モネの「睡蓮」の池をもう一つ。今現在大阪のあべのハルカス美術館で、イスラエル美術館所蔵の作品展が催されているそうだ。
クロード・モネ 「睡蓮の池」 1907年 イスラエル美術館
モネが67歳の時の作品で、ジベルニーの自宅の庭を改造し、「睡蓮」の連作を作りだした.水平線は見えず、水面の映る反射だけの描写で空の光を捉えている。水に浮かぶ睡蓮とその下の池の中、池の表面に映る空の雲の形を描き分ける。中々普通の人には出来ない技術を見せている。同じ構図でもう一枚描いている(アメリカ・ハウストン美術館蔵)。どちらも縦100センチほどの作品である。
左は「ラ・ジャポネーズ」1876年 ボストン美術館蔵、右は「睡蓮の池」を左右反転させたもの。真ん中の写真は二つの絵を合成した物。
イスラエル美術館のこの作品を観て、まず思い出したのがこの作品である。モネの30歳の頃の作品。池に映った空の雲が、正にこの日本の着物を着て踊っている婦人に見えた。裾の広がり方・細身の身体がそっくりではないか。
絵の奥に隠された主題が同じなのかもしれない。人物の後ろに巨大な蛇が・・・・。そう言えば壁の団扇の配置が睡蓮の浮島の位置と似ているような・・・・。
左右反転を元に戻して、元絵を今度は小さくしてみた。すると大雑把に見て、イラストのようなこんな隠し絵が見えた。
画面中央部の部分図。
浮かぶ睡蓮の塊が描かれているらしいが、どうも形がはっきりとは捉えられない。緑色の所が葉で、白や黄色の所が花であるらしい。どうも天才画家と言うのは、一般人と違って一番見せたい花の形を、花と分かる形で描き表さない。これは花びらが開く前のつぼみか。
真ん中の葉の緑も少し赤味がかっているし、これは・・・・生首がゴロゴロと水面に浮かんでいる図ではないのか。モネの他の「睡蓮」と同じように血だらけの生贄の池の光景ではないのか。
画面の右上、遠景にも生首がプカプカ浮かんでいる。首以外の身体は水面下で横になっているらしい。水に浮かぶ人間たちを巨大な蛇たちが襲っている。イラストでは浮かぶ人間の首と、それを襲う巨大蛇の形を掴もうと試みた結果を示している。
大きく見れば巨大蛇の口に入る大きな生贄の人間が隠し絵になっている(黄色と濃い黄色で示した)。この隠し絵の人間は二人重なっており、背行為で性交をしている様子だ。
さらに同じところを拡大してみた。恐ろしいほど写実的な人間の生首が見えて来ないだろうか。特にこの部分図での真ん中と右下の白い塊。黒い髪の毛を付けた人の首に見えないか。
僕の父は先の戦争で、中国戦線から南方戦線に向かう輸送船に乗ったのだが、それが沈められ九死に一生を得て帰ってきた者であった。戦友たちがどんどん沈んで死んで行く、その光景はこんな感じだったかもしれない。
画面中央辺りの拡大図とそのイラスト化。
水漬く屍、その周りは血でにじんでいる。大きく見るとまた別の人間が大きな蛇の口の中に入っている。
この画面中央の人間たちは、はや白骨化していないか。
全体図上半分とそれをイラストにした物。最初見えた人喰い蛇とはあまり違わないが、喰われる人間が今度はこんな風に見えた。
下半分とそのイラスト化。
下半分には水から出て来た大蛇が人間を捉えて喰う図が見えて来た。
全体図にするとこう。
上半分と下半分で、後背位で性交する人間の男女が隠されていた。肉を喰って減った分を増やさなければならないから、人間には繁殖を促しておく。