名画の隠し絵

美術館にある名画には隠し絵がある。それは巨大な蛇の形をしており、人間を喰う姿が絵になっている。

ベラスケス 「ラス・メニーナス(女官たち)」 作者は国王を憐れんでいるのか

名画と言われ、美術館で皆の税金でもって大事に保管される物に、皆は本当に納得しているのだろうか。ただなんとなく、偉い人が良い物だと言うからそうなのだろうとか、オークション等で高値で取引されるから価値があるのだろうとか思っているだけではないのか。細かい所までよく描かれているとか、色合いが見ていて気持ち良いとか、写真のようだとか、全く関係ない所に感心しているだけではないのか。

この絵など、かなり有名で知らない人はいないかもしれない。しかしどこに価値があるのか、どこが素晴らしいのかはっきり言える人はいないのではないか。

ディエゴ・ベラスケス 「ラス・メニーナス(女官たち)」 1656年 プラド美術館

絵具の経年劣化のせいか、初めからこうだったのか、画面が暗すぎて良く見えないので明るく画像処理してみる。この辺は実際に美術館で作品の前に立つよりも便利だ。

何だろう。この雑然とした感じは・・・。王女マルガリータを中心にして、女官たちが衣装を着せているのだろうか。右に矮小な女官・足の細い少年、犬、奥の出口から出る人、左側にはベラスケス自身がどでかいキャンバスの裏側を見せながら肖像画を描いているらしい。中央の鏡に映るのは恐らく父親のフェリペ4世。父王が急に化粧部屋にやって来たのでバタバタしているのか。

レンブラントの「夜警」を思い出す。あれは火縄銃組合の自警団の出発を描いたらしいのだが、統一した動きは少しもなく、ドタバタとした、騒音さえ聞こえてきそうなチンドン屋の光景だった。そんな絵が名画として大事にされている。

この絵も同じように統一感が全くない。人物が皆それぞれ自儘な動きを見せている。矮小女官がこんなに目立つ位置にいるのは何故か。王女の引き立て役にしても目立ちすぎだ。それにこの犬、顔が犬とは思えないほど崩れている。少年は足蹴にして追い出そうとしているのだろうか。

作者ベラスケスが真正面を向いて、こちら側にいる国王夫妻を直視しているのはどうしてだろう。作者は王女でなく国王夫妻を絵に描いているのか。だとしたら国王夫妻の前で犬や女官たちがこんなにわちゃわちゃしているのもどうかと思う。

スペイン・オーストリアのハプスブルグ家で近親婚が繰り返され、王女の父母も叔姪婚で、血が濃くなりすぎて子供が産まれてもまともに育たなかったらしい。マルガリータは障害が無かったと言われるが、この右手、赤い小瓶を持つ右手の表現がどうもおかしい。女官が支えてかろうじてこの形を保っているように見える。手の色も黒いし、手に障害があるとしか思えない。

この部分の表現、何の意味があるのか。

王女の肖像にこの不細工な小人女を入れる必要があるのか。しかもこちらの国王を直視するふてぶてしい態度はどうだ。

これは犬ではない。良く見るとイラストのような裸の人間である(犬の尻の下に人間の眼と口があるのに気が付いた)。尻の上に大蛇の頭があり、そいつが小さな人間を口に咥えて犬の頭を作っている。

この部分だけを見ても、上から降りて来る巨大爬虫類(頭の上に小人のおばさんを乗せている)が犬の形の生贄を喰いに来ている図が出来上がっている。

画面中央部。人物はこちらの国王夫妻を見ている事が多い。しかし国王に対する畏れのような感情は顔に表してない。障害を持って知能も劣る人間に対する憐れみさえ感じられる表情だと思う。

はっきりとは見えて来ないが、上から降りて来る「神」の姿はこんな感じだろうか。女官たちのスカートの下半分辺りと犬の所に生贄の人間がいるようだ。

「蛇神」が自分たちの遺伝子を掛け合わせて巨人族を創り、さらに食用としての人間も創った。血の中に神の遺伝子情報が多い者が王侯貴族として人間を支配する。しかしたまに人間の遺伝子も加えなければ血族だけではいづれ滅びる。