名画の隠し絵

美術館にある名画には隠し絵がある。それは巨大な蛇の形をしており、人間を喰う姿が絵になっている。

ドガ 「揺れる踊り子」 蛇が揺れながら巻き付いて踊り子を呑み込む

最近家の中で大きな蜂がブンブン飛んでいると思ったら、二階の雨戸の戸袋にスズメバチの巣が出来ていた。縦30センチくらいの大きなもので驚いた。町役場に駆除を依頼して撤去してもらった。キイロスズメバチだそうだ。泥棒に入られたり、ハチに入られたり、最近ろくなことが無い。

エドガー・ドガ 「揺れる踊り子(緑の踊り子)」 1877~79年 ティッセン・ボルネミッサ美術館(スペイン)

画題に「揺れる踊り子」(Swaying dancer)とあって、確かに縦長の画面にキラキラした衣装がくるくると舞っているような感じで描かれている。ただし真ん中から下は、踊り子の上半身が見えず足だけで、どんなポーズを取っているのか分からない。おかしな絵だ。ただ形の動き、リズム感、色彩の移り変わりが目に心地よい。

この踊り子の描き方、決して美人ではなく、肩や胸の部分などもうまくない。特に後ろにはね上げた足、本当にこの位置で間違っていないのか。足の裏の向き等こうはならないだろうと思う。少なくとも足裏は真上に向くだろう。

この踊り子の手足、首がバラバラになっていて、それをこんな風に大蛇が咥えて支えているのならば納得できる。恐らく二匹の大蛇が踊り子の身体のパーツを巻き付いたり咥えたりしてそれらしい位置に持ってきている。

画面中段にある一本の足、これも別の大蛇が口に咥えていると思える。足以外の部分は呑み込まれてしまっていて見えない。

画面最下端には踊り子のスカートのみが描かれており、手も足も見えない。わずかに上に飛び出た足先(?)を僕はこう見た(イラストのように)。隠し絵の中には人間が喰われて死ぬ場面と同時に、生殖行為をして子を産む場面をも表しているので、ここにそれが描かれていると見た。想像力が逞しすぎるだろうか。

全体図。上方から巨大な蛇の頭が降りて来て踊り子たちに喰い付いている。一方、手前の踊り子たちに巻き付いている大蛇が数匹いる。

巻き付いた大蛇は、踊り子を頭から呑み込んでいる。足を残して身体を全て呑み込んだ奴もいる。呑まれた踊り子は蛇の胴体に少し透けて見えている。この絵は大蛇が人間を巻きながら呑み込む際、気味の悪い蛇腹を見せながらくるくると動きまくっている様子を描いた物のようだ。おぞましい。蛇の交尾が二匹がくるくると絡まって、まるで神社のしめ縄のようになる。その一部がここで見られるようだ。