名画の中の人喰い蛇

美術館にある名画には蛇の隠し絵がある。その蛇は人間を喰っている。

ゴーギャン 「ブリターニュの入浴者」 ゴーギャンにしてはあまりにも残酷な表現に驚いた

ゴーギャンにもこんな残酷な表現の作品がある事に驚いた。皿に乗った女や、同じく皿に乗った女の生首の絵、首を切られた少年の絵を過去に見たが、この絵はそれ以上に生々しく残酷である。喰われかけの、損壊した人体が描かれている。

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ポール・ゴーギャン 「ブリターニュの入浴者」 1887年アルゼンチン国立美術館

フランスのブリターニュ地方の女二人が川か泉で水浴している場面で、一連のタヒチでの作品以前の物らしい。まだ写実的要素が多分に残っている。

左の女は裸で髪を洗い、右の女は服を脱いで今から水の中に入ろうとしているようである。服を右手の大岩の上に乗せてタオルも何も持たずにいる。

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まずこの絵、色調を変えて小さくしてみた。絵の上半分の所に何か見えないだろうか。立っている女の背後、または頭の上に爬虫類の顔の先端部分が降りて来るような、そんな形が見えないだろうか。山の形、木の葉の形にとらわれず無垢な心で見ていただきたい。、画面いっぱいに蛇の頭の先端が見えて来ると思う。目を細めたりすると見やすい。先入観念を捨てて、見方をあえて変えるように努力しながら見ると見えて来る。

裸の女を上からやって来た巨大蛇が喰おうとしている図だと思う。

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これから入浴するにしては女の目は虚ろである。背中の色と頭部の色が随分違う。頭部は嫌に赤っぽい。繋がっているのかどうか。右手も胴体と繋がっているのか。右肩の位置も少し違うのではないか。

この女、背後の巨大蛇に手・頭を切られ、喰われようとしているのではないか。

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女の背後に大岩があって、そこに脱いだ服を置いてあるらしいのだが、その表現が曖昧で、何がどうなっているのか分からない。

女の尻の右側に赤い布が置いてあるが、これの下あたり、何だか人間のあばら骨のように見える。皮を剥かれた人間が横たわっているのではないか。

その他この大岩部分は大小さまざまな人間の身体が積み重ねられているように見えた。しかもその身体は足が切断されていたり、骨が見えていたりとひどく残酷な表現である。

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大岩の部分の人間の山積をもう少しはっきりとイラスト化してみた。皮がはがれてあばら骨を見せている人間は恐らく頭をこちらにした姿で、両手が白骨化している(違う見え方をする人もいるかもしれないが僕にはこう見えた)。これの手前に小さめの人間がいて、この人間は両足が途中で無くなっている。女の身体と重なるようにして五人ほどの人間が隠れていた。彼らはいずれも足、手、頭を途中から切られている。

喰われている真っ最中の肉塊がそのまま描かれている。ゴーギャンがこんな残酷な表現を取るとは思ってもいなかった。ドガの残虐表現をまねしたのか。

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女の頭上の巨大蛇は大きさの様々なものが重ねて描かれている。巧みに重なり合って樹々等に見えるようになっている。

蛇たちは半透明にも見えるから、これは次元の違う世界からやって来たばかりの蛇神だろう。

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左下の髪を洗う女。腰の肉が付きすぎている・・・・と思ったら腰に大蛇が巻き付いているらしい。この大蛇が頭の方に上って行って頭に齧り付いているようだ。

右手が嫌にどす黒い。死体の手の様だ。よく見ると手と胴体が繋がってない。イラストのように、切れた右手がブラ下がっていると思える。肘の部分は別の小さな人間で出来ているのではないか。

この女も大蛇や巨大蛇に襲われている。

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全体図にするとこう。上方から降りて来た蛇神が、生贄の人間を喰いに来ている。右の女はここでは神の餌としての人間を足の下に敷き、押さえ付けて神に協力している。

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神の姿の中で最も大きな、神の中の神の顔がイラストで描いたこれである。イラストで緑色で示したこの顔、元絵で見て見つけられるだろうか。キリスト教で言う天の父なる神の顔である。

この神が人間世界を創り支配している。人生が苦しみの連続であると思えるならばこいつがその原因を作っている。人間を恐怖でもって支配し、労働させ、肉と血を捧げさせるように仕向けている。

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家畜の数が多くなれば少しずつ狩って食糧にする際にも知られにくい。だから人間には常に増産を心掛けさせている。