名画の中の人喰い蛇

美術館にある名画には蛇の隠し絵がある。その蛇は人間を喰っている。

ゴーギャン 「ファイヤーダンス」 カニバリズム

絵画芸術作品の中に隠された、「人生の真実」のような物を追求し続けたい。自分の目が垣間見ているこの隠し絵を他の人にも伝えておきたい。そう思ってこのブログを続けているのだが、少しでも成果が上がっているのだろうか。

今回も自分の目を信じて、隠し絵を探って行く事にする。探求の途中であるからなかなかまとまった文章にはなり難いので、その辺はご容赦願いたい。

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ポール・ゴーギャン 「ファイヤーダンス」 1891年 イスラエル美術館

「ウパ・ウパ(炎の踊り)」とも言われる作品。前回のモネ同様イスラエル美術館の蔵で来日しているらしい。日本の古い祭りでもそうだったらしいが、民族的な火祭りには一種官能的な雰囲気があり、男女の自由恋愛・乱交などが含まれていたりする。この絵にも暗がりで肩を寄せ合う男女、キスをしているような男女が描かれている。炎の隣で踊る人もいるし、画面右手奥にいる数人の白装束の人たちは‥‥神に貢物を捧げている? 中央の樹は画面全体を大きく分断している。南国特有の樹なのだろうか。f:id:curlchigasaki:20220221193408j:plain

同じ構図の木版画がいくつも作られている。

上図上左、「悪魔は香りと共に語る」1893~94年 メトロポリタン美術館

下左、「悪魔は語る」1894~95年 ワシントン・ナショナル・ギャラリー

上右、「神々の日」1894~95年 埼玉県立近代美術館

下右、「悪魔は語る」1893~94年 メトロポリタン美術館

イスラエル美術館の油絵作品が横1メートルくらいなのに対し、これらの版画は横20センチも無い小品である。大きな油絵作品が描かれた後、2年くらい経ってから同じ構図で版画を刷っているのが面白い。(木版画だから油絵作品のように版木を削ると左右逆転された作品になる。)よほどこの構図に思い入れがあるのだろう。

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版画作品をイラスト化した。真ん中の斜めの樹は、空から降りて来た蛇神であり、この場所は生贄のお供え場である。炎の向こうに画面いっぱいになって存在する蛇神の親玉がいる。そいつがこの場にいる人間たち全てを口に入れる。また別の見方をすれば、巨大な蛇神は二匹の蛇神にも見える。それぞれ直下の人間たちに口を付けている。

炎は巨大蛇神の額に位置している。頭脳の中に入っている物を示しているのかもしれない。悪魔(蛇神)が人間から吸い上げた魂がそこに集められているのかもしれない。

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イスラエル美術館の作品の彩度を下げ、小さくしてみた。こうすると全体像が見やすくなる。

木版画と同じように、空から降りて来る巨大な蛇神が見えて来た。その手前で地上を這いずる巨大蛇も見えて来た。さらに(イラスト化はしてないが)下から頭を持ち上げて人間を口に入れている奴もいる。観る人によって様々な様子の蛇神が見えるようだ。しかしその蛇神たちは必ず人間の姿をした者に口を当てている。

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さらに小さくしてみた。

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今度は逆に拡大図。白装束の生贄たち。右端の女(二人いるのか)は既に頭を巨大な蛇の口の中に入れている。血の色も見える。左の三人も背後にいる巨大蛇が口を付けている。もう一人この部分図の左端にも一人か二人いて、蛇の口の中に入ろうとしているらしい。

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奥の抱き合う二人。横になった女は下半身を大蛇に呑まれている。抱いている男の右足の膝辺りは血で真っ赤に染まっている。

手前の、肩を寄せ合う二人。顔も身体もうまく形が捉えられない。青灰色の大蛇と少し小さめの黒蛇が二匹ずついて、それがうまく人間の形を作って見せているのではないか。ここは生贄の石の祭壇上であり、既に蛇神の手下の蛇どもが先行して喰い始めているのではないか。

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もう一度全体図のイラスト化。何匹もの巨大蛇たちが、生贄の祭壇上に置かれた人間たちを喰っている。

地球上にこう言う行為がなされる場所が今もあるのだろうか。過去の記憶(「人間とは昔こんな存在だったのだ。」と言う)を表して、人間のおごり高ぶりを押さえようと言うのか。それとも地下かどこかに、今でもこの光景が繰り返されている所があるのだろうか。

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何も知らない地上の人間たちには、繁殖に励んでもらわなければならない。

この絵を何時間も見続けてトレースを繰り返していたらこんなイラストが描けた。

左上に後背位で性交する男女。女の尻からも男の尻からも子供が生まれ出ている。

右側と下方部分にも性交する男女。女の背後から男が横向きになって片足を挙げて性交している。同じく男女それぞれの尻から子供が複数出て来ている。火祭りの炎はあたかも男性の精液の噴出にも見える。

 

「祭り」の英語「carnival(カーニバル)」と言う言葉は、「謝肉祭」とも訳されるが、元々は「人肉食」を表すカニバリズムが語源であるらしい。