名画の中の人喰い蛇

美術館にある名画には蛇の隠し絵がある。その蛇は人間を喰っている。

レンブラント 「夜警」 人間家畜は巨人に狩られて蛇神の生贄になる

レンブラントの絵は暗い。保存の為のニスが劣化して暗くなったと説明されるが本当だろうか。隠し絵を分かりにくくするために最初から暗かったのではないか。

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レンブラント・ファン・レイン 「夜警(フランス・バニング・コック隊長とウィレム・ファン・ライテンブルフ副隊長の市民隊)」 1642年 アムステルダム国立博物館

火縄銃組合からの依頼で描かれた肖像画だと言う。横437cmの大作だが建物に入りきらず主に左側が50cmほど切り取られている。

有名な絵だが僕にはどうもいかにもうさん臭く、ちぐはぐな姿の人々の集合写真のように見えて仕方が無い。昔のチンドン屋(死語だが、商店や催し物の宣伝の為に楽器を鳴らしながら街中を練り歩くグループ)のように見える。依頼主たちはこの絵によく金を払ったものだと感心する。実際平等に描かれなかった依頼者からの評判は散々だったそうだ。

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画面を明るくした。手前の二人以外はごちゃごちゃと込み合っている。市民自警団が出発する姿を描いているそうだ。

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「火縄銃組合」と言う名称だが実際にはマスケット銃(アメリカの南北戦争で多く使われた先込め式銃)で、火薬を筒先から入れ、専用の棒で突き固め、丸弾を落とし込んで・・と準備に手間がかかる物だったようだ。絵の男は火薬を入れている所だろうか。

それにしても隊長が出発するぞと左手を前に出している時に、今更鉄砲の準備をしていると言うのはどういう事か。

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銃の組合の隊長と副隊長。隊長は左手の手袋を脱ぎ、前方を指し示しながら片足を一歩前に進めている。しかし銃は持ってない。右手に持つのは手袋と剣のみ。赤いたすきは隊長の証なのか、しかし肩からずり落ちているように見える。

黄色い服の副隊長が手に持つのは槍。恐らく副隊長の証の白いたすきを腹巻のようにして巻いている。

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副隊長のブーツは、恐らく膝まで上がっているのが正しい履き方なのだろう。左右ちぐはぐな形でずり落ちている。

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隊長の後ろに鎧兜を付けた少年がいるが、その少年が持った銃の先から煙が出ている。副隊長の白い帽子の羽飾りの横で見分けにくいが、よく見ると発砲炎である。後ろの男も驚いている。

自警団の中に子供がいて走り回る事もおかしいが、子供に武器を持たせてしかも発砲させるなど考えられないほどの秩序の無さである。

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画面左下の子供も兜を被って走っている。

副隊長の後ろの老人は銃の操作が分からないのか、途方に暮れたような顔をしている。

画面右端の大太鼓をたたく男。何だか画面全体から楽器や銃声、甲冑のこすれ合うガチャガチャする音、隊員の話し声等、騒がしい音が聞こえてくるようだ。

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左下の少年。兜を被り、短剣を握って走っているのだが、トレースしながら細かく見るとこんなイラストになった。身体の描画のあちこちで蛇が人間を咥える姿が隠れていた。

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背後の隊員の格好も様々だが、これはどうか。17世紀の銃で戦争をする時代だと言うのにこの兜、鎧、槍。日本でさえ、1575年織田信長が武田の騎馬軍団を鉄砲の一斉射撃で滅ぼしたのに、その70年ほど後に鉄砲の本場の西洋でこの格好は無いだろうと思える。家伝来の鎧兜を蔵から引っ張り出して着ているのか。

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家の壁に立掛けられた槍の乱雑さ。隊員の服装のまちまちさ、隊員の顔の向きも皆違う。統制が執れてないこんな自警団で見廻りが出来るのだろうか。

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画面右下、太鼓を持つ男の足元に犬がいる。暗い中にいてほとんど見えないが、明るくしてイラスト化したらこうなった。これは犬ではなく、小さな人間数体が重なった物である。これの後ろにも地面にも人間の姿らしき怪しい形がたくさん見て採れる。これらを上から来た大きな蛇が襲っているのだろうか。

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全体の中で良く目立つこの少女は何だろうか。Wikipediaの説明によると、この少女は組合のマスコット的な存在で、手に自警団の盃を持ち、背に獲物の鳥と自警団の銃をぶら下げて象徴物としているらしい。黄色い服は勝利の色だそうだ。しかしそんな説明とは別に、細かく見て行くとイラストのようになった。人間を喰いまくる大蛇の姿でこの少女は出来上がっている。

背中の後ろに翼っぽく見える物があって、一瞬この少女が自警団を守る天使にも見えるがそれも違う。

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少女の手前に隊長の右手がある。外した左手の手袋の指先と剣の柄を掴んでいる。ただこの右手の形、おかしい。手の平をこちらに向けているのだが、普通こんな形にはならない。レンブラントは非常に精密な描写が出来る人で、手の平がこんなに腫れたように膨らんだ描写はあり得ない。

手に小さな人間を乗せていないか。尻を見せて頭を向こう側に隠した茶色い人間が見える。

隊長は小さな人間を大蛇に生贄として与えているのではないか(この人間が今の人間と同じサイズなら隊長自身は巨人と言う事になる)。

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少女の背中の鳥は小さな人間の塊。ブリューゲルの「雪中の狩人」を思い出した。あれも小さな人間を担いだ巨人だった。

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少女全体図。あちこちに小さな人間がぶら下がっている。手前の鎧兜の少年にも、隊長の手にも、左の銃を持つ男の身体にも同じように小さな人間がぶら下がっている。

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非常に大きな絵だから細かく見て来た。細かい所に大蛇が小さな人間を喰う姿や、人物たちが小さな人間を捕まえて持っている事が分かった。

画面全体を大きく見ると、捉え難かったが、長い時間絵を見続けていると次第に見えて来た。やはり巨大な蛇の頭があちこちに見えて来た。違った見え方がする人もいるだろうが、僕にはこう見えた。隊長・副隊長辺りを鼻の上に乗せた巨大な蛇神が地面にいる人間たちを喰いに空から降りて来ている。

神の手伝いをする巨人たちも秩序ある社会を持っている訳ではなく、個々にバラバラの行動をしている。まるで今の政府のようである。コロナウィルスに対する正しい対処の仕方が分からず、あてずっぽうで施策をし、いたずらに人々を混乱させている。