名画の隠し絵

美術館にある名画には隠し絵がある。それは巨大な蛇の形をしており、人間を喰う姿が絵になっている。

ティツィアーノ 「ウルビーノのヴィーナス」 生贄の祭壇に寝かされた肉塊。

この世の秘密が名画の中に隠されている。自分のいる世界がこんなにも残酷で悲惨な物だったとは未だに信じられない。少しは希望を見出せないものか。しかし名画の、人を魅惑させる絵画技法がその悪魔による物だったとしたら、そんな名画は悪魔のメッセージであり、それ以外の物では無い。他の地球外生命体による救いがあるとしてもこの絵の中には描かれるはずが無いだろう。ただ一部、悪魔(神)の中で反逆者が存在するとしたら、希望に結び付くヒントが隠されているかもしれない。

手塚治虫がそんな反逆者の一人だと思っている。悪魔に歯向かう火の鳥を描いている。歌手では美空ひばりが、人間の存在の悲しさを歌ってくれる。

他に悪魔に逆らう勇気のある人が見つからない。

ティツィアーノ・ヴェチェッリオ 「ウルビーノのヴィーナス」 1538年頃 ウフィツィ美術館(フィレンツェ)

ベッドに横たわる美女の絵は、後に多くの画家によって模倣される。この絵が最初か。暗すぎるので明るくする。

画題はヴィーナスだが、キューピッドはいない。室内で家政婦らしき二人が後ろで衣装ダンスから何かを出している。ヴィーナスの足元に室内犬が丸くなって寝ている。ベッドのシーツがいやにしわくちゃで、左下などはめくれてベッドの生地が見えてしまっている。カーテンが左半分だけを隠していて、右半分を開けていわば舞台裏の様子を見せている。ヴィーナスが右手に持っている花(?)も何の意味があるのか分からない。

彼女の顔は非常に端正で美人ではあるが、目に少し敵意があるように見える。唇が少し赤すぎるように思える(画素が荒いため、これ以上の観察が出来ない)。

腹が少し膨れてないか。妊娠している? 

左手で隠している部分に、何か立体物がある。指の間から見えている物がある。「モナリザ」の右手同様に、小さな人間だろうか。または男性器かも知れない。

画面右上のこの部分がこの絵の不思議な所で、何故召使い二人が一緒に描き込まれているのか、何故犬がそこに寝ているのかが疑問だ。

身体を丸めて寝る犬。しかしよく見るとおかしい。前脚を折り曲げた所や後ろ脚の付け根の尻の辺りの表現が不自然だ。頭の右側にあるのは左の耳か? それにしては変だ。

この犬をイラスト化してみたら(上図上)、小さな人間が数体積み重ねられたものになった。そしてより大雑把に遠目にして目を細めて見たら(上図下)、頭蓋骨がそこに転がっているように見えた。

チェストに頭を突っ込んで何かを探す召使い。後ろにかかる髪の毛も無く頭部だけ異質で胴体と繋がってない。左手も蛇のうろこ状の模様がある。デカい尻の下には足と言うよりも小さな人間の積み重ねのような表現がある。

この召使いの頭は無く、そこに大きな蛇が顔を見せているようだ。尻もより大きな蛇の頭部であり、小さな人間を口に入れる様子が表されているらしい。つまり人間は蛇に喰われるものだとの説明のひとつなのだろう。

召使いの先輩なのだろうか、カーペットか何かの厚手の布を肩にかけて指図する女。担いでいるのは・・・・良く見ると人間ではないか。二人を同時に担いでいるのか、腕がたくましい。担がれている人間には頭が無いようだ。

ヴィーナスの右手。肩から外れてないか。腕と肩の間に隙間があるように見える。その辺りに栗色の髪が被さっているのだがどうも怪しい。腕の切断面を赤っぽい髪で表現しているのかと思ったら、そうでも無いらしい。この赤っぽい髪でドクロを表しているのではないか。両目も見えるし、額も見える。肩の上に人のドクロを乗せているのだ。

後ろのチェストに頭の無い召使い、頭の無い人間を担いだ召使い。これらの人間の頭がヴィーナスの肩にあり、足元に(犬のように見せて)転がっている。

ヴィーナスの右手下の枕も、人間の身体になっており、頭をヴィーナスの方に突っ込んでいる。ヴィーナスが右手に持つ赤と黒の草花は、ひょっとして枕の人間の頭かもしれない(手でつぶされて赤い肉塊になっている?)。

ヴィーナスのベッドは白い人間がたくさん転がっている。生贄の祭壇のようだ。それに加えてヴィーナス自身の身体もバラバラであり、下端に血が溜まっている。両手、両足、首がそれぞれ分解されている。分解されたパーツを組み立ててそこに置いてある。

全体図。カーテンの中にヴィーナスの頭に喰らい付く大きな爬虫類の頭が見える。

画面全体では、こんな巨大爬虫類が全てを呑み込むようにして描き表わされている。

こんなに巨大な生命体であれば、小さな人間は太刀打ちできるはずが無い。せめてその存在を世間に知らしめられれば、奴らを白日の下にさらすことが出来れば、その先の抵抗手段が見つかるかもしれない。