名画の隠し絵

美術館にある名画には隠し絵がある。それは巨大な蛇の形をしており、人間を喰う姿が絵になっている。

北斎 「露草に鶏と雛」 このぶっ飛んだ絵で何を伝えたいのか

 

北斎の絵をもう一枚。f:id:curlchigasaki:20210220185823j:plain

葛飾北斎 「露草に鶏と雛」 1830~33年 メトロポリタン美術館(ニューヨーク・アメリカ)

なんておかしな絵なんだろう。団扇の図柄として露草の前に雄鶏・牝鶏・雛が描いてあるようだが、その形・毛並み・尾の描き方等が普通では無い。牝鶏は雛を抱え、背に乗せており、雄鶏に対面して闘争心に満ちた緊張感が醸し出されているが、雄鶏のこの尾の描き方は何だ。鋭利な尾の先が牝鶏に向いている。まるでオスとメスが戦っているかのようだ。雄鶏は一見してオタマジャクシのような形になっているのも何か意味が有るのか。

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オスメス共に尻の羽が蛇の腹のように見える。

写実とはかけ離れた独特な描き方のこの絵にはどんなメッセージが隠れているのか。

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向かって右の牝鶏の中には、蛇に巻かれた人間の頭蓋骨が二つほど見える。雛の下の肩(?)の部分に丸い形がある。羽を表す線で眼らしき物が表現されている。牝鶏の頭部にもイラストの黄色部分のような骸骨があると思うのだがどうか。目は赤いビラビラのトサカの一部分であり牝鶏の黄色い目が骸骨の口である。これら骸骨を数匹の蛇が巻き付いており、それで牝鶏の形になっている。腹の下の羽毛や足は喰われる小さな人間と思える。

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雄鶏の方も同じように蛇に巻き付かれた骸骨が見える。雄鶏の黄色い目が口であり、赤いビラビラしたトサカの一部分が目である。雄鶏のくちばしの後ろの黒い物(羽の肩?)も骸骨であるらしい。骸骨に巻き付く蛇、と同時に別の隠し絵を重ねて表わしたい為だろう、一つの形だけでは捉えられない。正直に言ってみれば分かり難い。

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露草と言われればそれ以外には見えないのだが、どこか違う。茎の先に苞(ほう)と言うのがあり、その中から紫色の花が出ているのは正しいのだが、苞も花びらも何処か人の肉体を思わせる物がある。遠目に見ると島田に結った女性の頭がそこここに浮かんでいるようにも見える。

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図鑑から採った露草の写真。

そうか、北斎の絵には黄色いおしべ・めしべがそれと分かるようにはっきりとは描かれて無いのだ。普通露草を人の目線で見下ろすと緑の葉の中に紫の花弁の他に黄色いおしべ・めしべがコントラストを成して目立つと思うのだが。

北斎の露草は、葉が蛇で、花や苞が人間を表しており、やはり蛇が人間を襲う場面を表しているようである。

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全体図で見るとあるいはこんな風になる。真ん中近くに大きな骸骨がある。それを一匹の蛇(イラストでは赤)は左後ろから蛇行しながら上に乗り、もう一匹(イラストでは青)は右後ろから回り込んで巻き付いて重なっている。露草は左から来る蛇(赤)の胴体模様である。f:id:curlchigasaki:20210220190026j:plain

卵の殻を破って生まれ出る蛇たちを表す図にも見ることが出来る。二つの卵とも割れた殻部分に蛇の腹が見えている。頭はまだ卵の中にあるのか。雄鶏の尾の部分は卵から飛び出た数匹の蛇になっている。

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雄鶏が精子の形、牝鶏が卵子の形に見える。江戸時代の、顕微鏡も無い頃に描かれたとは思えない。よく見ると卵子の中には人間の頭と蛇が一緒になっている。牝鶏の尾羽が卵子に突入する精子に見え・・・・つまり受精の瞬間を表しているように見える。牝鶏の背の雛は(これも不思議な描き方だが)細胞分裂を起こし始めた卵細胞にも見えて来る。これは人間が蛇(型生命体)の遺伝子を受け継ぎながら、精子・卵子を用いて創造された瞬間を表しているのかもしれない。地球上の類人猿の卵子に蛇型宇宙人の遺伝子を、この雄鶏の尾の先のような注射器で注入したのか?

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伊藤若冲 「葡萄双鶏図」 1792年 メトロポリタン美術館

若冲もおかしな動物の絵を残しているが、その40年後の北斎はより不思議な絵を描いている。写実とは遠く離れている。鶏の絵だけを見比べると若冲がまともな絵描きに思えて来る。北斎はそれほどぶっ飛んでいる。