名画の隠し絵

美術館にある名画には隠し絵がある。それは巨大な蛇の形をしており、人間を喰う姿が絵になっている。

クラナッハ 「アダムとイヴ」 イヴはアダムに何を与えた?

新たな作品を細かく調べて行くのにはなかなか気骨がいる。普通とは違う見え方は無いかと目を細めたり、ぼやかしたり、首を傾げたりするので時間がかかって疲れる。

この息苦しい人生の、その息苦しさの理由が絵の中に隠れていると思ってあきらめずに調べて行こうと思う。一回の調べではよく分からない所があっても、次回もう一回二回と見直すと分かったりするので、探求は全て途中経過となる。

ルーカス・クラナッハ 「アダムとイヴ」 1525年 コートールド・ギャラリー(ロンドン)

ミケランジェロのそれとはかなり違って、やせ形のアダムとイヴとなっている。木の上に蛇がおり、イヴが木の実をアダムに手渡している。二人の周りには鳥や獣が集まった楽園だが、獣たちの微妙な表情に今後の不安が暗示されている。

アダムの不安そうな表情、イヴのちょっと狡猾そうな表情が見られる。アダムの口に赤い物が付いているのは、既に木の実を食べたからだろうか。

イヴの身体がおかしいと思う。左脇の下の筋肉が付きすぎ、左足の下肢が変に細くひねりすぎ。長い髪の毛が周囲に広がりすぎ。この不自然さはアダムに嘘をついているからか。

二人の間に人の形が挟まれているのを発見した。木の向こう側に後ろ向きの人が跪いている。二人が手に持つ木の実は、この人の身体の一部(例えば心臓?)なのではないか。

二人の頭上の木をぼやかしてみると、大きな爬虫類の顔が見える。

全体図で見るとこんなイラストが描けた。上から降りて来る爬虫類が三匹くらい重なっているようだ。アダムとイヴの間にいる人は真ん中の爬虫類の口の中に頭が呑み込まれている。画面最下端中央の鳥だけ色が真っ白で際立っているが、単に喰われる人間だろうか。それとも別の意味があるかもしれない。

クラナッハは初めて調べたが、この絵も時間をおいて調べ直すと違う部分が見えて来るかも知れない。地面の中に何か別の物が隠れているか・・・。