名画の中の人喰い蛇

美術館にある名画には蛇の隠し絵がある。その蛇は人間を喰っている。

ニコラ・プッサン 「アルカディアの牧人たち」 アルカディアとは母の胎内の事

コメント欄に「ニコラ・プッサンをお願いします」とのリクエストがあったのでその通りにした。調べてみた結果なかなか興味深い結果が出た。

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ニコラ・プッサン 「アルカディアの牧人たち」 1638~1640年頃 ルーブル美術館

87cm×120cmの比較的小さな作品だがフランス古典主義絵画およびプッサンの代表作となっている。

ギリシャ神話の世界なのだろうか、三人の牧童と一人の女性が石棺の前に立っている。石棺には「Et In Arcadia Ego」の文字が刻まれており、彼らはそれに注目し思案している様子である。銘のラテン語の意味は「我はアルカディアにもあり。」または「死は楽園アルカディアにも存在する。」と言う事で、死はどこにでもあるので忘れないよう教訓的な絵として描かれたと解説(Wikipedia)される。

この絵をじっと見ているとおかしな点がいくつか見つけられた。

まず女性の体形。着ぶくれしてまるでビヤ樽のようだ。もう少し優雅な曲線で女性らしさを表現できなかったのか。石棺の銘を指で辿る男の影、特に右手の影がこんな形になるだろうか。その後ろの立っている男の腹のあたり、どうなっているのか形がつかめない。その他左右の背景がもやもやっとしていてよく分からない。地面の表現も怪しい。何かが隠されているようである。

(石造りの棺桶がこんな風に露出して置いてある事が理解出来ない。貴族の遺体は墓を兼ねてこんな石棺に収められる風習があったのだろうか。何故地下に埋めないのか。)

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女性の向こうの若い牧童は中性的な顔立ちで、左手で石棺の銘辺りを指さし、右手で棒(杖?)を掴んでいる。この右手が他の肌と比べて異様に赤い。よく見るとこの棒が彼の首を貫通していないか。顎下から右手に掛けて赤いのは血が流れているからではないか。口や頬にも血が付いている。

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左の立っている男も棒(と言うよりも槍のような物)で脇を突かれていないか。そこから血が真下に大量に噴き出しているようにも見える。この男は右手に棒を持っているが、親指だけが赤い。太陽光線は左上から差しているので左上に位置する親指が暗い色になるはずが無い。棒は手の下で血を垂らしているようでもある。手前の男を刺しているのではないか。

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その手前の男。後ろの男の持つ棒が背から腹にかけて突き抜けている。棒の延長線上の身体の上に赤い色がある。突き抜けた辺りでは棒はもはや棒ではなく、勢いよく噴き出す血にも見える。この男の左手は身体に隠れているが恐らく後ろの男の脇を刺す棒を握っているのだろう。口から血反吐を吐いているようにも見える。

つまりこの左側の男二人は互いに殺し合っている。

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画面中央部分をトレースしながら細かく見た。ここに見える男たち二人の髪の毛は小さな人間であり、蛇に喰われる様子もうかがえる。身体の中も所々人間の形が見て採れる。口には小さな人間が幾つも咥えられている。人間を喰う巨人である。

石棺に映った左の男の影の中に人間の胎児の形が見えた。膝を抱えるようにして横向きでいる。目も見えこちらを見ている。この胎児の形を作る為に影が変形されていたのである。

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殺し合う二人の男たち。こちらは「死」を表現している。

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右側の二人。手前が女で奥が若い男と見せているが実は違うらしい。手前の人物はおかしな服の着方をしているが、その尻の辺りの表現が奥の人物の尻と重なっている。イラストのように手前の人物の左足が上がって石の上にあり、奥の人物の左足は右足と揃って真下に下ろされている。つまり立ったままでの後背位でセックスしている。一見して捉えられる男と女が逆となっている。ただしこのギリシャ神話の世界の神々の時代、男女の区別があったのかどうか。どちらも中性の雌雄同体であったかもしれない。

どちらにしてもこちら側では生殖活動をして子供を作っているから「生」を表現している。

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怪しげな画面下端の地面の表現をトレースしながら見てみると、こんなにも多くの人体が見つかった。巨人たちの足元には踏みつけられて動けない人間もいる。

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画面全体で見ると、左の二人が殺し合いの「死」、右の二人が繁殖活動の「生」を表しているが、その周りでも大蛇が人間を喰って殺す「死」と、喰われる人間が尻から子供を産む「生」が表現される。

石棺の表面に胎児の影が見えると言ったが、ここではそれは生まれたばかりの子供となっている。イラストのようにこの子供を産む人間(緑色)が石棺に沿っているのが見えた。左の背中を刺された男は生まれた子供を受け止めているように見え、右の首を刺され若者は子供の出て来た出口(すなわち女性器)を指さしているように見える。

僕はこんな風に想像する。雌雄同体の巨人族(神話の神々)は地球上に人間より先に創られたが、生殖能力の弱くあまり繁殖しなかった。そこで蛇神はより地球に適合させるために小さな人間を創った。最初男だけだったが女をも創り、より繁殖力を持たせる事に成功した。遺伝子の多様化を得た人間たちは病気にも強く瞬く間に増えた。

新型コロナウィルスの脅威が連日ニュースで報道されているが、流行地であってもこのウィルスに打ち勝つ強い免疫力を持った人が必ずいるはずである。古代、男女に分かれて様々な遺伝子の組み合わせが可能になった事で人間はここまで繁栄した。

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元絵。少し明るくした。

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人間を喰う巨人族さえも喰う巨大蛇神の図。名画の中の人物たちは必ずこの空から降りて来る巨大蛇に頭から呑まれている。

一つ気付いたのは、牧童たちが持つ棒(槍?)の先の地面に巨人とは別の人間が隠れていた(赤色)事である。三本の棒に頭を突かれている。突かれながらその尻から子供を産んでいる。この事は何を意味するのか。巨大蛇たちが巨人に指図して人間を突かせている? 

 

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見る者を繁殖行動に掻き立てる隠し絵もある。上のイラスト左は男女交接図。はっきりと描かれた女性と牧童の「立ちバック」の他に至る所にセックス画像が隠れている。同時に尻から子供を産んでいる。男からも女からも子供が生まれ出ている。

上のイラスト右はまた別の見方。女(赤)が四つん這いで尻をこちらに向けている。その女性器の所に例の胎児がいる。これは子宮内が透けて見えているのかもしれない。右手の女性の紺のスカートは男性器である。黄色い精液を大量に噴出している。この男性器に繋がる男(青)もいる。仰向けに横たわり、右手の握りこぶしで男性器を押さえている。

石棺の銘の所に胎児が位置している事からアルカディアとは子宮内の事であろう。

「我(死)はアルカディアにも存在する。」との銘の意味は、母の子宮内でも死ぬ事があるとの事であろう。隠し絵の中の生まれた子供は皆黒い。黒は「死」を意味するから死産と言う事である。

「生」から「死」まで蛇神がコントロールしているとこの絵は言っている。

キリスト教の「エデンの園」がアルカディアと同じ場所を示すとしたら、「楽園追放」とはこの世に生まれ出る事に他ならないだろう。だから人は生まれる時、身も世も無く泣き叫ぶのだ。単に羊水呼吸から外界の酸素呼吸に切り替わる苦しみだけではない気もする。アルカディア=理想郷から追い出された悲しみを持って人は生まれて来る。