名画の隠し絵

美術館にある名画には隠し絵がある。それは巨大な蛇の形をしており、人間を喰う姿が絵になっている。

手塚治虫 「火の鳥」 人喰い蛇に抵抗する手段を教わる

人間は死ぬ時、名画の中に隠れているような人食い蛇に喰われる運命にある・・・・と考えて良いのだろうか。絵の中に「俺たちは人間を喰うぞ」と描き表わすのは、人間に恐怖心を抱かせるのが目的であり、実際は全ての人間がそうなるわけでは無い気がする。地上のほとんどすべての人間は繁殖用で、喰われるのはその一部であるのが放牧主としての頭の良いやり方だろう。ほとんどの人間には恐怖心を抱かせながら自分たちの都合の良いように制御しているのだろう。

地球を支配している蛇型生命体の上に別の、より高い次元の生命体がいるはずである。

手塚治虫の「火の鳥」はそれを描き表わした物に思えて仕方がない。

大抵の名画・マンガ・アニメ・ポスター等には「巨大蛇が人間を喰う」表現が見つかるが、手塚漫画にはその表現もあるが、それ以上の、人間に対する示唆が含まれているのではないか。

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手塚治虫 「火の鳥」 漫画単行本の一コマから(?)

これを詳しく観る前に別の作品に寄り道しよう。

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ネットで拾った画像。ジグソーパズルになった物。手塚漫画の登場人物たちを作者以外の人が寄せ集めた物だろう。この絵の全体図をじっと見ていると「寄せ絵」でそれが隠れているのが見えて来る。

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ぼかすと見えやすいかと思ってぼかしてみた。画面いっぱいに巨大な蛇の顔があり、下端ではその蛇に咥えられた小さな人間たちがいる。

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これもネットで拾った画像。アトムが手前に大きく描かれ、走っており、作者手塚がピースサインをしている。

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アトム以外のキャラクターたちは小さく描かれ、それらを「寄せ絵」で見ると、アトムを咥えようとする巨大蛇になっている。今まで見て来た名画の中の喰われる人間たちは大抵動きが無く、後ろ姿で、無抵抗に喰われている物が多いのだがこれは違う。逃げている。催眠術にかかったような状態で素直に喰われているわけでは無い。

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「ジャングル大帝」アニメ版の一コマらしい。レオの背後の森が怪しい。

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背後の森のヤシの木の葉っぱらしき物が巨大蛇の眼になっている。レオに喰い付こうとしている。また左右のヒョウとかの動物を目とする巨大蛇を見る事も出来る。

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レオの足元の赤い土は恐らく血だろう。レオの左後ろ足には噛まれたらしい痕跡がある。ここでも主人公は巨大蛇から逃げている。

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最初の「火の鳥」に戻る。ヤマトタケルが横笛を吹くと火の鳥が舞い降りて来てそれに聞きほれると言う場面だったか。音楽の表現が渦巻き模様と音符と言う独特の物であり、少し気味が悪いくらいだと思ったが、今ぼかしてよく見るとこんなイラストになった。背後の渦巻きやらなにやらの中に巨大蛇の頭が見える。何匹もいる。ヤマトタケルを喰おうとしている。彼の座る岩は生贄の人間たちの山になっている。

火の鳥をも喰おうとしている。しかしそこには白いバリヤーのような物があり、喰い付けない様子である。この表現は何だろう。

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こんな風にも見えた。人間と火の鳥の背後に巨大な蛇が立ち上がって来て喰おうとしているのだが、そいつはうまく喰うことが出来ないようである。ヤマトタケルの吹く笛の音、火の鳥のバリヤーに遮られて出来ない。巨大蛇の眼は混乱して渦巻き状になっている。

少なくともこの二人は巨大蛇に抵抗しているように見える。巨大蛇型生命体よりも次元が高く、強い生命体がこの火の鳥なのだろうか。火の鳥は人間に蛇型生命体に抵抗するための手段を教えている様子にも見える。

レオナルド・ダ・ヴィンチの「東方三博士の礼拝」や「最後の晩餐」の中に隠し絵の大蛇の眼を鋭利な刃物で突いている図が見つかったが、それと同じように蛇型生命体の武器である目を避ける(見ずに逃げる)または音楽をこちらの武器として戦うと言うのが良いのだろうか。