名画の隠し絵

美術館にある名画には隠し絵がある。それは巨大な蛇の形をしており、人間を喰う姿が絵になっている。

横山大観「無我」 気付けばそれが見えて来る

大観無我1
大観無我1 posted by (C)カール茅ヶ崎

横山大観の若いころの作品。「無我」昭和30年 東京国立博物館

右は拡大図。

日本画家の大御所の作品という事で皆騙されていないか。確かに可愛い子供の絵が描かれている。ただ着物は着崩れ髪はぼさぼさ、顔にも緊張感の全くない頭の悪そうな子である。誰もこんな子を期待していない。全身脱力して池の縁にたたずむこの子を画題にした大観先生は何を表現したかったのか。

大観無我2
大観無我2 posted by (C)カール茅ヶ崎

顔だけを拡大、画質調整。するとかろうじて蛇の眼が所々に見えて来た(右のイラスト)。上図左の絵の子供の顔の中に小さな丸い窪みがいくつか見えて来た。特に眉間に蛇の眼の丸の窪みが一番目立つ。それはよく見ると二つ並んでおり、蛇の頭の膨らみも見えて来る。鼻を形作っている蛇を上から咥えている。両眼の上下・眉毛にも蛇が見える。髪の毛からは何匹もが垂れ下がっている。耳の穴から黒いのが飛び出している。赤い口からはその中から小蛇が這いだして来ているのが(ごく薄いが)判別できる。

大観無我3
大観無我3 posted by (C)カール茅ヶ崎

この子の身体(着物部分)も蛇でいっぱいだ。微妙な色の変化を強調すれば見えて来る。着物の柄も襟や裾も全て蛇で出来ている。着物の散らばった円形の柄は蛇の正面顔が二つ上下に重なって、その周りを蛇の胴体がぐるっと回ることで出来ている。小さな青い円形は青い蛇の顔がのぞいている形。

地面にも蛇が這っている。判別できた所は色を付けたが、その他の部分にも、多分地面全体が蛇で占められているのだろう。後ろの植物にも池の中にもいるようだ。

大観無我4
大観無我4 posted by (C)カール茅ヶ崎

上半分を切り取って背景を見る事にした。画質調整をして非常に微妙な明暗の境をトレースしてみると、上図右のイラストになった。日本人が繊細なせいか西洋画に比べて明確でない。必ず巨大な蛇が描かれているはずだと信じて画面を何分間か見詰め、画質を調整を何度か失敗してやり直しながら、さらにその画像をずっと凝視しているとやがて見えて来た。子供の頭の後ろに巨大蛇の顔・眼。それをイラスト化して行く過程でまた別の眼が見つかる。そしてまたそこここに見つかる。

上空からぶら下がって降りて来ている大蛇がいる。子供の後ろで大口を開けている巨大蛇がいる。結局絵画美術の主題は全て同じなのだ・・・・蛇の食人画。特に奴ら悪魔は子供を好んで喰うそうだ(デービット・アイクが本の中でそんな事を言っていたと記憶している)。

大観無我5
大観無我5 posted by (C)カール茅ヶ崎

画面向かって左下の植物、これも蛇で出来ている。花は蛇の正面の顔、口に小蛇を咥えていたりする。茎は細い蛇、葉も蛇。ただこの葉に擬した蛇は先端と基の所の両端に頭があり、どういう生命体なのか分からない。またそれを細い蛇が咥えて支えているのも理解できない。(細い蛇が何か大きなものを丸呑みしたの形かも知れない。)

画面右手の植物も蛇で、小さなナメクジみたいな蛇がたくさん取り付いている。上を向いていたり、下を向いていたりしていて、中には枝に擬した細蛇にぐるぐると巻き付いているのもいる。

 

一度気付いてしまえばもうそれにしか見えない。逆に気付かなければそれを見ていても見えない。真実を目の前にしても、眼がそれを見ていても理解できないから見ようとしない。東博学芸員たちも毎日それを見ているのに認識できないのだ。