名画の中の人喰い蛇

美術館にある名画には蛇の隠し絵がある。その蛇は人間を喰っている。

プッサン 「パンとシリンクス」 この世界の残酷な真実

血尿が中々透明になって来ないので何もできない。食って寝て安静にしているだけの毎日を過ごしている。コタツに入ってYouTube動画を視聴しまくっている。気力が持ち上がって来た時にこのブログの為に絵画を観続ける。隠し絵が必ずあるはずだからそれを探っている。

フェルメールの「窓辺で手紙を読む女」が置いてあるドレスデン絵画館にはこの絵もあるそうだ。

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ニコラ・プッサン 「パンとシリンクス」 1637年 ドレスデン・アルテ・マイスター絵画館

下半身がヤギの半獣神パンがアルテミスの従者シリンクスに岡惚れし、追いかけるが、すんでのところでかわされる。川の妖精(この絵ではシリンクスを抱きかかえるようにしている男がそれらしい)に頼んで我が身を「葦(あし)」に変えてもらう事で犯されずに済んだ。パンはその葦を手折って笛を作り、それがパンに付き物の「葦笛」となる。

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美しいシリンクスを追いかけるパン。意外にも音楽が好きで葦笛を作って吹くなど、この絵の下卑た顔からは想像がつかない。

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普段アルテミスに付き従っているキューピッドは、シリンクスを守ってケダモノと戦っているのかと思いきや、目線はシリンクスの方に向いているし、矢の先も彼女に向いている。シリンクスの視線もキューピッドの方を向く。どうもおかしな表現である。

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手前の川岸に座る幼児二人は水を汲んで遊んでいたところに、いきなり闖入者が来たので驚いているのか。それにしても向かって右側の子の表情が意味ありげである。

プッサンの絵には色々と寓意的な意味が込められているらしく、短時間では理解できない。

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画面の最下段、幼児の左側の表現が怪しい。川岸が描いてあるのか、水が透けて川の底が見えているのか、よく分からない。幼児の右手は何かを捕まえているようにも見える。

この辺りをずっと見続けていると上のイラストのように見えた。隠し絵の蛇の頭が大小二つ重なっている。左下隅に黒っぽい鱗の蛇の頭、それに重なるように大きめの蛇の頭もある。大きい蛇の右目は小さい蛇の額あたりにある。二匹の蛇とも、幼児の右手下の何かを口にしている。

今までの経験則から言えば、絵の最下段には生贄の人間が積み重なっているはずなのだから、ここもそうなのかもしれない。ただどうもそうは見えて来ない。

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画面最下段の右側。やはり怪しげな陰影がある。僕には上のイラストのような、喰われる人間・喰う蛇が見えるのだがどうだろう。

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上図左は元絵を明るくした物。コントラストも強くしてある。右は画面を小さくして色の彩度を低め、さらにぼかしを入れた物。こうすると上から降りて来る巨大な蛇が見えて来ないだろうか。画面の両側にある木の幹がその蛇の輪郭になっている。目はキューピッドの足や何かで、その口の輪郭はシリンクスとパンの足で囲って形作っている。下方の幼児たち・川の妖精たちが巨大蛇の生贄としての人間を表している。

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彩度を落としてぼかした物とイラスト。

神話を画題にしていると見せて実はこう言う事を隠し込んである。人物の群像を巧みに使って全く別の主題(この世界の残酷な真実)を伝えている。