この世は生きにくい地獄であると共に、天国でもあるのかもしれない。この絵を見ているとそう思える。
ヒエロニムス・ボス 「快楽の園」 1503~1504年(他説あり) プラド美術館(スペイン・マドリード)
左右に開く扉があり、開いた状態で見た内側に見える絵がこれ。閉じた状態では外側に地球を表す球体が描かれている。
真ん中に画題通りの裸の男女が戯れる様子が無数に描かれている。向かって左側には聖書の「創世記」、エデンの園でアダムとイヴを神が創っている様子が描かれる。右側は地獄そのもの。暗い中で燃える火、危険な刃物や倒れる人間など、死をイメージさせる物がたくさん描かれている。
人類の誕生から絶滅までの様子を絵にしてあるのか。
真ん中の絵。様々な人間のポーズが何を意味するのか、おかしな形の建物が何なのか全く理解できない。現実の世界では無さそうだ。
人類の誕生と死後の世界との中間に描かれた絵ならば、人間の人生そのものが描かれていると思うのだが‥‥。
何だろう。この性行為を思わせる裸の男女の絵は。
まるで乱痴気パーティーをしている様子にしか見えない。しかも現実には見た事もない奇妙な形の生物もいるから、夢の中の世界なのかもしれない。
画面中段には池があり、女たちが鳥と共に水に浸かっている。その周りに人々が輪を描いて回っている。牛・豚等の動物に乗り、大きな魚を担ぎ、もう訳が分からない。お祭りをしているようだ。
女たちが生み出す生命をたたえているのだろうか。
最上段に至ると、この変な建物が目に入る。これは何だ。遊園地か。未来の建物か。他の星の住居か。あるいは気が触れた人間の頭の中にある光景なのか。
個々の絵の意味は分からないが、全体的に見た隠し絵はこんな風に見える。
真ん中に巨大な化け物がいる。両目の下の大きな口の中に、隠し絵になった人間の形をたくさん詰め込んでいる。性の営み中の男女も全て口の中に入れようとする勢いだ。
この化け物の上にもう一匹巨大な爬虫類の顔が見える。この顔はどうやら爬虫類の(蛇の顔を前面から見た)顔のようだ。これが「神」なのだろう。
人生は夢のような物であり、訳の分からない事ばかり。理解しがたい物が無数にある。しかし一つだけ確かなのは、こんな巨大な化け物に家畜として支配されている事だ。気が付かないうちに仲間が、自分が喰われている。
人間は薬を打たれたように幻覚を見ている内に死んで行くのか。
「創世記」ではイヴが蛇にそそのかされて知恵の実を齧ると言う筋になっていたが、この絵ではそれ以前、イヴが誕生してアダムに引き合わされた瞬間が描かれている。後に出て来る蛇が既に絵の中に登場している。
背後のエデンの園の波打つ丘がその蛇である。他の画家が描くような小さな蛇ではない。丘その物が巨大な蛇になっている。この巨大な蛇が本当の「神」。手前の爺さんは違う。
地獄の絵。隠し絵として三匹ほどの巨大な爬虫類の顔が見える。人間を喰いまくっている。
化け物が口から人間を喰って、下から排泄している。地面に穴がって排泄された人はそこに落ちる。
豚の尼さんが男を誘惑する。豚も人間も遺伝子的にはさほど変わりが無い。豚のメスには処女膜があり、豚の臓器の一部は人間に移植できるそうだ。
この辺りになると、人間の身体がかなり損傷されている。豹か何かの獣や兎に喰われていたり、身体をナイフで刺されたりしている。骸骨っぽい化け物もいて、死を連想させる。
この地獄の絵図の最上段は、巨大爬虫類の顔にも見えたが、こんな風に着陸したUFOにも見える。ダヴィンチの聖母画にもUFOが良く見られるが、ここもそれかもしれない。
人類滅亡の時、こんなUFOに乗った宇宙人が助けに来てくれるのか。
人間は巨大な蛇型宇宙人によって地球上に創られ、以来彼らの食糧として、家畜として繁殖させられてきた。知能が発達しないように毒入りの食べ物を喰わせ、テレビ等で頭脳を白痴化するようにされ、、流行り病だと騙して毒ワクチンを体内に入れられた。人間は最期に他の宇宙から来た生命体によって示唆を受けて、彼らの支配から脱却するのかもしれない。そう考えたい。