名画の中の人喰い蛇

美術館にある名画には蛇の隠し絵がある。その蛇は人間を喰っている。

ゴーギャン 「死霊が見ている」 人間は食い物

絵の中に蛇の顔が見える。小さな人間の形が隠れている。よく見るとその小さな人間たちは大蛇の口に咥えられ、喰われているように見える。これは一体何を意味しているのだろうか・・・・と言う事でこのブログを続けている。美術館に大事に保管されているような絵画作品をGoogle Arts&CultureやWikipediaで高画質な物を拾って詳細に調べている。僕の場合、観るだけではなく手を使って模写(トレース)する事でより深く調べるようにしている。

ゴーギャンの絵は比較的分かり易い。大蛇への生贄としての人間が描かれているのではないかと言う絵が多く見つかる。この絵もその一つ。

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ポール・ゴーギャン 「死霊が見ている」 1892年 オルブライト=ノックス美術館(アメリカ・ニューヨーク州

ベッドにうつ伏せる裸の少女。奥の柱の横にいるのは「死霊」? 背後の紫色の壁には蝶のような蛾のような物が飛んでいて何か不気味な光景である。英語の題は「She is Haunted by a Spirit」だから、若々しい少女の魂を奪い取る悪魔が忍び寄っている所を描いてあるのだろうか。少女の健康的な黒い身体と真っ白なシーツ・ベッドの濃紺と黄色い模様のコントラストが目に心地よい。

この「死霊」、まるで置物のような単純すぎる形で描かれている。顔は仮面のようである。背後の怪しげな訳の分からない模様は何だろうか。少女の足は「死霊」から遠ざけられてベッドから落ちそうなのはそいつが怖いからか。彼女の両手の指が真っ直ぐなのは恐怖で緊張しているからなのか。

僕にはこの絵が生贄の祭壇に置かれた哀れな人間に見える。贄を喰うのはこの「死霊」ではなく隠された蛇神だろう。

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詳細に見ると少女の顔や手の中に蛇に喰われる人間の形が出て来た。右手の下には小さな人間が捕まえられている。この少女は恐怖で緊張している様子はなく、小さな人間を伸ばした指で押さえながら口にしているらしい。「人間は蛇の食糧だ」と言う事をあちこちで嫌というほど表している。

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少女の足指の形がおかしい。これは作者がうまく描けなかったのではなく、右のイラストのような隠し絵を表すためにこうなっているようである。すなわち右足の踵には二人の人間が重なるようにいて、その両足先が描かれているのである。この二人は性交して同時に出産している(男も出産している)。左足先には蛇に喰われる人間が描かれている。

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画題は「死霊が見ている」だが、この死霊はどこも見ていない。顔の中に蛇に襲われる人間たちがおり、頭巾の中には性交して出産する人間がいる。

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頭巾はそのまま大蛇にもなっており、「死霊」の頭を丸呑みにしている。顔は大きく見れば逆立ちした人間になっており出産している。その産まれた子供が目に見えるようになっているようだ。肩から腕は胴体をくねらせた大蛇であり、その口先にも小さな人間がいる。

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少女の身体は上図下のイラストのように、数体の人間で形作られている。彼女の腕は足であり、尻は頭である。左手でも小さな人間を押さえ付けている。人間を普段から喰っていると言う事でこんな風に体の中の人間をも透けさせて描くようだ。

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画面全体を見ると、他にも人間たちが隠れていた。ベッドの側面・枕やクッションに比較的大きな人間が数体いる。少女の足の向こうのシーツの部分にいる人間は逆立ちしている。頭を下にして尻を見せている。

背後の壁や柱にいる人間は黄色で表した。大蛇は白抜きのままにしてある。蛇は皆

人間を喰っているようである。中でも中央付近にいる大蛇は顔を正面に向け、口の左右に小さな人間を咥えている(線が重なって見にくいかもしれないが、ピンクのクッションの上あたり)。

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蛇たちは上方から生贄を喰いに来ている。白いシーツの内側に生贄の人間が少女を含めて集まっているのでそれを主に喰いに来ている。濃紺のベッド自体もとぐろを巻いた大蛇である。右下の人間を喰っている。まさに祭壇に置かれた生贄の絵である。

ルネッサンス絵画から現代絵画に至るまで、美術館にある絵画作品の主題はこんな風である。これが「人間は蛇の餌に過ぎないのだから思う上がるな。」と言い、「人間は家畜として創られたのだから服従せよ。」と言っているとしか思えない。しかしそれならばなぜそんな真実をこうして絵画の中に隠し込んであるのか、それが分からない。「真実を見破られる物なら見破ってみろ」との挑戦状か、または悪魔は同時に神であり、鬼は仏であると言う物事の表裏で、人間を成長させるための試練を与えているつもりか。

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こんな風にも見えた(上右イラスト)。画面いっぱいの蛇神の顔である。というよりも獅子舞の獅子のような顔で、鼻の上にシーツごと少女を乗せている。f:id:curlchigasaki:20200306201837j:plain

上図左は性交図・出産図である。こう見る事も出来た。

上図右のようにも見えた。女(赤)が尻をこちらに向けて横たわっている。身体をくの字に曲げ、両足を真っ直ぐに伸ばしている。男(青)は女とは逆向きに横たわっており、股間に萎えた男性器をぶら下げている。或いはこの男の男性器は巨大に怒張して女の左足と輪郭線を共有するのかもしれない。女の性器からは水色の子供の手のような液体のような物(?)が出ており、男性器の先からは精液らしき物が出て上方左に流れている(この辺はあまり自身が無いが)。

何にしてもこの絵を観る人間にサブリミナル効果で子作りに励むように命じているらしい。

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ゴーギャンは後日同じ画題で上図作品も描いている。

左は1894年ワシントンナショナルギャラリー 右は1893~94年メトロポリタン美術館

左は今回の絵と左右を逆にした物で、ほぼ同じ構図である。生贄に喰らい付く巨大蛇神がよりはっきり見える。

右の絵になると、もう皿の上に乗った人間の丸焼きに見える。いかにも人間が餌である事が強調される。

人間を食糧とする種族が、こんな絵をゴーギャンに描かせたのだ。彼らは嘘を付けないのかもしれない。