名画の隠し絵

美術館にある名画には隠し絵がある。それは巨大な蛇の形をしており、人間を喰う姿が絵になっている。

フェルメール 「窓辺で手紙を読む女」 「神」に捧げる保存肉

「神」は定期的に生贄の祭壇にやって来て、捧げものを生きたまま呑み込むのが常だと思っていた。新鮮な生肉を好んで食するのだと思っていた。

たまに例外的に貯蔵した肉を食する場合がある事がこの絵を見る事で分かる。

ヨハネス・フェルメール 「窓辺で手紙を読む女」 1659年頃 ドレスデン・アルテ・マイスター絵画館

この絵は最近修復されて、キューピッドの絵が壁に飾られているのが発見されたらしい。その他、色が鮮やかになった。

左が修復後、右が修復前の写真。僕はこの修復が無知な人による失敗だと思っている。修復前の絵の方が真意を良く伝えている。

伏し目がちに手紙を読む女性。手紙が紙がクシャッと曲がっている。良い知らせでは無いのだろう。手前の机の上の果物も傾いてこぼれている。テーブルクロスもくしゃくしゃだ。

思うに、この絵の当時は普仏戦争の時代。恋人が戦死した知らせを受けているのではないかと推測する。彼女の悲しい心理状態をテーブル上の物の散乱や、不自然に半分引かれたシワシワのカーテンが表しているのではないか。彼女は現実をはっきりと受け止めようと明るい窓辺でそれを何度も読み返している。

部屋の内側に片開きで開けられた窓。そのガラスに映る女性の顔が少し不気味だ。右目(実際は左目)の上にお岩さんのような醜いできものがあるように見える。肩に乗った髪の毛の形が手前の実像とは違うのではないか。ガラスに映ったそれは、彼女の肩に乗った小さい人間の姿をしている。この人間の頭は彼女の口の方に向かっている。もしかして口に入れている?

当時のガラスが現代のそれのように全くの平面でなく、凸凹していたとはいえ、こんなに反射像をゆがめるだろうか。またそんな歪んだ像を絵にするだろうか。

手前のテーブルの上。フェルメールは何時もテーブルクロスの厚手の物をこんな風にくしゃくしゃにして表す。まるで絨毯のような固そうな生地だ。それに皿が傾いており、桃がこぼれ落ちている。くしゃくしゃのテーブルクロスにしてもこぼれた桃にしても日常生活ではあり得ない。手紙を読む女の心の揺れ動く様を表しているのか。

この辺を時間を掛けてじっくりと見続ける、するとやがてこんな風に見えて来た(上図右イラスト)。テーブルの上に大蛇がのたくっている。桃の乗った皿を傾けさせながら長い胴体をくねらせている。頭が手前に見えているようだ。その口には小さい人間の身体が咥えられているらしい。画面左隅辺りには胴の中に呑み込まれた人間がその形のまま見えている。それには首が無く、仰向けになっている様子が分かる(或いは尻を下にして上体を折りたたんで腹這いになっている様子かもしれない)。皿の下に見えるクロスの柄は大蛇の胴体に付いている模様である。

画面の手前にあるカーテン、女性の部屋をこっそり覗き見するような感じを抱かせるが、実はこのカーテンの皺に秘密が隠されている。

画面全体を縦方向に縮めると、こんな絵が見えて来る。逆さ吊りにされた裸の人間たち。首が落とされて地面に転がっている。

この辺が修復後の絵では見えない。右端が木の桟で隠れているし、左の窓枠も上下の部分も木枠で隠されて全体的に一回り小さくなっている。四隅を削ってしまうなどひどい修復だ。壁のキューピッドの絵も、作者が作後に必要ないので自ら消したのではないかと思える。所々に見える青色も塗り重ねて出した作者の意図する色を剥がしただけかもしれない。

ポール・セザンヌ 「水浴する人々」 1890年頃 グラン・パレ (パリ)

この絵では男たちが別の人間たちを捕まえて逆さ吊りしたりしているが、首は既に落とされて地面に転がっている。

フェルメールのこの絵では、首を落として足首で吊るし、血抜きをしているのだと思う(ニワトリの調理のように)。吊るされた死体はホルマリン漬けのような色をしている。

以前You Tubeで「Mid Night Express」と言う表題だったか(題名はうろ覚え)、地下鉄で乗客を襲い、吊るして終着駅にいる化け物に喰わせる、と言う映画を見た。それとよく似ている。映画では死体の歯や爪を丁寧にはがして喰いやすい肉にして喰わせていた。映画は真実を少しずつ伝えているのかもしれない。

ヨハネス・フェルメール 「真珠の耳飾りの少女」 1665年頃 マウリッツハイス美術館(オランダ・ハーグ)

この有名な絵も全体を縦に縮めてみれば、こんな絵が見えて来る。

少女のターバンの所である。後ろに垂れた布の中に裸の人間が見える。それらの頭をまとめて口に入れる大蛇が見える。

全体図。

画面下部に大蛇に呑まれた人間がいて、それを大蛇ごと口に入れようとしている巨大な蛇の頭が見える。右側のカーテンに吊り下げられた人間たちも一緒に口に入る。

さらにこの絵に隠れていたもの。人間の男女の生殖行為図。女の大きな尻を男が後ろから襲っている。

「神」が喰って減らした人間を、繁殖させて増やせと言う指示が込められている。