名画の隠し絵

美術館にある名画には隠し絵がある。それは巨大な蛇の形をしており、人間を喰う姿が絵になっている。

国宝「千手観音像」(東博) これは悪魔教の画像だ

日本の美術を見直したい。しかし日本の仏像とかは秘仏として欧米ほどオープンな存在ではない。画像を探すのに苦労する。

美術館・博物館にある仏教絵画で、この作品には驚かされた。千手観音の絵なのだが、画像全体で「悪魔」の顔が見える。「鬼」と言っても良い。

一度それと見えると、もうそれ以外には見えない。博物館の研究員などは日々観ていると思うのだが、何故これに気付かないのかが不思議でしょうがない。「鬼」の顔が見えても理解が追い付かず、思考が止まってしまうのか。自分の目を信じることが出来す、長年教育されて来た事のみを信じると、見える物も見えない。

国宝 「千手観音像」(部分図)絹本著色 平安時代12世紀 掛軸 東京国立博物館

全体図。

画像処理して明るくした。

千手観音が描かれていて、両脇には向かって右下には藪仙婆(ばすうせん、火を司る修行者)、左下には功徳天(くどくてん、吉祥天の別名、幸福・豊穣を授ける)が描かれている。

観音の左右から手が無数に出ているが、その手や持ち物を総合的に遠目で見ると、全体が鳥の頭が正面を向いているように見え、観音の腹の辺りに「鬼」に顔が見える。

胸の前で合わせた左右の手の、肘の横、外側に目に見える部分がある。鳥は爬虫類の末裔だから、蛇やトカゲの顔と変わらない。

膝の辺りに白いひもで囲った口に見える部分があり、そこから蛇の舌のような物が出ている。

膝の所に垂れた白いひもで、巧みに「鬼」の顔が作られている。目が黄色い。

左の吉祥天はともかく、右の藪仙婆(ばすうせん)はひどく恐ろし気な顔をしている。これでも「護法善神」の顔なのか。地獄の獄卒のようだ。

観音の顔辺りを、コントラストを強めてみた。赤色が主に使われていて、光背が真っ赤だ。まるで血に染まった巨大爬虫類がそこにいるようだ。

全体図で見ても、この鳥頭の化け物は、口から下が血だらけで、光背のさらに後ろにも巨大な爬虫類が降りて来ているのが見える。

平安時代のこの絵も、巨大爬虫類が人間を食い物として、しかも自らを人間には「神」と呼ばせ、支配者である事を示している。

「千手観音像」1001体の内の2体 平安時代 京都 三十三間堂 

他の「千手観音像」、彫刻でも同様の事が見られると思う。三十三間堂にずらりと並べられた「千手観音」の内の2体をイラスト化した。どちらも後ろの無数の手や事物の組み合わせの中に、目と思える形が見える。胸の前で合わせた両手が二組で大蛇の口を表す。身体に刻まれた衣の襞は蛇の胴体の蛇腹に見える。つまり大蛇が鎌首を持ち上げて立ち上がって、こちらを威嚇している。

木造千手観音坐像 妙法院蔵(三十三間堂安置)国宝 鎌倉時代 湛慶作。

三十三間堂の本尊は座像だが、光背を含めた全体で見ると、「鬼」または「悪魔」の顔が人間を口に咥えているように見える。

西洋のキリスト教と同じく仏教も「悪魔教」なのだろう。「悪魔」の支配を人間たちに知らしめるために、あちこちにこうしたモニュメントを掲げている。

国宝「千手観音像」平安時代 京都、法性寺(ほっしょうじ)

別の「千手観音像」、これは肩の所に大蛇の両目が見える。

また後ろの手や事物の中に目が見えたりもする。

こうして画像を小さくして見ると、さらに目を細めて見ると見やすいかもしれない。「悪魔」が大口を開けてこちらを威嚇している。