名画の中の人喰い蛇

美術館にある名画には蛇の隠し絵がある。その蛇は人間を喰っている。

ルノワール 「ニ二・ロペスの肖像」 人間は家畜であり、解体処理される存在

いくら寝ても寝足りない。医者からもらう薬のせいか。日中汗だくで農作業をするせいか。睡魔とめまい、身体のだるさとの戦いになっている。

この絵は不思議な絵である。椅子に腰かけてもの思いにふける少女? 絵の横を無理やり後から広げて繋いだような形跡がある。画面の所々に赤い色が飛び散っていてどこか血生臭い。

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ピエール・オーギュスト・ルノワール 「ニ二・ロペスの肖像」 1876年 アンドレ・マルロー近代美術館(フランス・ノルマンディー地方・ルアーブル)

最初もっと縦長だった画面を、キャンバスの木枠を外して広げ横に伸ばしたのだろうか。右手の椅子に掛けた肘の表現がうまく出来てない。右手の上腕・下腕の遠近感が全く出来てない。広げた画面の色も違ったままで違和感がある。左手は逆に肘の位置が下すぎるかもしれない。

彼女の手は何故こんなにも黒々としているのだろう。

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手の部分。明るくしてコントラストを強めると赤い色がはっきりとしてくる。

何かバラバラ死体を組み立てたような、異様な色使いである。

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右手の辺りをイラスト化しながら探ってみる。細かい部分は大蛇に喰われる人間の姿で出来ているらしい。

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唇から何かが飛び出している。

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線描きで探り探りしていると、やはり口に挟まっているのは小さな人間であるらしい。

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左手は下から来た大蛇に咥えられている。肘から先だけしか無いようだ。

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全体図をイラスト化した。彼女の胸の前で組まれた両手は胴体と繋がってないようだ。首に巻かれた薄緑色のリボンは白骨化した手の様だし、左肩にも人間がへばりついている。彼女の身体自体が人間のバラバラになった身体の部位で組み立てられている。

背景の中に人間の下半身が見える。イラストで薄緑色で表した人間の下半身(後ろ向きの尻)は恐らくこの彼女の下半身だろう。

この女は蛇神への生贄の人間を調達しながら、自分でも少しつまみ食いし、最終的には自身もバラバラにされ神への生贄とされてしまう。

家畜の解体現場のような残酷な表現は、印象派の作品によく見られる。これとよく似た表現はクールベの以下の作品にあった。

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ギュスターヴ・クールベ 「もの思うジプシー女」 1869年 国立西洋美術館

この絵でも背景に女の下半身がぶら下がっている。首の色も変わっており、左右の手も胴体と繋がってないようだ。ルノワールの先輩の7年前の作品だからこれを参考にしたのかもしれない。

人間は家畜であり、解体処理される存在である事を語っている。