名画の隠し絵

美術館にある名画には隠し絵がある。それは巨大な蛇の形をしており、人間を喰う姿が絵になっている。

ベラスケス 「十字架上のキリスト」 背後に「父なる蛇神」がいる

今日は事件があった。自宅に泥棒が入ったのだ。窓ガラスを割られて侵入され、現金だけを盗まれた。警察官による現場検証、被害届提出、損害保険会社へや不動産会社への連絡に忙殺された。現金は保険でいくらか戻ってくるらしいがどうも気持ち悪い。二階で寝ている時に一階を荒らされた。身体に危害を加えられなかっただけましと思うべきか。最近景気が悪くなって廃業したりする人も増えているし、犯罪も増えて来そうだ。

猛暑の中、年で一番の稼ぎ時なので稼ぎ続けなければならない。

ディエゴ・ベラスケス 「十字架上のキリスト」 1631~32年頃 プラド美術館

背景が真っ黒で、ここに秘密がありそうだ。

手足や胸の傷口から血が出ている様が実にリアルに描かれている。礼拝の対象とするにはあまりにも生々しい。ここまで写実的に描く必要があるのかと、疑問を抱きたくなるほどだ。

首に流れる血の跡は頭の冠から出た血か。槍で突かれた胸の傷口からも血が流れる。

画面を明るくしてみる。すると不思議な所が出て来た。キリストの背後に影が出来ているのだ。ゴルゴダの丘で磔になったイエスの背後には空があるのが普通では無いのか。これでは背後に壁があるかのようである。地面に寝かされているのを真上から見た図だとするとイエスの身体が下に引っ張られているのがおかしい。磔後に地面に倒されたにしては周りに誰もいないのもおかしい。これから立ち上げられるとも思えない(既に胸に槍で突かれた跡がある)。

明るさを変えた二枚を並べた。背後の壁にはわずかな起伏が見える。目を凝らして時間を掛けて見ると少しずつ形が見えて来る。コンクリート壁のような真っ平らな面ではない。

イラストのような形が隠れているのではないか。上から喰い付く巨大爬虫類。その下顎辺りから垂れて来る大蛇。その左右にも巨大蛇が上から降りて来て人の形をした物を口に入れている。

エスの腰の、向かって左側に、青っぽい丸い何かが見え、右側にも丸い形が見える。これらを両目とした巨大爬虫類が隠れているのではないか。画面下端の人間を喰っている。この爬虫類があまりにも巨大で、イエスのすぐ後ろにいるので影が見えるのではないか。

エスの背後の巨大爬虫類、と言えば「天の父」なる「神」の姿。それがぼんやりとここに映っている。

画面下半分をもう一度丁寧にイラスト化してみた。

上から降りて来て人間を食い物にする神の存在がここかしこに描かれている。神の頭の中に人間の身体が見えたりもする。人間の形が蛇神の頭に見えたりもする。どちらにも見えるように曖昧な表現を取っている。だから見る人によっては別の物に見えたりするし、同じ人が改めて見直すと違って見えたりする。