名画の隠し絵

美術館にある名画には隠し絵がある。それは巨大な蛇の形をしており、人間を喰う姿が絵になっている。

ダヴィンチ 「モナリザの微笑み」の秘密

人類が存続している限り、語り継がれる最高傑作の芸術作品と言えばこの「モナリザ」かもしれない。

レオナルド・ダ・ヴィンチ 「モナリザ」 1503年~1505年/1507年 ルーブル美術館

しかし名画の隠し絵を追求して行く中で、僕の中ではこの作品も全く違った物に見えて来ている。あまりに有名であり、小さい頃から教科書その他で見慣れていたせいか、違和感を抱いた事があまりなかったが最近疑問点が見えて来た。

例えば、〇この女の人の眉毛が無い。

    〇肩が随分下に位置しており、首が異様に長い。

    〇手が少し大きすぎないか。

    〇窓の外が現実離れした荒野であり、この人は一体どこにいるのか。山の上の別荘か?

    〇左肘の辺りの絵具がテカっているのは何故か。

    〇腰や椅子の表現が不明確。

    〇右手の人差し指の輪郭線が二重になっているが、これは描き損じか。天才画家にしてはあり得ない事。しかも長く手元に置いてあった作品だと言う。何故修正しなかったのか。

画像ソフトを使って明るくし、コントラストを強めてみた。薄い外套の下の身体がはっきりとして来る。

やはり肩が落ちすぎだろう。両腕共に切って下に下げたような位置に描いてある。

顔と首の境も変にくっきりとしている。そして少し左にずれている気がする。まるで首をちょん切ってちょこんと乗せているような・・・。

腹の辺りに赤い色が多い。損傷しているように見える。

ドミニク・アングル 「ドーソンヴィル伯爵夫人」 1845年 ニューヨーク フリックコレクション

この作品を思い出す。後代の別人のこの作品においても、夫人の腕があるべき位置よりも下にあって異様だ。

試みに婦人の両腕部分を切り抜いて上にずらしてみる。さらに少し小さくするとより自然な位置の腕になる。

肩から腕を切り取ってある事を下にずらす事、こちら側に近づけて大きくすることで鑑賞者に気付かせるためではないか。

「モナリザ」も同じように両腕が下にずれ、大きくなっている。

背景の中にこんな隠し絵が見える。窓の枠のようにして円柱の基部が少し見えているが、これは背後にいる怪物の目であると思う。婦人の腹の辺りに口が大きく開かれており、婦人は怪物に喰われる形になっている。

上方からも別の怪物(爬虫類の頭)のような物が降りて来て、夫人の頭に齧り付くようにその口先が重なっている。(見えにくいのでちょっと自信が無いが・・・。)

婦人は背後の巨大な生物に襲われて、身体を噛まれて千切られ、その口の中に入れられようとしている。婦人は人間存在の概念であり、「人間はこんな巨大生物に喰われるべき存在である」事をこの絵は物語っている。

「モナリザの微笑み」と言われるその口元だが、拡大して良く見ると、色々な物が口の間に挟まっている。絵具の経年劣化か、それとも作者の意図するところの作画だろうか。口の右端から垂れ落ちている白い色は、色が下に流れたように見えるが、水彩画でもなく油絵なのに絵具が垂れる事はあるのか。ここは僕には小さい人間の下半身が垂れ下がっているように見える。つまり上半身が口で挟まれているのだ。他にも口の間には赤い血にまみれた肉塊が見えているように思える。

口角が上がって微笑んでいるように見えるのは、口が端まで血にまみれているからなのだろう。鼻下、顎にも赤い部分があるが、それも血ではないか。

ダヴィンチ 素描「裸のモナリザ」(部分拡大図) 1514~16年 シャンティイ城(パリ近郊)

板に油彩で描かれる前に、紙に練習作が描かれている。この絵でも口から何かが垂れている(唇の端に白い物・唇の真ん中に黒い縦線)し、鼻下から顎にかけて陰では無い黒ずみがあって、まるで幼児がスパゲティを下手に食ったような口周りになっている。

レオナルド・ダ・ヴィンチ 「ブノアの聖母」(部分拡大図)1478年 エルミタージュ美術館(サンクトペテルブルグ)

聖母の口から何かが垂れている。口の中も赤っぽい。

レオナルド・ダ・ヴィンチ 「受胎告知」(部分拡大図) 1472~75年 ウフィツィ美術館(フィレンツェ)

口の右端から何か白い物が垂れているように見えるし、顎や頬が赤い色(血?)で汚れている。

レオナルド・ダ・ヴィンチ 「聖アンナと聖母子」(部分拡大図)1508年頃 ルーブル美術館

顔が赤い色で汚れている。口から赤い物が垂れている。この聖母とその母は良く見ると口に「牙」(蛇の毒牙の位置にある)さえ見せている。

ルーブル美術館はこの絵を修復し、肌の赤い汚れを洗い流してしまったらしい。

聖母が手を差し伸べる幼子イエス。その目は死体のように瞳孔が開いている。この子は悪魔の女二人に喰われる肉塊にすぎない。足が見えないのはその部分が既に喰われてしまったから?

およそ絵の中の登場人物は、喰われる人間を表し、その人物自身も別の小さな人間を口に入れる表現をも採っているのは、二重に「人間は食い物」である事を強調しているのだろう。

それと実際に背景の中にいる巨大な爬虫類が初めて地球に来て、類人猿に自らの遺伝子を注入して食糧とするに当たって、自分たちと同じくらいの大きさのいわば巨人を創造したのだろう。その後地球での生存しやすさから小さくて繁殖力の強い人間を創ったに違いない。「巨人が小さい人間を喰う」と言うのは原初の時代の人間存在の姿を表すので、それを隠し絵にしているのだろう。

人間とはこういう存在だと言う事が隠し絵で語られる。

「モナリザ」は微笑んでなんかいない。人間の血と肉を欲する者を絵で表している。