名画の中の人喰い蛇

美術館にある名画には蛇の隠し絵がある。その蛇は人間を喰っている。

デューラー 「自画像」 肉体はいずれ滅び他の生命に取り込まれる。

デューラーは筆致が精密すぎて隠し絵を見つけ難いが挑戦してみる。

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アルブレヒト・デューラー 「自画像」 1500年 アルテ・ピナコテーク(ミュンヘン

数多く自画像を描いた画家だが、29歳の時の物である。岸田劉生が尊敬した画家であり、その厳格な、しかも精密な描写には自己の精神に対する厳しさがうかがえる。この作品にもどこもおかしな部分は一見見当たらない。

しかしよく見つめると、右手の指で摘まんだコートの毛皮の襟が怪しい。下端の左手の表現もどうなっているのか分からない。

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順に見て行く。まず口周り。鼻の下の髭は左右とも小さな人間であろう。唇の両端にも小さな人間が咥えられてぶら下がっているのがうっすらと見える。その他頬や顎の辺りには、例の人間を咥える大蛇の姿が見て採れる。人間たちは喰われながらも尻から子供を産んでいる。

Google Arts &Cultureの高画質な画像を見て初めて発見出来る事である。

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鼻の下の拡大図。鼻の穴から何かが出ている。僕にはごく小さな人間が飛び出しているように見える。鼻自体が三匹ほどの蛇であり、それらが咥えているのかもしれない。もしくは鼻自体が三人ほどの人間の尻であり、そこから産まれているのかもしれない。

隠し絵には二重三重に絵が重なっている事が多い。蛇の頭にも人間の尻にも見えるように表現されている。喰われる人間、産まれる人間を同時に表すことが多い。また小さく見ても大きく見ても形を捉えることが出来る。画面の中の小さな白点・黒点は汚れではなく大抵人間か蛇の眼である。

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頭の天辺の髪が乱れている。長い髪の左右が綺麗に整っており、よく手入れされた状態なのにここだけが乱れているのは何故だろう? 

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顔全体の部分図をイラスト化したらこうなった。頭の天辺の乱れはそこに蛇が数匹のたくっているかららしい。左右の髪の毛は真下に流れる蛇の群れであろう。髪の毛の蛇は体内に呑み込んだ人間が透けて見えているようである。

自画像だからデューラー自身が蛇の遺伝子を多く持っている事を示しているのだろうか。それとももっと大局的にこの世界の仕組みを絵の中に盛り込んでいるのか。蛇神が巨人族を地球に創り協力者とし、小さな人間をも創りそれを食糧としている、そんな世界の仕組みを絵にして人間たちに鑑賞させる使命をこの画家は義務付けられているのだろう。

顔だけの部分図にし、画面をこうして明るくしてみると、全体図で見た時よりもより目を見開いて驚いているような表情になった。彼自身も大蛇に喰われる運命にある事を知っているのだろう。恐怖がうかがえる。

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向かって右側の髪の毛の端の部分ははっきりしない。500年の経過による劣化だろうか。修復のニスが厚塗りになっていて光に反射しているのだろうか。

ダ・ヴィンチの「モナリザ」も向かって右側の肘の辺りがこんな風に不明確な状態になっていた。こういう部分にはいろいろな隠し絵が重なっていると思える。

この絵の場合、上のイラストのように、蛇や人間の姿が大きく小さく重なっており判別しがたい。どうやら肩口に背後から回ってきた大蛇がコートの襟や胸元の人間を咥えているらしい。

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右手でコートの香川の襟を摘まんでいる、と言うよりも、襟の部分にいる人間の足を指で掴んでいるのだろう。この人間は肩口に這い上がってきた大蛇に咥えられている。つまりこの絵の人物自身が手に持った人間を大蛇に喰わせていると思われる。

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元絵全体とイラスト全体。何とかここまで見えて来た。この絵は単に自画像を精密に描き込んでいるだけでなく、同時に上から来る大蛇が人間を襲って喰い付く場面を描いてある。

コートの赤い色は人間の血の色かもしれない。岸田劉生の麗子像の肩掛けの赤色を連想させる。恐ろしい絵である。

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画面全体を大きく見るとこうなる。画面全体に大きな巨大蛇(青)がいる。人物の肩の所に目がある。下端の小さな人間たちの集まり(手も二人の人間で出来ている)を喰っている。それよりも少し小さな巨大蛇(赤)が左右二匹降りて来ており、やはり人間を咥えている。

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左手の表現が曖昧なので拡大して調べると、こんなイラストになった。これは左手ではない。人間が折り重なってそのように見えているだけである。右の方では人間同士が重なってセックスをして同時に出産しているらしい。真ん中から少し左寄りには仰向けになった人間の顔があり、両目と口が判別出来、嫌に生々しい。

肉体はいずれ滅び、他の生命に取り込まれる。