また十代の頃の夢。
海岸に魚が打ち上げられて死んでいる。砂浜を埋め尽くすように大量にだ。死んでから時間がたっているのか、腐敗して形が崩れ始めている。膿の中のような不快な所だ。そこを僕は海から上がって行く。
この夢を見てから何年か経って、ある本を読んだ。「上海敵前上陸」(三好せいぞう著1979年発行 図書出版社)という戦争体験記だが、上陸日には岸壁に見渡す限り日本兵の死体が山になっていたと書いてある。この本の描写と僕の魚の夢は、僕の頭の中では同化している。
昭和12年9月、日中戦争初期、揚子江河口のウースンに第2陣として上陸した著者は、その十日前に第1陣で敵前上陸した師団の戦死体を見た。土も見えないほど折り重なっていたという。記録では1万人の犠牲者がでたそうだ。
この著者の師団もその後中国軍の頑強な抵抗に合い、全滅に近い損害を出している。
中国軍は何しろ人数が多い。機関銃を備えたトーチカの数も桁違いだ。上海だけで6~7万も配備されていたという。そんな所へ、敵に比べて少数の、しかも銃弾の補充もない貧弱な装備の日本軍が突撃していった。
よく突破できたと思うが、それには多くの犠牲が伴っていた。
(僕の伯父の一人も上海近辺で戦死している。)
中国と戦争をすると、それなりの戦死者が必ず出るのだ。中国軍は決して弱くは無い。人海戦術だけでなく、今は大量のミサイルを持っている。その上核爆弾も持っている。
昨日You Tubeを見ていたら、いきなり自衛隊のCMが入ってびっくりした。「・・日本と世界の平和の為に・・・活躍しています」みたいなCMだった。
自衛隊はもう海外派兵をするし、日本は武器輸出を出来るしで、いつの間にかなし崩し的に戦争準備が出来つつある。You Tubeには中国・韓国がいかに可笑しく弱く、その反対に日本はいかに立派で強いかという事ばかり挙げられている。
誰かが情報操作しているようだ。戦争を起こさせて双方に武器・資金を提供し、人口を削減した上で、戦後傷ついた国民を洗脳して奴隷化すると言ういつものパターン。
第3次世界大戦が起きて、また日本兵の屍がどこかの海岸に山積みになるのが目に見えるようだ・