガらしい絵だ。

分からない部分が多いが、今後何度も見直す事でより深く見えて来ることを期待する。