トマトと混植するためにバジル(イタリヤ語でバジリコ)を育てている。ようやく本葉が2枚ほどになったところだ。
バジルの葉をじっと観ていると真ん中が膨らんで不思議な形だ。本葉2枚を上から見るとまるでブラジャーのようだと思うのは僕の発想がHだからか。
遮光型土偶の目にも見える。
またプラスチック板をプレスして型抜きしたようにも見える。ちょうど形の周りにバリが残っているようだ。昔のブリキのおもちゃ(たとえば金魚・電車)も膨らみに平板な部分を残した形を張り合わせた物だった。
何のために葉っぱの真ん中が膨らんでいるのか実に不思議だ。カボチャの葉にしてもスィートコーンやサトイモの葉にしても雨水が入りやすく、内側に窪んでいるではないか。しかしこいつは雨水を受け流し、傘のようになって、水を茎を伝って株元の方に流し込まないではないか。
葉の裏にある気孔を乾燥しないようにカバーしているのか。そういえば大事なところをそっと覆い隠すような手の形に似ている。
実際的な研究は専門家に任せるとして、僕の興味は自然が創り出したそれの形・デザインだ。
考えれば考えるほど不思議なのだ。