今回は疑問点を一点に絞って追及して見た。「モナリザ」の手の描き損じについてである。
レオナルド・ダ・ヴィンチ 「ジョコンダ夫人」または「モナリザ」 1503~1519年 ルーブル美術館
この絵の夫人の右手の人差し指の輪郭が二重になっている(上の部分図で右端上)。史上最も有名な天才画家レオナルド・ダ・ビンチでも描き損じがあるのだとずっと思って来た。しかし作者が長年手元に置いて手を加え続けたと言うこの絵を、二重の輪郭線が見えたままほおっておいた事は考えてみればあり得ない。
他に、中指・薬指の間に豆粒のような物を挟んでいるし、左手の指先にも何かがありそうだ。この辺を他の名画を参考にしながら考えてみたい。(以前描いたイラストに少し手を加えて分かり易くもした。)
ラファエロ・サンティ 「ユリウス2世の肖像」 1512年頃 ロンドン・ナショナル・ギャラリー
ローマ教皇の手にあるのは、ハンカチにも見えるが小さな人間にも見える。
ボートに乗る女性の手袋をした手には、緑色をした人間が掴まれている。
ピエール・オーギュスト・ルノワール 「大水浴図」 1884~87年 フィラデルフィア美術館
中央に描かれた裸婦の右手が掴んでいるのも、布ではなく小さな人間である。
岸田劉生 「麗子微笑」 1921年(大正10年) 東京国立博物館
人差し指を蛇に噛まれて血を流しているが、その手に掴んでいるのは人間である。
ティツィアーノ ・ヴェチェッリオ 「鏡を見るヴィーナス」 1555年 ワシントン・ナショナルギャラリー
ヴィーナスは手先に小さな人間をたくさん持っているし、キューピッドも手で人間を持っている。まるでヴィーナスに貢物を運んで来たかのようだ。
ポール・ゴーギャン 「死霊が見ている」 1892年 オルブライト=ノックス美術館(アメリカ・ニューヨーク州)
ベッドに横たわる少女の右手で人間が押さえられている。この巨人族の娘はどうやら人間を口に入れているようである。
ジョルジョ・ド・ラ・トゥール 「悔い改めるマグダラのマリア」 1635年頃 ロンドン・ナショナル・ギャラリー
右手の形が変だが、よく見るとそこに人間が隠れているのが分かる。それを口に入れている。あごが膨らんでいる。
ムンク 「継承(Inheritance)」 1897~1899年 オスロ・ムンク美術館
病気の子供をひざに置き、ハンカチで口を押えているこの婦人は、実は人間を喰っている。ハンカチの中に数体の人間が見て採れた。大口を開けて喰っている。
「モナリザ」に戻って改めてトレースし直したら、こんなイラストになった。手の下にたくさんの小さな人間がいた。隠し絵は二重三重になっているので、小さな人間・中くらいの人間も見える。二つ三つの隠し絵が同時に存在するので判別がしにくいが僕にはこんな風に見えた。左手の小指にぶら下がった人間、他の指に挟まれた人間が見える。右手の指の下にいる人間はその一部が指の間から見えている。中指と薬指の間の豆粒は人間の目であるらしい。人差し指の下には、人間の男女が後背位で性交をしているらしい。男の背中を表す線が人差し指の輪郭を表す線とずれているので描き損じのように見えていたのだ。(この男の背後にも覆いかぶさる人間がいるが、これはさらにその後ろの人間と重なって性交している別の組のようだ。)
「モナリザ」の口元。口の両端から垂れている汚れは単なる汚れではなく、意図的に描かれた隠し絵が含まれた汚れである。口の端からこぼれる小さな人間とその血の表現である。手の下の不明瞭な表現もこの口の汚れもあえて初めから描き込まれていた。口角が上がって微笑んで見えるのも、血の汚れがそのように見せているだけかもしれない。
全世界の人は騙されている。蛇の遺伝子を色濃く持っているこの巨人は人間を食い物にしているのだ。いわば人間の敵であるのに最も大事にされている。