名画の隠し絵

美術館にある名画には隠し絵がある。それは巨大な蛇の形をしており、人間を喰う姿が絵になっている。

ドラクロワ「サルダナパールの死」 敗亡する国での人間狩り

ウジェーヌ・ドラクロワ「サルダナパールの死」1844年 フィラデルフィア美術館

ドラクロワサルダ1
ドラクロワサルダ1 posted by (C)カール茅ヶ崎

同じ絵がルーブル美術館にもある。ルーブルの物は1827年制作とされ、フィラデルフィアの物はそれの17年後のレプリカ(模写)と解説されるがどうだろう? ルーブル版より少し小さく、描写もくっきりしていないが、フィラデルフィアの物の方が大蛇への生贄描写がよりはっきりと見て取れる。フィラデルフィアの絵は作者自身の手による習作であり、ルーブル版よりも先に描かれたのではないのか。だからこちらを見てみる事にした。ルーブル版はこの絵を大衆向けに小奇麗に化粧しただけの感じがする。

ひとつの国が亡びようとする時、何が起こっているのかをこの絵は描いている。歴史書には書かれない真実がここに隠されている。

アッシリアの王サルダナパールは戦に敗北し滅亡する時、自分の愛妾を部下に殺させ、馬を含めた財産を全て破壊する事にした。王はその行為を寝台で無表情に眺めている。そんな情景をこの絵は描いている・・・・とWikipedia等には書いてある。

しかしこの解説は間違っている。国の滅亡時を描いていると言うのは正しいが、妾や馬等を殺しているのは命じられた部下ではなく蛇どもである。巨大な蛇どもが滅びようとする人間をそのどさくさに紛れて片っ端から襲い、喰っているのである。

ドラクロワサルダ2
ドラクロワサルダ2 posted by (C)カール茅ヶ崎

画面右側の、男にナイフで刺される裸の女が一番目立つ。画質を調整し、暗い部分を見やすくしてイラストにすると上図になる。女は乳房の辺りを青い大蛇に喰い付かれており、脚や左手先を白い大蛇に喰われている。頭も髪の振りをした蛇に、顔の上でも白っぽい蛇に取り付かれている。

二人は頭の幅だけでも2メートルはあるかと思われるオレンジ色の巨大蛇の上に乗っている。

男の方は頭・腰・手首・背中等多くの蛇に絡み付かれ、動きを制御されている。右手でナイフを持ち、女の胸に刺そうとしているかのようだが、よく見るとこの右手は男の右手ではなく、ベッドの方から降りてきた大蛇の顔である。後ろにさらに大きな蛇がこいつを咥えている。こいつの口からナイフの刃の様な色の小蛇が出ていて女の胸に噛み付いているらしい。男の本当の右手は女の額の上辺りにあると思う。

ドラクロワサルダ3
ドラクロワサルダ3 posted by (C)カール茅ヶ崎

この男女を拡大した物がこれ。女の額の上に張り付いた蛇を男の右手が剥がそうとしているように見える。男の顔は、王に命じられて仕方なく女を刺すと言った表情ではなく、自身も蛇に喰われかけてその苦痛を表していると思う。二人とも大蛇に襲われ、男は女に付いた蛇を取り除こうと僅かながらの抵抗を試みているのだと解釈する。

ドラクロワサルダ4
ドラクロワサルダ4 posted by (C)カール茅ヶ崎

王のベッドに突っ伏した裸の女は、下半身をオレンジ色の大蛇に呑まれている。顔の部分は同じ肌色をした蛇がすっかり覆っていて、頭部を丸呑みされている。左手は白色の布の大蛇に、右手はオレンジ色の布の蛇に噛まれて引っ張られている。

ドラクロワサルダ5
ドラクロワサルダ5 posted by (C)カール茅ヶ崎

王は無表情に殺される愛妾を眺めている・・・・のではない。この王、もしかして死んでいて右手と頭部だけしか残ってないのかも知れない。右手がオレンジの大蛇に呑まれている。丸い口に王の腕は肘から上は呑まれて上腕だけを突き出している。その手の先に上下から大蛇に噛まれた王の頭部が当たっている。この他の王の身体はシーツの下にいる大蛇どもがそれらしい形を作っているだけである。脚の先は両方とも蛇の顔になっている。我が財産が滅ぶのを無表情に観ているのではなく、自分も大蛇に襲われ最早意識が無い、言い換えれば最早死んでいるのではないか。

ドラクロワサルダ6
ドラクロワサルダ6 posted by (C)カール茅ヶ崎

画面奥中央から右側に掛けて、巨大な蛇がのたくっている。右端の象にも見えるのは、巨大な蛇の口から別の蛇が飛び出しているさまである。その蛇の口からまた別の蛇が出て来て人間の手を咥えている。

その右手を咥えられた女は左手をまた巨大な蛇に咥えられ、頭も大蛇の口の中である。この女をナイフで切りつけていると見える女はコブラが被さっている。この女の右手先は大蛇の頭になっているので、腕自体が既に無く、蛇が成り代わっているのかも知れない。すなわちこの女は顔だけが人間で、その他は蛇が構成しているのかも知れない。

この左の裸の女は腰から下を大蛇に呑まれている。手も上から大蛇に噛まれていて上から引っ張られている形である。顔の所は良く分からないが、不自然に前に垂れているのでこの顔と見られる物は多分蛇がその振りをしているのだろう。天上でとぐろを巻くようにしている大蛇に頭が喰われているらしい。

ドラクロワサルダ7
ドラクロワサルダ7 posted by (C)カール茅ヶ崎

王の愛馬の胸を馭者係の奴隷がナイフを突き立てて殺している・・・・のではなく、この黒人がナイフを突き立てているその先は馬に集っている蛇である(イラストでは黄色く表した)。奴隷自身も両足を呑まれ(馬の前脚に見える所は大蛇の開いた口)、頭も齧られている。腰にも大蛇が巻き付いている。

ドラクロワサルダ8
ドラクロワサルダ8 posted by (C)カール茅ヶ崎

黒人奴隷の後ろにいる人間は、あはれ既に頭部を大蛇に喰われ、その頭部は最早元の大きさを見せてない。

ドラクロワサルダ9
ドラクロワサルダ9 posted by (C)カール茅ヶ崎

その左の黒人女。腰から下を赤い大蛇に呑み込まれ、頭もグレーの大蛇に咥えられている。手に持っている赤いのは何だろう? 血にまみれた人間の片腕? それとも赤い蛇? 「死ぬ前にこいつを道連れにしてやる」とばかり蛇の首を絞めている? または人間の肉片を蛇神に喰わせている?(ドガ「ベリッリ家の肖像」の母親の如く蛇に餌を与える巫女さん的な役目の女?)

 

歴史の教科書は絶対にこんな事実は教えない。国が亡ぶときは常にこんな光景が現出しているのかも知れない。世界の支配者が国という物を創り、戦争を起こさせ、敗北する方に殺戮・人肉食を欲しいままにするのである。