名画の中の人喰い蛇

美術館にある名画には蛇の隠し絵がある。その蛇は人間を喰っている。

ミケランジェロ 「聖家族」 幼児を喰う大蛇の化け物二匹

自分の感じた事を他人に伝えるのは難しい。絵の中に人間を喰っている化け物のように大きい蛇が自分には見えているのだけれども、他人の目に同じ映像を見させるのは至難の業である。言葉で表現しようとしても正確には出来ない。イラストにして「このように見える」と説明しても画力不足の為うまく伝わらない。もどかしい。

ミケランジェロ・ブオナローティ 「聖家族」 1507年頃 ウフィツィ美術館(フィレンツェ) 91×80センチ

聖母子と義父ヨセフが合わせて描かれて「聖家族」と言う画題になっている。後方に裸の男性5人がおり、洗礼者ヨハネらしき幼児もいる。

聖母マリアは地面に素足で座っており、その夫ヨセフが後ろで足を大きく広げて何かに腰掛けているらしい。しかしこの足の広げようは普通では無い。聖母の肩の上にイエスがいるのだが、マリアがヨセフに赤ん坊を肩越しに預けようとしているのか、逆にヨセフから赤ん坊を受け取ろうとしているのか。不思議な瞬間が切り取られている。

母子と義父が仲睦まじくしている様子が描かれているのでは無いようだ。三人の顔にはひとかけらの愛情も感じられない。

聖母はシスティーナ礼拝堂の巫女と同様に男っぽい。筋肉隆々としている。髪を短めにして丸めて他の聖母像とは一風違った髪型にしている。

義父ヨセフはこの絵では60歳くらいの爺さんに見える。頭が剥げ、白髪のヨセフなどどこかおかしい。額にしわを寄せた厳しい表情である。

イエスは良く肥え、元気そうだが、どうもこの二人から逃げようとして手を突っ張っているように見える。これは少なくとも「家族」ではないだろう。

左はサン・ピエトロ大聖堂「ピエタ」の聖母(1498~1500年)。右はシスティーナ礼拝堂「最後の審判」の聖母(1541~1547年)。

「聖家族」の聖母は、同じ作者の物とは思えないほど違っている。どの聖母も肩幅が広く男っぽいのは同じだが、見た目の印象がまるで違う。

イエスの目を見ると、嫌な物を見るような横目になっている。

聖母の左手の指の間に何か黒っぽい物が見えるだろう。人差し指と中指の間から何か肉片のような物が見えていて、そこから聖母の頬まで赤い糸のような線が見えるだろう。生肉を手に掴んで齧っているのではないか。赤い糸は血の筋ではないか。

幼児イエスの左足は聖母の肩に隠れて途中から見えなくなっている。見えなくなっている・・・・のではなくそこから先は無いのではないか。幼児の足先は聖母の手に掴まれて喰われているのではないか。

聖母の肩に幼児の足の切断面の皮が少し被っているし、衣服が血で赤く染まっている。

イラスト化して見ると、イエスの手足・首はバラバラで、胴体と繋がってないようなのが分かってくる。イエスの足元にはさらに小さな人間が二人ほど踏みつけられて捕まっている。聖母が喰っているのはこの小さい人間であって、幼児の身体では無いかもしれない。巨人族の幼児は神への捧げものとして、手足をバラバラにして喰いやすくして巨大な「天の神様」の為に喰わせるために確保して置き、今喰っているのは小さい別の人間の肉かもしれない。イエスと見える幼児はここではヨセフと一緒にくっつけて生きているように見せているだけのかもしれない。

もう一度、何かを手にして喰っている聖母。血が頬を伝わり、顎にまで垂れている。

ヨセフの口は幼児の肘に当たっている。齧ってないか。幼児の皮膚が剥けてジジイの口の中に入ってないか。幼児の肘にも、ジジイの髭にも血が付いているようだ。

イラスト化するとこう。

聖母の髪の中に人の手のような物、顔のような物が見えるのだが気のせいか。

画面のど真ん中、この辺りがどうも分かりにくい。

聖母の腰の後ろにある緑色の屏風のような物は何か。コルセット? 

聖母の左足の上の黄緑色の布はヨセフの衣の色だと思うが、どうなっているのか?

聖母の腹にこんもりとしたふくらみが見えるのだがこれは何か?

どうもこの絵には謎が多い。

手前の白い足が聖母の足・後ろの少し黒っぽいのが義父ヨセフの足なのだろうが、どうだろう? 白髪の禿げおやじの足にしては異様に綺麗ではないか。どうなっているのだ。

全体図にして三人を見ると・・・・二匹の大蛇が絡みつきながら人間を喰っている図であるらしい。はっきりとは掴みにくいが、あちこちにバラバラの手足が散らばっているし、蛇の頭が小さな人間を喰っている様子が見えて来る。二匹の大蛇は地面でとぐろを巻いているのか?

聖母の両手さえも切断されている・・・・と言うよりも、大蛇ヨセフが大蛇のマリアの背後にいて、マリアの肩にそれらしく人間の手足を取って付けているらしい。マリアの胴体は画面向かって左下に流れてから地面でとぐろを巻いているようだ。

ヨセフの大きく開かれた足は別の巨人であり、生贄の供物であろう。ヨセフの蛇の胴体はマリアの両足になり、地面に続いているのか。

背後の青年たち(ヨハネに見える幼児も含めて)は、いずれこの二匹の大蛇に喰われる運命にある生贄たちである。石で出来た囲いの中に閉じ込められ、順番を待っている。

円形の青い山はUFOで、マリアとヨセフがそれに乗って空から降りて来たのだろう。