ミレーの「晩鐘」の記事にこんなコメントが描かれた。
名前は無く、「悪意を持った陰気パロディー作家の戯言ブログ」とだけ書かれている。批判は大きな心でもって受け取りたいが、気が小さいのでそれなりにショックだ。
他者への批判を言い捨てて名乗らない人の言葉など気にする事は無いと思うが、多分この人は絵画自体を僕ほど深く時間を掛けて見る事をしないのだろう。絵画を穴の空くほど見続け、隠された真実を見つけてやると言った気概が全くない人なのだろう。もしくは生まれてからの教育で洗脳を受け、物事を表面的にサラッとしか捉える事が出来なくなっている人なのだろう。
確かにミレーの絵は隠し絵が見付けにくいかもしれない。もう一度おさらいしてみようと思う。
ジャン・フランソワ・ミレー 「晩鐘」 1857~1859年 パリ・オルセー美術館
画面全体に円形の輪郭が出来ている。僕にはそれが巨大な生物の頭に見え、男のクワの先と女の後ろの一輪車の車輪の所にこの生物の目が見える。右奥の教会の上の空に立ち上がる蛇のような形が見える。他の多くの名画を見続けた結果、絵の画面いっぱいにこんな風に爬虫類の頭が必ず見い出せ、画面下方の生贄の人間のような形に口を付けている。このミレーの絵でも同じような隠し絵が見えてしまう。
このブログでは、自分の目に見える物をただ見えると素直に言っているだけだ。
ジャン・フランソワ・ミレー 「落穂拾い」 1857年 オルセー美術館(パリ)
こちらの絵では地面に巨大な怪物の顔が見えている。口を大きく開き、婦人たちや地面に横たわる人間をその口の中に入れている。
ジャン・フランソワ・ミレー 「松明での鳥の猟」 1874年 フィラデルフィア美術館(アメリカ)
樹に停まって寝ている鳥を火を使って脅かし、叩き落して拾う猟なのだが、鳥の群れが巨大な爬虫類の顔になっている。男の持つ松明の左右にその目がある。目が見つかるとその下の方に口が見える。蛇の口のようで、横一文字に結ばれているようだ。さらに大きな爬虫類の顔がその後ろにあり、両目は地面近くにある。
鳥猟の光景だけを思っていると見えて来ない。画面全体を一度に把握しないと見えない。目を細め、ぼやかして見ると見える事もある。画題に囚われるのではなく、作者の真意を探り出す意図が無ければ見えない。
一度それに見えてしまえば、もうそれにしか見えない。背後から迫ってくる巨大な蛇の絵。
ジャン・フランソワ・ミレー 「死と木こり」 1858年~59年 ニイ・カールスベルグ・グリプトテク美術館(デンマーク・コペンハーゲン)
死神が木こりを連れて行こうとする。木こりは薪にしがみついてそれを逃れようとしている。画題はそれらしく明白なのだが、背後に画題とな全く別の物が見える。上方から巨大な蛇が二匹、降りて来ていて、人間の形をした物に喰い付いている。木こり・死神の他に、地面の石や薪も人の形で捉えることが出来る。
上空から巨大な蛇型生命体が降りて来て人間を襲い喰うと言う主題が、全ての名画の隠れた画題だ。絵画も、そして彫刻も、音楽も、全ての芸術はこの主題をひたすら言い続けている。人間は家畜であり、食糧なのだと言い聞かせている。
そんな馬鹿なはずが無い、と言ったところで事実は変えられない。隠し絵がそう語っている。他の人がどう言おうと、自分の目を信じる。この隠し絵に対しての解釈は「人は食い物」と言う事で整合性を得る。隠し絵をどう解釈してもこの結論になる。
ジャン・フランソワ・ミレー 「星の夜」 1850~65年 イェール大学美術館(アメリカ)
この絵にも巨大な蛇の頭が見えている。上から降りて来ている蛇が三匹、互いに重なり合いながら存在する。半透明なのは奴らの存在が三次元では無い事を示しているのだろう。
目を大きく見開いて、絵の中の蛇の頭を見つけてほしい。
画面最下段には横たわった人間の身体も見えると思う。
ジャン・フランソワ・ミレー 「ランプの灯で裁縫をする女」 1870~72年 ザ・フリック・コレクション(ニューヨーク)
ランプの灯の周りに円形の光の輪が出来ているが、それは同時に背後にいる大きな蛇の顔の輪郭になっている。良く見ると下の方に両目も見える。女は手に小さな人間を何体も持っていて、それを背後の蛇に与えているようだ。
ランプの灯の蛇の他に、右上にも別の大きな蛇が描かれている。胴体はランプを中心にして廻って、とぐろを巻いているのか。
上から降りて来る大きな蛇は「神」であり、女は巨人で、小さな人間を集めて「神」に与えている姿が描かれている。
想像だが、「神」がUFOに乗って地球に襲来し、地球上の在来生物に自らの遺伝子を混ぜて有機生命体を繁殖させ、それを食料としたのだろう。最初は彼ら同様の巨人族と小さな人間等が出来、巨人族に小さな人間を狩らせて食事を用意させていたらしい。そう考えるのが最も違和感がない。名画にはそんな人間の誕生や原初の様子が描かれている。名画を見る人間に真実を突きつける。