レンブラント・ファン・レイン 「モーセの十戒」 1659年 ゲマルデ・ギャラリー(ベルリン)
ミケランジェロの彫刻は座って横を向いて予言者っぽいが、レンブラントのこの絵ではモーセは神から授かった十戒の石板を差し上げて人々に見せている様子である。人々に戒めを守りなさいと若干怒り気味に首を傾げて言っているように見える。
十戒の石板には「偶像崇拝の禁止」が書かれているが、信者はいつからか教会でキリスト像を拝んでいる。「神の名をみだりに唱えてはならない」ともあるが西欧人はすぐに「Oh! My God!」と言ったりする。いい加減なものだ。
背後の岩山が怪しい。どんな絵が隠れているのか。
モーセの顔が身体に比してずいぶん小さい。モーセは小顔だったのか。
頭のてっぺんに茶色い塊が二つ並んでいる。これはミケランジェロの作品も同様で、モーセには角があるとされていたらしい。
肩にマントが掛けられているのか、どうも不明確である。
顔を詳細に調べると、小さな人間の形が至る所で見えて来る。
口から赤い蛇が飛び出している。蛇であると同時に血反吐でもあるらしい。つまり大量に血を吐いているのだ。
画面全体を見て、見える物を片っ端からイラスト化して出来た物がこれ。人間を喰う蛇・性行為をする人間・出産をする人間が見えて来た。見える物は一種類だけではなく、重ねて別の物も表している場合もある。例えば背景の岩山は岩であるだけでなく、巨大な蛇の顔であり、人間の身体が組み合わさった物であったりする。こう言う複雑な複合表現は人間の画家には出来ない。おそらく高度に進化したコンピュータ技術が使われていると思える。
モーセの顔が小さいのはそれが身体よりも遠くにあるからだろう。首だけが分離されて背後の巨大蛇に咥えられている。だから血反吐を吐いている。
背後の巨大蛇は一匹だけではない。上・左右にもいてモーセの身体に喰い付いている。
モーセの身体の中に逆立ちした人間を発見した。足を上にしているがそれを折り曲げ足裏を見せている。大きな髭がその足裏である。あべこべの姿勢で普通に見せる・・・・この人物が仮想世界の産物である事を表している。言い換えればこの世の真実は普通に見える事とは逆なのだ。普通に見ている事はそう信じ込まされた仮想の世界なのだ。
この絵が主張したいことは、人間は巨大蛇の餌なのだと言う事である。少なくともこの絵をレンブラントに描かせた生命体は、この事を言いたいようである。
さらにこんな隠し絵も入っている。餌の家畜に増産を期待する画像である。
上図左は、セックスをする男女が三組、お供え餅のように重なっている。男女ともにその尻から子供を産んでいる。
上図右はもう少し大きく見たセックス画像である。女(赤)が四つん這いで尻をこちらに向けている。それに重ねて男(青)が背後から覆いかぶさっている。モーセの左腕が男性器である。男性器の先と女性器の合わさった辺りにはもう子供が二人ほど生まれ出ている。
彼らの作品を詳細に見る事で真実の一端が見えて来る。