名画の隠し絵

美術館にある名画には隠し絵がある。それは巨大な蛇の形をしており、人間を喰う姿が絵になっている。

畑の中には何てたくさんの生き物がいるのだ!

命あふれる畑
命あふれる畑 posted by (C)カール茅ヶ崎

横浜のコンビニ店長をやめ、農作業に従事するようになって4年目に突入。畑の中が生き物に満ちていることに驚いている。アスファルトで舗装された道路を毎日店に通い、鉄筋コンクリートの建物の中で一日中過ごしていた頃には考えられなかったことだ。

空を舞う鳥・蝶、作物に取りつく虫、土の上を歩くアリ・カエル・バッタ、土の中のミミズ・オケラ・虫の幼虫、さらに微生物に至っては肉眼では見えないが億以上の単位でいるらしい事を知った。

総じてごく小さな生き物だ。畑に入った最初の頃は、日本の生き物はごく小さくて図鑑やテレビを見てイメージしていたものとはずいぶん違うという感じがした。南国の虫のように、動物園の動物のように大きくない。

意外だったが、考えてみれば小さいからこそ生き延びてきたのではないか。天敵から逃れる為に周囲と同じような体色になり、土の中にもぐって隠れてきたのではないか。

しかしこの数の多さ、種類の多さには驚かされる。道路や住宅の建設のために土ごと生き埋めになろうが、農薬でやっつけられようが、生き延びる個体が必ずある。いつか人類に取って替わる可能性を秘めている。

 

そうだ。生存競争なのだ。人間も動物も虫も微生物もすべて生き残りをかけた競争をしているのだ。人間はその食料を得る為に同じ作物をエサとする虫や病原菌と戦っている。人間はまだ勝利を得たわけではない。そのことをつい忘れがちになる。人間の最大の敵はウィルス等の病原菌だろう。

害虫や病原菌の奴らは命がけで作物にたかる。そいつら敵の生態を知り、おのれの最良の対処法を知れば百戦危うからずだ。

 

明日から農業アカデミーでの研修が始まる。害虫から作物をどう守るか、またはそれら生き物たちとどう共生するかを学ぼう。それと人間社会の中での農家経営を学ぼう。