名画の中の人喰い蛇

美術館にある名画には蛇の隠し絵がある。その蛇は人間を喰っている。

モディリアーニ 「赤い裸婦」 グロテスクなバラバラ死体

相変わらず独自の解釈で名画を調べている。たまには近代絵画を見るべく20世紀の作品を見る事にした。現代に近い時代の絵画は著作権の問題で扱いにくいのだが、これは大丈夫だろう。

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アメディオモディリアーニ 「赤い裸婦」 1917年 ジャンニ・マッティオーリ・コレクション(イタリア)

モディリアーニの裸婦画が2018年のサザビーズで過去最高の1億5720万ドルで落札されたそうだ。この作品ではないと思うが、そんな人気のあるモディリアーニの裸婦画の中でこれは比較的よく見る作品である。

赤いベッドに青いクッションを置いてその上に横たわる裸婦。胴体が中心に描かれ手足や頭は画面に入り切れてない。目は真っ黒で瞳が見られない。首が異様に長く、腰も大きすぎる気がする。太ももの太さも左右で違う。輪郭線が強調され、背景の暗さのせいで肌の色合いが目立っている。白い肌に血管が透けているような微妙な肌合いが生々しい。モディリアーニの作品は発表当時売れず、極貧の中で荒れた生活をし、若くして死んだらしい。当時は時代的に(戦争中でもあり)こういう扇情的な裸体画は売れなかったろう。

この作者の描く人物は何故目に瞳が無く死体の様なのか。首が長いだけでなく何故身体も変形させてあるのか。

また今日モディリアーニの裸婦画の評価が変わって何故人気があるのかにも興味がある。平和になり人々の嗜好が個人的になっていると言うだけでは説明が出来ないだろう。

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肌はほぼ一色で塗りつぶされてるかのように見えるが、よく見ると微妙な濃淡がある。拡大した部分図をじっくり時間を掛けて見ると次第に見えて来る。この黒い目の周りに人間の尻が見える。どうやら出産しているらしい。生まれた子供は真っ黒で生きているとは思えない。真っ赤な唇の周りにも立ったまま出産している人間がいる。血だらけの子供である。作者は人間に恨みを持っているか、人間の増産に反対の立場にいるのではないか。

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乳房の辺りを見ると、また出産する人間があちこちに見え、その人体で絵が構成されている。変にリアルな乳首も生まれ出た子供の一人である。この子供だけが赤黒い。左乳首は無い。背景の青い大蛇に齧られて無くなっているらしい。

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へそから股の恥毛に至るまでの所にも出産する小さな人間が見つかる。恥毛の黒い部分には生まれたばかりの黒い子供が数体いるようである。

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上図上が左腕とそのイラスト、下が右腕とそのイラスト。

左腕は赤い蛇・青い蛇に噛み付かれているか、左腕自体が蛇で女に噛み付いている。右腕も同じで、輪郭が所々ギザギザになっているのは大蛇の歯が喰い込んでいる為と思われる。この右腕、手首から先が無い。画面からはみ出していると言うのではなく、異様に細まり、赤い血の色が付いている事から、恐らく大蛇に喰い千切られたのだろう。

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全体図をイラスト化するとこうなった。

女の身体の下に人間の死体のような物がいくつも置いてある。画面左下には両足・右手を千切られた人間(赤)が血だらけでうつぶせている。肩の下には四つん這いの人間(青)がいる。その向こう側にもいる(灰色)。右側の腰の後ろにも人間が四人ほど重なって横たわっている。この人間たちは皆大蛇に喰われている。

女自身の身体の中にも少し小さな人間が数体隠れている。顔は数人の人間で出来ていて(黄と暗い黄色)、黒い子供・赤い子供を出産している。乳房の所に尻をこちらに向けた人間がおり(薄黄色)、尻に子供がいる。この人間は左手と左足を蛇に呑まれている。腹の所・両太ももに三人の人間がおり、三人とも恥毛の所に黒い赤ん坊を産みつけている。

大蛇が人間を食い物にしている事、喰われる人間が出産して増産している姿が隠れていたが、この絵は何か違う。

 

セザンヌの「セント・ヴィクトワール山」にも黒い赤ん坊が取り上げられる場面が隠れていた(このブログで以前調べた)。それと同様にモディリアーニと言う作家も人間の死を願う悪魔的な心を持っていたのではないか。でなければ手足の千切れた人間のこんな残酷な姿を隠し絵にしないのではないか。この絵にはセックスをして増産をする人間の姿がほとんど見られない。かろうじて右上の重なった赤と白と黒の人間たちがそれをしているかもしれないと思えるだけである。女性の肌の質感の生々しいちょっと魅惑的な作品ではあるが、実がグロテスクなバラバラ死体作品である。

この絵の女の黒い瞳は、黒い赤ん坊すなわち死産、赤い唇の赤ん坊はそれまでも喰ってしまうぞと意思表示か。長い首は大蛇の存在を示している。変形した身体は中に喰った人間が透けて見えている為。

こういう絵が美術館で展示され、オークションで高値を呼ぶのは、こういうまがい物の価値を高めるために一部の金持ちがしている為だろう(もちろん彼らも蛇神の指図に従っているだけである)。皆騙されているのだ。