名画の隠し絵

美術館にある名画には隠し絵がある。それは巨大な蛇の形をしており、人間を喰う姿が絵になっている。

ドガ 「メアリー・カサット」 人間は喰われる存在

白菜の幼苗が猛烈な暑さによって枯れ、ブロッコリーの幼苗も同様で、種を撒き直してやっと何とか定植できそうな気温になって来た。昨日今日の雨で何とか持ち直すだろう。仕事が辛いが、何しろ年金だけでは生活できないので、少しでも収入を増やさなければならない。多分死ぬまで働き続けるのだろう。

今回は印象派画家の仲間にして写真家であるアメリカ婦人の肖像画。

エドガー・ドガ 「メアリー・カサット」 1880~84年 スミソニアン国立写真博物館

椅子に腰かけ、写真を手の上で扇状に広げている。印象派の仲間たちと芸術論議でもしているのだろうか。部屋の中らしいが、背後に何が置いてあるのかは分からない。机のような物はかろうじて分かるが、上の白い物は何なんだろう。彼女の存在の明るさ、発言の際立っている事を象徴的に表しているのだろうか。

写真家だから写真を手に持たせている。しかもこんなぼんやりした描き方で。何か発想が貧相な気がするが・・・。

面長の顔、突き出た顎、腫れぼったい目と彼女の特徴が捉えられているが、口や額の辺りの異様な赤さは何だろう。この口は何かを喰っている口だ。その口から赤い血が飛び散っているように見える。

下半身に巻き付いた黒いスカートが異様に大きい。ワイヤーで嵩増した腰高のスカート(スーラの「グランドジャット島の日曜日の午後」の婦人のそれのような物)なのだろうか。

拡大して良く見ると、このスカート、とぐろを巻いた黒蛇に見えて来た。ちょうど婦人の腰の後ろに蛇の頭に見える物がある。婦人の下半身を挟んで2~3周巻いているのか。背景に下半身が置かれているから婦人の下半身はそこには無く後ろにあり、上から大蛇に咥えられているようだ。婦人の下半身(尻を見せている)は何故か左右二つ置いてある。

参考 フィンセント・ファン・ゴッホ 「ゆりかごを揺らす女」 1889年 メトロポリタン美術館

少し後の、この作品と同じコンセプトだと思う。婦人の下半身に大蛇が巻き付き、上から巨大爬虫類が婦人の頭に喰い付いている。ただこの絵では大蛇が上向きに大口を開けて婦人の下半身をぱっくりと呑み込んでいるようにも見える。

全体図。婦人の下半身を巨大な蛇が大口を開けて下から呑み込んでいると見る事も出来る。腰の後ろの蛇の頭を目として捉えられる。

呑まれているにしろ、巻き付かれているにしろ、どちらにしても婦人は巨大な蛇に喰われようとしている。もしくは既に喰われてしまっている。頭の後ろにある白いもやもやは巨大爬虫類の頭なのだろう。婦人の頭を咥えようとしている。もしくは人間の下半身を口からぶら下げている。

 

人間とは所詮こんな化け物みたいな生物の餌として生まれたのだ。たいそうな事を言って食物連鎖の頂点だと信じ込まされているが、実はその上がいてそいつらに生死をコントロールされている。人間は奴らに狩られ、喰われるために存在してきた。

 

ただこれからも同じ状態であるかと言うと違うかもしれない。気付く人が出始めているから・・・。