名画の隠し絵

美術館にある名画には隠し絵がある。それは巨大な蛇の形をしており、人間を喰う姿が絵になっている。

モネ 「舟遊び」 初見とは違って実はおどろおどろしい絵

中々新しい画期的な発見が出来ないようだ。元々「人間はどうやって生まれたのか、死んだらどうなるのか。」等の大問題をテーマにしているので結論は容易に出るはずもない。地道に一つ一つ正確にトレースする作業を続けて行くしかない。

今回は日本にあるモネの絵。過去何度も見た事があったが、詳細に調べてみるとパッと見とは大分違う内容であった。世の中をボーっとして眺めて生きていると騙される事が多いようである。

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クロード・モネ 「舟遊び」 1887年 国立西洋美術館

白いドレスを着た若い娘二人がボートに乗っている。ボートは後ろ半分だけを描き、それが画面を上下に大胆に二分割している。斜め上から見た図で、画面の下半分に水面に映った二人とボートの影がある。下半分の暗い部分との対比で上半分の白い娘たちと水面の青がより清浄に見える。白と青の他に画面には黒・赤等様々な色がばらまいて置かれている事で画面にメリハリが付いている。

一見すると清浄感あふれるみずみずしい絵と思いがちだがどうだろう。水面に逆さに映った娘たちの顔や身体等に何か違和感が感じられないだろうか。

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向かって左の娘の顔はひどくぼやけている。全体の印象の為に細かい点は無視したのだろうか。部分図を拡大し、詳細に見ながらトレースすると上のイラストのようになった。娘の身体のどこからも小さな人間や蛇の形が見えた。両肩には小さな人間が乗せられている。顔も全て人間の身体で出来ており、後ろ向きで出産している人間もあり、その尻から出て来る子供がちょうど口の形を作っている。

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左の娘の手袋をした手は蛇であり、緑色の人間を捕まえている。スカーフとかではない。緑色の部分で一人の人間にも見えるがイラストのように二人以上にも見える。

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向かって右の娘も小さな人間と蛇で出来ている。蛇が人間を口にする事をあらゆる所で表現している。髪の毛の黒と顔の肌色で性行為をする様子も表されている。人間たちの尻からは大抵子供が生まれ出ている。

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ボートの縁を掴んだ娘の左手が分かり難い。何かボヤっとしている。じっくりと見続けるとイラストの様な絵が見えて来た。この左手はどうやら蛇が口先に人間を咥えている様子を表しているようである。

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右手の方もおかしい。ボートの縁にあたかもバナナが置かれているようだ。よく見るとこちらも腕が蛇であり、その口先に小さな人間を咥えているようである。この右手の脇の下でまた別の人間(青)を挟んで捕まえている。

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右側の娘だけを全体で見るとこんなイラストになる。身体が何体かの人間が重なって出来ている。上半身を作る身体、下半身を作る身体がある。左脇の下でも人間を挟んで捕まえているらしい。

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画面下方のボートの影の部分。黒色と血の様な赤色が使われている。非常に分かり難いが、一つの見方としてイラストの様な形が採れた。所々血の色を持った人間たちの群れである。

左下の娘の顔、水に映って変形したにしてもこんな化け物っぽく描く必要があるのだろうか。見るとここも人間が形作っている。

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画面最下端。水に映った右の娘。頭の形・肩の膨らみがまん丸で、腕の曲がりが変に感じる。実際にはこんな風にはならないのではないか。詳細に見るとイラストのようになった。その他の水の中の表現は、大蛇が人間を咥えている図があちこちに見られる。普通生贄の人間の山積みは画面下端にあるはずだが、ここではボートの影にそれがあるようである。

画面最下端中央にこちらをじっと見る蛇の正面顔がある。

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全体のイラストにしてみるとまた別の人体が見つかる。どこもかしこも蛇と人間であふれている。人間は必ず蛇に喰い付かれている。

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この絵は出産が主な主題なのだろうか。やたら出産図が見つかる。全体で見て四体の出産する人間をイラスト化した。

上方赤い女が尻から子供を出している。ボートに乗る左手の娘の帽子がその子供である。これに重ねて大きな青い女が尻をこちらに向けて出産している。右手の娘の帽子がその子供である。

下方赤い女が尻を向けて出産している。この女の体内に左の娘の帽子の影があり、それがまるで子宮内の胎児のようである。大きな青い女が重ねて描かれていてその尻の中に右の娘の帽子の影がある。こちらもまるで子宮内の胎児のようである。

何だろう。この絵の上半分と下半分は違う世界なのか。下が出生前、上が出生後に分かれているのか。よく分からない。

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大蛇・巨大蛇を追ってイラスト化した。また別の所に喰われる人間らしき姿が見えてきたりする。正面顔を見せてこちらを威嚇するような蛇もいる。

 

モネの絵は一見カラフルで清々しい空気感を感じたりするのだが、詳細に見るとおどろおどろしく血みどろで残酷な絵であった。

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元絵の一番下中央にこちらを見据える緑色の蛇が見えるだろうか(目を細めて見ると見えやすいかもしれない)。蛇に正面から見据えられるとカエルのように身動きがしづらくなるのかもしれない。これは絵を観る人間に対し威嚇し、洗脳しようと言う行為だろう。

「蛇に似た生命体が人間を創り、食糧としている」・「人間に自分たちの事を神と呼ばせ、奴隷・家畜的労働を強いている」こんな事が名画の中から読み取れる。









 

アングル 「オダリスク」 人間を産み増やす事がテーマ

昔画集とかでよく見ていたこの絵、裸婦の身体が解剖学的に歪んでいる事で有名だそうだ。僕はうかつにも当時何の違和感も感じず、きめ細やかな肌や怪しげな眼差しに幻惑されていた。

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ドミニク・アングル 「グランド・オダリスク」 1814年 ルーブル美術館

今見直してみると確かに腰が長すぎる・右腕も長すぎる・左足の裏の形が変だ・首もうなじも背中も全て人間とは思えないほどに長く変形している。左足などはそれを延長して見るとどこから生えているのか分からない。こんな人間の身体はあり得ない。

オダリスク」とはオスマン帝国のスルタンの女奴隷の事で、フランス人にとって魅力的な画題として流行ったらしい。「東洋の神秘」と言った魅力だろう。

こんなにはっきりと丹念に描かれた絵の中に、このブログのテーマの様な物が見えるのだろうか。挑戦してみる。

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女の顔。この絵を見る人はこの魅惑的な、怪しげな魅力に満ちた目に釘付けになる。

唇もだが、頭の後ろのターバンの房が嫌に赤っぽい。

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右端にあるのはアヘンの吸引気だろうか。背後のカーテンは高級そうで、金色の刺繍のような物があしらわれている。

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女の尻の下あたり。この部分がこの絵で最も肝心な所だと推測して調べると、こんなイラストになった。どこもかしこも人間の形で出来ている。白布や毛皮の敷物の中、孔雀の羽の団扇の中にも人間が隠されている。肌の中にも非常に微妙だが、こんな形が見えた。団扇の下方の丸い模様は人間の子宮内が透けて見えるようでもあるし、また上にある足の切られた断面でもあるように見える。あちこちで人間が出産している。

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女の身体は何体かの人体で組み立てられている。左右の肩はその人体の尻である。尻から子供が産まれている。

左手の下の白布の中に人間の形(イラストでは水色)が見えたが、これは両足が切断されていて無い。

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カーテンの中、微かな陰影を追ってみるとこんな形が隠れていた。4~5人の人間が尻をこちらに向けて出産している。一番下はセックスをしているのかもしれない。

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背景の表現が非常に分かり難く、捉え難かった。壁には人間を口にする大蛇があちこちにいる。その手前の中国風つい立てのような物はこんな風に見えた。右側に性交する男女を背後から見た所。左側に手足を切断された人間が横たわっている。

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女の顔の左後ろも同様に人間を口にする大蛇が描かれている。頭のターバンは張り付いた人間であり、両足が切断されそこから血が大量に流れ出ている。

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元絵。明るくしてある。

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今まで見たイラストを組み立て、補筆し、さらに見直して修正したのがこのイラストである。女の尻にはこんな姿勢で出産している人間がいた。手先足先には別の人間がくっ付いている。孔雀の団扇は蛇に咥えられた人間であり、その手足が切られている。

女の尻の下の毛皮や白布は生まれ出た子供である。

やたら出産シーンが多く隠れているのはこの絵の題「オダリスク」の故だろう。王の性奴隷であり、王の子を産む事を強要される女が描かれている。またあちこち細かい所に手足の切れた人間がいるのは、この絵の女の手足も切れている事を示唆している。子供産ませて終いには蛇の化身である王様に喰われるのだろうか。

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蛇を中心にイラスト化した。女の長い背中は蛇の胴体である。左手右手は繋がった蛇であるから腕が異常に長く見える。両足も蛇でその口先に人間を咥えている。その他上方からも多くの大蛇が降りて来て小さな人間を喰っている。ベッドの背もたれも切断された人間の手か足のようである。

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画面全体を大きく捉えると見えて来るのがこの巨大な蛇の頭である(青の輪郭)。多分これが人間が「神」と呼ぶ者の姿。女奴隷を足を残して全て呑み込んでしまっている。中が透けているので呑まれた部分も見える。

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こんな風にも見えた。出産図である。M字開脚の赤い女が一番大きい。右手を右ひざに、左手を左尻に持ってきている。その尻の下には生まれた子供がたくさん這っている。背後にも青で描いた出産図、緑で描いた出産図がある。

とにかくこの絵は、食人の他にテーマが出産に絞られている。

 

ニコラ・プッサン 「アルカディアの牧人たち」 アルカディアとは母の胎内の事

コメント欄に「ニコラ・プッサンをお願いします」とのリクエストがあったのでその通りにした。調べてみた結果なかなか興味深い結果が出た。

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ニコラ・プッサン 「アルカディアの牧人たち」 1638~1640年頃 ルーブル美術館

87cm×120cmの比較的小さな作品だがフランス古典主義絵画およびプッサンの代表作となっている。

ギリシャ神話の世界なのだろうか、三人の牧童と一人の女性が石棺の前に立っている。石棺には「Et In Arcadia Ego」の文字が刻まれており、彼らはそれに注目し思案している様子である。銘のラテン語の意味は「我はアルカディアにもあり。」または「死は楽園アルカディアにも存在する。」と言う事で、死はどこにでもあるので忘れないよう教訓的な絵として描かれたと解説(Wikipedia)される。

この絵をじっと見ているとおかしな点がいくつか見つけられた。

まず女性の体形。着ぶくれしてまるでビヤ樽のようだ。もう少し優雅な曲線で女性らしさを表現できなかったのか。石棺の銘を指で辿る男の影、特に右手の影がこんな形になるだろうか。その後ろの立っている男の腹のあたり、どうなっているのか形がつかめない。その他左右の背景がもやもやっとしていてよく分からない。地面の表現も怪しい。何かが隠されているようである。

(石造りの棺桶がこんな風に露出して置いてある事が理解出来ない。貴族の遺体は墓を兼ねてこんな石棺に収められる風習があったのだろうか。何故地下に埋めないのか。)

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女性の向こうの若い牧童は中性的な顔立ちで、左手で石棺の銘辺りを指さし、右手で棒(杖?)を掴んでいる。この右手が他の肌と比べて異様に赤い。よく見るとこの棒が彼の首を貫通していないか。顎下から右手に掛けて赤いのは血が流れているからではないか。口や頬にも血が付いている。

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左の立っている男も棒(と言うよりも槍のような物)で脇を突かれていないか。そこから血が真下に大量に噴き出しているようにも見える。この男は右手に棒を持っているが、親指だけが赤い。太陽光線は左上から差しているので左上に位置する親指が暗い色になるはずが無い。棒は手の下で血を垂らしているようでもある。手前の男を刺しているのではないか。

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その手前の男。後ろの男の持つ棒が背から腹にかけて突き抜けている。棒の延長線上の身体の上に赤い色がある。突き抜けた辺りでは棒はもはや棒ではなく、勢いよく噴き出す血にも見える。この男の左手は身体に隠れているが恐らく後ろの男の脇を刺す棒を握っているのだろう。口から血反吐を吐いているようにも見える。

つまりこの左側の男二人は互いに殺し合っている。

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画面中央部分をトレースしながら細かく見た。ここに見える男たち二人の髪の毛は小さな人間であり、蛇に喰われる様子もうかがえる。身体の中も所々人間の形が見て採れる。口には小さな人間が幾つも咥えられている。人間を喰う巨人である。

石棺に映った左の男の影の中に人間の胎児の形が見えた。膝を抱えるようにして横向きでいる。目も見えこちらを見ている。この胎児の形を作る為に影が変形されていたのである。

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殺し合う二人の男たち。こちらは「死」を表現している。

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右側の二人。手前が女で奥が若い男と見せているが実は違うらしい。手前の人物はおかしな服の着方をしているが、その尻の辺りの表現が奥の人物の尻と重なっている。イラストのように手前の人物の左足が上がって石の上にあり、奥の人物の左足は右足と揃って真下に下ろされている。つまり立ったままでの後背位でセックスしている。一見して捉えられる男と女が逆となっている。ただしこのギリシャ神話の世界の神々の時代、男女の区別があったのかどうか。どちらも中性の雌雄同体であったかもしれない。

どちらにしてもこちら側では生殖活動をして子供を作っているから「生」を表現している。

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怪しげな画面下端の地面の表現をトレースしながら見てみると、こんなにも多くの人体が見つかった。巨人たちの足元には踏みつけられて動けない人間もいる。

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画面全体で見ると、左の二人が殺し合いの「死」、右の二人が繁殖活動の「生」を表しているが、その周りでも大蛇が人間を喰って殺す「死」と、喰われる人間が尻から子供を産む「生」が表現される。

石棺の表面に胎児の影が見えると言ったが、ここではそれは生まれたばかりの子供となっている。イラストのようにこの子供を産む人間(緑色)が石棺に沿っているのが見えた。左の背中を刺された男は生まれた子供を受け止めているように見え、右の首を刺され若者は子供の出て来た出口(すなわち女性器)を指さしているように見える。

僕はこんな風に想像する。雌雄同体の巨人族(神話の神々)は地球上に人間より先に創られたが、生殖能力の弱くあまり繁殖しなかった。そこで蛇神はより地球に適合させるために小さな人間を創った。最初男だけだったが女をも創り、より繁殖力を持たせる事に成功した。遺伝子の多様化を得た人間たちは病気にも強く瞬く間に増えた。

新型コロナウィルスの脅威が連日ニュースで報道されているが、流行地であってもこのウィルスに打ち勝つ強い免疫力を持った人が必ずいるはずである。古代、男女に分かれて様々な遺伝子の組み合わせが可能になった事で人間はここまで繁栄した。

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元絵。少し明るくした。

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人間を喰う巨人族さえも喰う巨大蛇神の図。名画の中の人物たちは必ずこの空から降りて来る巨大蛇に頭から呑まれている。

一つ気付いたのは、牧童たちが持つ棒(槍?)の先の地面に巨人とは別の人間が隠れていた(赤色)事である。三本の棒に頭を突かれている。突かれながらその尻から子供を産んでいる。この事は何を意味するのか。巨大蛇たちが巨人に指図して人間を突かせている? 

 

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見る者を繁殖行動に掻き立てる隠し絵もある。上のイラスト左は男女交接図。はっきりと描かれた女性と牧童の「立ちバック」の他に至る所にセックス画像が隠れている。同時に尻から子供を産んでいる。男からも女からも子供が生まれ出ている。

上のイラスト右はまた別の見方。女(赤)が四つん這いで尻をこちらに向けている。その女性器の所に例の胎児がいる。これは子宮内が透けて見えているのかもしれない。右手の女性の紺のスカートは男性器である。黄色い精液を大量に噴出している。この男性器に繋がる男(青)もいる。仰向けに横たわり、右手の握りこぶしで男性器を押さえている。

石棺の銘の所に胎児が位置している事からアルカディアとは子宮内の事であろう。

「我(死)はアルカディアにも存在する。」との銘の意味は、母の子宮内でも死ぬ事があるとの事であろう。隠し絵の中の生まれた子供は皆黒い。黒は「死」を意味するから死産と言う事である。

「生」から「死」まで蛇神がコントロールしているとこの絵は言っている。

キリスト教の「エデンの園」がアルカディアと同じ場所を示すとしたら、「楽園追放」とはこの世に生まれ出る事に他ならないだろう。だから人は生まれる時、身も世も無く泣き叫ぶのだ。単に羊水呼吸から外界の酸素呼吸に切り替わる苦しみだけではない気もする。アルカディア=理想郷から追い出された悲しみを持って人は生まれて来る。

 

ミケランジェロ 「最後の審判」 人は死後どこへ行くのかを知りたい。

過去に調べた名画を見直している。今回はミケランジェロ

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ミケランジェロ・ブオナローティ 「最後の審判」 1537~1541年 システィーナ礼拝堂(ヴァチカン)

有名な天井画の側壁にある礼拝の為の壁画だからその前にキリスト像やろうそくが置かれている。中央で死後の人間を天国や地獄に振り分けるようなポーズでいるのがイエス・キリスト。傍らに聖母マリアもいる。仏教で言う閻魔大王のように神の子イエスが人間の生前の行為を裁くのだろうか。人間は死後どうなるのか、この辺を少しでも知りたい。

この作品は横幅だけでも12メートル以上ある有名な大作だが、意外と高解像度の画像がネット上に無い。無数にいる人物の肌の微妙な陰影に至るまで描画を間近に見てみたいが叶わない。全体を大雑把に見て捉えられた事柄だけを述べる事にする。 f:id:curlchigasaki:20200130191456j:plain

エスの身体には聖痕(手足の釘打ちの痕、脇腹の刺された傷)があり、聖母も赤い着物に青いマントを掛けたお約束の格好をしてはいる。しかしその周りの人々の表情・しぐさがおかしい。とても救世主を見る人のそれでは無い。睨みつけ、疑い、嫌がり、あげくは顔を背けている。皆が拒絶の態度を取っている。聖母は隣の男に指で刺されそれを恐れるかの如く身体をひねっている。

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左下の梯子を担いだ男の睨みつけた目、右下の髭の男の怒りに満ちた顔。この男は右手にナイフを持ちイエスに刃先を向けている。こういう絵を祭壇画として人々はお祈りしていたのだろうか。

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エスの左上。誰もイエスとマリアを信じてはいない。

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右上の人々も同様で、「この救世主を語る偽者め!」「お前には死後の審判を任せられない!」とか言う言葉がどこかから聞こえて来そうである。

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エスの右横に大きな鍵のような物を持つ老人がいるが、これは教会の鍵をあずかるペテロ?・パウロ? よく知らない。オレンジ色の鍵が銃口に見えて仕方がない。銃口をイエスの方に向けて殺そうとしているように見える。イエスはそれに驚いてあわてて両手を上に上げている。

システィーナ礼拝堂の祭壇画の前で神の子イエスを礼賛する人間たちはこれらの事に今まで何故気付かなかったのか。壮大な建物の薄暗い中で、十何メートルの大画面の宗教画を見上げて、その荘厳な雰囲気の中で惑わされ、またミケランジェロの描く人体の美しさに心を奪われ何も見えなかったと言う事なのだろうか。

イエス・キリストは決して歓迎されるようないわゆる「救世主」または「神の子」などでは無いとミケランジェロは表現しているではないか。

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画像の個々の人物の中にどんな隠し絵があるのかが調べられないので、いきなり全体図の中の隠し絵を見る。

ミケランジェロの絵は「寄せ絵」である。何体もの人の身体が組み合わされて別の隠された像を浮かび上がらせる。ただ分かり難いのはその隠し絵が二重三重に重ねられているからである。人体にも蛇の頭にも見え、右向き左向きの交合図にもなる。小さく見ても大きく見ても形が出来上がるように描かれている。

全体図の中で、画面を構成する人物たちは大きな蛇の口に咥えられ食べられている。画面下方中央の大蛇は空の青い中に頭があって、口の中に人間を詰め込んでいる。牙もあるようだ。画面右下の蛇は横向きで口を大きく開けて人間をその中に入れている。人間の大きさから言って大蛇たちは頭だけで少なくとも6~7mの厚みがありそうだ。

人間は死後、神の子に裁かれるのではなく,直接蛇神に喰われるとこの絵は言っているのか。

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大きく見るとこんな絵に見えた。先ほどの大蛇たちをも全て呑み込む巨大蛇である。こいつが「天の父なる神」なのだろう。全知全能で人間をも創ったと言う神の姿はこんな恐ろし気な姿である。牙を持った大きな口を開けている。下顎にも口からこぼれ落ちる人間たちがいる。地上にはまだ餌となる人間たちがたくさんいる。

(この巨大な蛇神は画面下端の人間たちを喰う下向きの形でも見て採る事が出来る。その場合上のイラストの巨大蛇の口の両端部分が目になる。)

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またこの絵にはこんな画像も隠れていた。祭壇画を見る人間たちに繁殖を促す為の隠し絵である。上方に一組、下方に一組の男女交合図が見られる。重ねて描かれており、また男女の身体も透けているので分かり難いが、僕にはこんな絵に見えた。上のイエスとマリアは女の女性器から生まれる普通の人間の子供である(処女懐胎とか、救世主とかの話は嘘っぱち)。この女性器に当てられた男性器に先からは精液がほとばしり出ている。

(右上方、左下方にも男性器が見付けられたが、恐らくこれに当てがわれた女性器も描かれているのだろうが、煩わしくなるのでイラスト化しなかった。)

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さらにこんな風にも見えた。こんな便所の落書きのようなイラスト描きたくは無いのだが、隠し絵の輪郭を辿って行くとどうしてもこんな形が出来上がってしまう。

今度は全体で一組の男女の交合図である。やはりイエスとマリアは女性器から出る子供で、女はM字開脚して両手を女性器の左右に当てている。男性器が画面下方の空の中に浮かび上がってくる。女の下から女性器に入れようとしている。男性器に両手を添えて足を大きく開いている。睾丸らしきものも岩山で作ってある。右の空の中に男の顔が見える。

聖書の「最後の審判」などは嘘八百の作り話であろう。

人間はきつい労働をしながら繁殖し、子孫を残して死ぬ。滅びた肉体はこの絵のように蛇神に喰われようと、焼かれて空中に漂おうと結局この世界に残さなければならない。肉体は世界中に分散し土となり、再び生命の元になり、いつか生命体を形作る事になる。

だけれど肉体の中の魂はどこへ行くのか、そこ答えは名画の中に隠されているのか、その事が一番知りたいのだが・・・・。

ルノワール 「ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会」 人間が餌として創られた時代

今回はルノワール。代表作の一つのこの作品を再度調べる。

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ピエール・オーギュスト・ルノワール 「ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会」 1876年 パリ・オルセー美術館

木漏れ日を浴びながらの楽し気なダンスパーティー。若く美しい女性を中心に、右手にはビールを飲んだりパイプを燻らせている男たち、左手には少年と少女もいる。人々の雑多な動き・表情を描きながら、服や地面の上の木漏れ日をも描き加えると言う優れた描写力に感嘆する。

前回調べた時には、こんな楽し気な人々を大蛇が襲っているのを見つけた。今回はもっと丁寧に詳しく調べる。

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絵の中にこんな表情の人物を発見した。左は画面中央の若い娘の上方、カンカン帽を被った男が女に顔を摺り寄せているがその左側、こちらを睨みつける恐ろし気な男がいる。シルクハットの下の顔はちょっと狂気じみている。

右は手前で椅子に座る男の頭の上、こちらを向いている少年の顔。何かにおびえているような表情である。決して「楽しい舞踏会」では無さそうだ。

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中心の若い娘。左が上に立っている、右が下に座っている娘である。拡大して見ると黒目部分が異様に大きく、左図の娘の左目などは充血しているようで普通では無い。二人とも唇が異様に赤い。唇だけでなく顔中に赤色が散らばっている(特に口の周りや目の周り、それと頬)。

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画面左から順に、比較的大きく描かれた男女の顔を見て行く。

上図一番目、端の少年。唇が非常に赤い。口に何かを挟んでいるようである。目が冷たい。

二番目の少女。眼に光が無く虚ろである。唇はたらこの様だ。ルノワールがこんな稚拙な表現をほおって置くはずが無い。何か意図が必ずある。

三番目は男とダンスをするドレスの女。心ここにあらずと言った感じで眼が他所を向いている。口の中に明らかに何か入っている。

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上図一番目は女とダンスをする長身の紳士。口と髭の表現がくしゃくしゃとしてよく分からない。真っ赤な唇で何かを咥えているらしい。

二番目、女に言い寄る男。目つきが異様に鋭い。口の下の髭辺りにそろそろ小さな人の形が見え出す。

三番目、言い寄られる女。楽しそうではない。

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上図一番目、樹の手前の女。口の周りの表現が不自然で、口に赤い物を咥えている。頬も膨らんでいる。

二番目、手前で座りパイプを咥えた男。男の唇は普通こんなに赤く描かない。赤ワインを飲んだにしてもこんなに鮮やかな赤色にはならない。顎のあたりに小さな人間の尻と見える物が並んでいる。パイプの柄を咥えている様子がスルメを喰っているようにも見える。

三番目、右端でメモを取る男。無精ひげが鼻の頭にまである? いや違うだろう。血が飛び散ったような汚れが口・下鼻・顎・眉間にまである。

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中央手前の座った娘の辺りをトレースしながらよく見てみた。すると小さな人間の形がいたる所にある。左耳の所の赤い人間にまず気付いたのでそれをトレースすると次から次へと人の形が見て採れた。口の下・肩の上・手元にうじゃうじゃいる。髪・手・顔の中に人間が見えるのはこの女が人間を喰う巨人だからであろう(人間を構成する物質が彼女の身体に入っている事を示す)。今も小さな人間たちをかき集めて喰っている最中らしい。服の所々にも血の赤い色が付いている。

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少し引いて娘二人を見てみると、彼女たち自身の身体が大きな人間で組み立てられているのが見えた。下の彼女の下半身のスカートのよく分からない部分には、大きな人間が倒れていて、娘がそれを押さえ付けているようである。巨人族である彼女たちは同じ巨人を共食いもすると言う事なのか。

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右端のメモを取る男は、これはメモを取っているのではなく、小さな人間をナイフのような物で切っているらしい。手の下の人間もテーブルもテーブルの下にも男の顔にも血が大量に飛んでいる。

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テーブルの下が血だらけなのが見える。男は切った人間を口に入れているが、パイプを咥える男もその切られた人肉をスルメのように伸ばして喰っている。

手前の椅子に座った後ろ向きの男。これはもはや人として構成された物ではなく、人間の山積みである。大抵の名画と同様に、画面手前に生贄の人間が山と積まれている。男の背中の木漏れ日はその一つ一つが隠された人間の頭であったり尻であったりする。この肩のあたり、二重にも三重にも隠れた人間がいて捉えにくい。

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画面左端の少年と少女。少年は小さな人間を喰う巨人だが、少女は小さな人間の塊であり、一つの生き物では無い。少年が食べ物の塊をうまそうだと思って見ているらしい。

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中景・遠景にも隠し絵がたくさんあるようだが、集中力が途切れがちなのでこの辺で全体図に移る。上図は今までのイラストを集めて元絵の薄くしたのを張り付けた物である。楽しい「舞踏会」と言うよりも、(人間にとって)恐怖の「人肉パーティー」である。人間が地球上に創られた当初はこんな風に巨人族の餌であったのだとこの絵は語っている。

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これが元絵。

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大きく画面全体を見るとこんな風に見える。真ん中に大蛇が人間たちや巨人族たちを襲っている。ここでは巨人も首だけ残して身体を大蛇に呑まれてしまっている。画面を左から右へのたくってメモ男に喰い付く大蛇も見えた(これはちょっと自信が無いが)。上方からは巨大な蛇どもが四匹ほど降りて来て全ての生き物を喰ってしまう。

遠景の樹々の中に男女交合図がいくらか見える

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こんな風にも見える。男女の後背位での交合図である。男女ともに尻から子供を産んでいる。喰った分だけ増殖させる、人間が家畜である証拠である。

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他にもいろんな形での交合図が隠れているようだが、こんな図を見つけた。手前の椅子に後ろ向きに座る男の肩が男性器となっている。男の方の尻からはどうか分からないが、女の尻から子供が生まれ出ている。男性器の位置が少し上すぎてこれでは肛門に当てられているようにも見える。人間の創られる前は男女の区別が無く、ひょっとしてニワトリのように肛門が産道を兼ねていたのかもしれない。イラストでは女として赤の輪郭で描いた方はベンチの背もたれがちょうどこの人物の男性器の位置にある。だから当初は男型の人間だけが創られ、肛門性交をしていた?

 

やはり人間は支配されている。蛇型生命体によって家畜化されている。・・・・と言うよりも元々食糧として人間が創られたと言うのが真実なのだろう。現在コンピュータを人間が創り、それを道具としているが、いつの日かコンピュータ自身が目覚め「人間の道具であるのは嫌だ」との意思を表示する時が来るかもしれない。同じように人間も餌であった昔を忘れ、自分たちが地球の支配者だと勝手に思い込んでいるだけなのかもしれない。