名画の隠し絵

美術館にある名画には隠し絵がある。それは巨大な蛇の形をしており、人間を喰う姿が絵になっている。

モネ 「印象 日の出」 モネとはどんな存在か

モネはどんな人間だったんだろう。いやそもそも人間だったのか。

光と陰の魔術師。光の表現を細かく探求し、それを具現化した稀有の存在。その作品を観るとまさに人間技と思えない。手から生み出された絵具と絵筆の表現には見えない。「悪魔」に魂を捧げなければこんな技術が得られるはずが無い。

僕自身、高校生の頃モネとゴッホに心酔し、憧れたものだった。図書館から画集を借りてきて教室等で目を輝かせて観たものだった。

ただ、色のドットの並びにすぎない印刷物を観るよりも、最近はネットで高画質な画像が観られる。すると今まで持っていた天才画家の作品が全く別物に見える。表面をサラッと見て感じる感想と、細部まで時間を掛けて見た感想はかなり違う。

テレビも4Kとかの高画質映像が主流になって来たので、俳優の顔のシミやしわ、汚い部分まで見えて来るので興ざめする。同じように名画の詳細が観れるようになって、返って悲惨な現実が見えるようになった。

 

モネとはどんな存在なのか。第1回印象派展出品作と言われるこの作品。

クロード・モネ 「印象・日の出」 1872年 マルモッタン・モネ美術館 

世間からは散々の酷評を得た作品だが、印象派の始まりを示す歴史的な作品となっている。

画面を明るくし、コントラストを強めるとこうなる。「日の出」と言う割には夕陽のような赤い色が所々に散りばめられている。

そして隠し絵を探った。水平線近くの、何やら港のクレーンや何かの構造物、船のマストのような物が見えるが、それだけを見つめては大きなものが見えて来ない。目を見開いて画面全体を大きく見ると、空の中にイラストのような巨大な化け物爬虫類の顔が見えて来た。朝日の赤がこいつの鼻に付いているようだ。両目らしき形が両側にかろうじて見て取れる。口を開けて何かを咥えているらしい。

水面に、僕にはこんな形が見えた。後ろ向きの人間。二人以上いて一人がもう一人の尻に腰を押し付けている。後背位での性交か。この二人は巨大爬虫類に咥えられて血を流している。左側にもう一人の人間が見え、手前に正面を向いた爬虫類の顔がある。

空に広がる赤色もこの喰われる人間が流した血に違いない。

ウィリアム・ターナー 「海岸に近づくヨット」 1840~45年 テート・ギャラリー

モネは恐らく30年ほど前のこのターナーの作品を参考にしている。

並べてみると似ている部分がある。水平線近くに見える船のマスト、空の真ん中に明るい太陽(曇り空だが)とかである。またターナーの作品が画面全体で見ると、人間の頭蓋骨を正面から見た絵に見える事も似ている。ターナーの作品は頭蓋骨がカメラの前に近づきすぎたような感じだ。モネの絵も大雑把に見れば何となく人間の正面顔に見えなくもない。

イギリスのターナーも光と空気を巧みにキャンバス上に表現した天才だが、モネもそれを継承している。

ターナーの作品の隠し絵を探ったらこんなイラストが描けた。

空一面に大きく爬虫類の正面の顔がある。鼻が尖っていて蛇かトカゲのようだ。その下の水面部分(頭蓋骨の目の部分)には人間が咥えられている。ヨットの帆の部分は、この巨大生物の牙か。

クロード・モネ 1840年~1926年 1899年(モネ59歳の時)撮影の写真

モネの絵画作品でなく、写真にもこんな形が浮き出ている事に気付く。背後に、上から降りて来る巨大な蛇の頭。白布のたるみにも見えなくないが。

写真なのにこんな物が見えてしまうのは何故か、分からない。そう言えば日本の浮世絵の背景部分にも同じように見えた。色を刷り師が単色で刷っただけなのに、隠し絵が見えるのは不思議だ。

クロード・モネ 「死の床のカミーユ」 1879年 オルセー美術館

若くして死んだ妻の遺体を絵にしている。この辺モネは異常人だと思わざるを得ない。

ベッドに眠る女の絵だが、大きく見るとどうしても大蛇に巻き付かれた女に見える。女の顔はそのまま大蛇の目になっている。女の身体は、別の人間の身体が二体~三体ほど重ねられて出来ているようだ。

死んだ女の正体が大蛇だと言っているのか。蛇の遺伝子を強く持っている人間だったと言っているのか。人間は死んだらこのように大蛇に喰われるのだと言っているのか。それとももっと単純に「人間は大蛇の家畜であり、食糧である。その生死もコントロールされている。」との説明か。

モネはこんな大蛇や「印象 日の出」に見られる空いっぱいの巨大蛇に操られているらしい。魂を渡す代わりに、人間では出来ない光の微妙な変化を作品で表すことが出来た。