「国」と言うのはどの国でも排他的で、非人間的で、領土を確保したいがためにすぐに戦争をしたがる。自国の繁栄の為、自国民の結束を強める為には隣国を非難し戦争を仕掛けるのが一番手っ取り早い。「国」と言うのはそういう存在である。「国民」とは全く別物である。
最近You Tube動画を見ていて思うのは、自国を良く言い、他国(隣国の中国朝鮮やロシア)を悪く言う物が多くなっている事である。僕たちが子供の頃には、日本人自身が自国を悪く言うのが一般的だったが、最近ではそれが違って来ている。いつの間にか自衛隊を軍隊として認め、海外派兵もし、武器輸出もいつの間にか容認されているらしい(潜水艦等)。核兵器を持たないとは言っても原発をいくつも持っているから、それの兵器運用はすぐに出来るらしい。「自衛隊は戦ったら強いぞ」と言った内容の動画もたくさんある。ロシアを含めた共産主義の国との戦争になりそうな気配がある。
僕が考えるのは、国と国の戦争にも仕掛け人がいると言う事で、それは武器を売りたいアメリカとかではあるが、さらにそれよりもずっと奥底の大きな存在、地球全体の支配者がここに見えると言っているのである。
レオナルド・ダ・ヴィンチ 「カーネーションの聖母」 1473~78年頃 アルテ・ピナコテーク ミュンヘン
ダヴィンチの20代の若い頃の作品。ヴェロッキョ工房での修行中の物であるらしい。聖母は手に赤いカーネーションを一輪持っている。この花はイエスの後の受難を表し、聖母の膝の金色の8の字型のペチコートの襞は生誕を表す等、色々とお約束事を示すサインが用いられているがその辺は専門の研究者に任せるとして、普通の素人の鑑賞者としての感想を述べる。
イエスの目が完全にイッテしまっている。素っ裸の身体がムチムチに太っていて、まるで豚肉のようだ。それにこのおかしなポーズをした身体のバランスがあまり可愛くない。聖母の目が冷たい。カーネーションの花の表現が稚拙でしかも暗くて目立たない。窓の外が明るいのに室内の人物が逆光になってない。窓の外の山が険しすぎて、ここはどこの山の上かと思う。聖母の左手横にあるランプのような物は何の意味があるのか。この置物を置いたために人物が向かって左側に寄ってしまったが、それほど描き込みたい大事な物なのか。
何だろう。これが世界の救世主イエス・キリストの顔なのだろうか。父なる神のいる天を見上げている? わが身に将来起こる受難を予知しながら「Oh! My God!」とでも言っているのだろうか。キリスト教関係者あるいはダヴィンチの崇拝者はさまざまな解説をするのだろうが、普通素直に見て「変な顔」である。口の辺りはコントラストを強めてみると赤い色が出て来る。言い替えれば口の周りは血のような赤色で染まっている。口の左端から何かが飛び出しているようにも見えるし、血が噴き出しているようにも見える。
首の位置が本来の位置よりも左上にずれているのではないか。左手はここにあるとすると肩の関節に無理があるのではないか。この手ももう少し下にあった方が自然である。右手の肩の所のくびれが不自然であり、まるで大蛇が子供の手を咥えて支えているかのようである。
首下にあるこの線は首が切断されている事を示しているらしい。
この赤ん坊はイエスでは無い。豚のように太らされ、切断されて、神へ捧げられた家畜の生贄である。両足も切れている。聖母の右手はこの肉塊がバラけないように背後で支えている。幼児は口から血へどを吐き、目は死んでいる。
聖母の頬のしわは絵具の使い方を失敗しているせいだろう。乾ききってない絵具の上に薄めの絵具を重ねるとこんなしわが出来る。(「最後の晩餐」壁画でも絵具の使用法を誤り保存がうまく出来てない。ダヴィンチと言う天才は色々な分野に手を出しすぎて、絵具の耐久性の研究を怠ったらしい。)
ここでおかしいのは聖母の目の冷たさ。顎の下の輪郭線の乱れである。
化け物のような目である。右目は赤く充血して黒目が無いのか。左目は黒目らしき物はあるがそこじゃないだろうと言う位置。何だこの目は。
顎の下に血だまりが出来ているのか。そう言えば口の向かって右端から何かが垂れ下がっているようでもあるし、左端には血が付いているようにも見える。口の隙間には何かが挟まっているように見える。頬も少し膨らんでおり、何か食べているのではないか。
左、元絵の画質を変えた物。中央、色を無くした物。右、赤外線リフレクトグラフィーによる物(Wikipediaより)
こうして絵を小さくしてみると、蛇っぽい形が次第に見えて来る。幼児の尻の下の布や聖母の下部が大蛇の胴体に見える。
全体図とイラスト。探り探り見ているが、画面下部は明らかに大蛇の胴体である。
聖母の左手の肘あたりがボヤっとしているのは「モナリザ」同様である。半透明の大蛇の頭があるのだろうか(今後研究して行くつもり)。
多分こんな風に二匹の大蛇が絡み合って聖母の身体が出来上がっているのではないか。彼らの食い物はこの幼児と衣類に隠れている小さい人間たちである。
「岩窟の聖母」 1483~1486年 ルーブル美術館
10年後に描かれたこの作品でも、似た様な構成で聖母子が表現されている。聖母は二匹の大蛇で出来ており、小さな人間を喰っている。