「ゴッホ展」にはこの作品も来ているそうだ。
ピエール・オーギュスト・ルノワール 「カフェにて」 1877年 クレラー・ミュラー美術館(オランダ)
印象派のこの時代は、カメラの発明と発展普及の時代と重なる。この絵はカメラのスナップショットのようにカフェ内の一情景を切り取って見せている。中央の娘二人は顔が重なっているし、後ろの紳士の視線も定まらない。右上の群衆に至ってはその動きにカメラが追い付かずにぶれている。婦人の前のテーブルらしき物も、その上にある物も何だか分からない。ただそこに見えるがままの形を絵にしてある。
はっきりと描かれているのはこの三人の顔だけ。
紳士の目は虚ろで、口の周りが赤く汚れている。顎下の首あたりにも赤いものが張り付いている。鼻の下や顎の髭にしては赤すぎる。
娘の口から何かが飛び出ている。口からタコの足のような赤いものが出ている。奥の娘の口も同様で、うどんをすするよな形で赤っぽい何かを食べている。奥の娘の顎下に髭のような物が見える。
こいつらも小さな人間を喰う巨人族ではないのか。
中央の女の身体がどこかおかしい。全体的に見ると三角のおにぎりみたいな形になっていて美しいとは思われない。イラスト化しながら細かく見て行くとこうなった。女の身体は別の人間の身体が数体積み重なって出来ている。下の方では男女が性行為をしているようで、尻から子供まで産んでいる。その上に尻を見せた人間が逆立ちをするような格好でいて、尻の上に女の顔が乗っている。
女の身体のあちこち、特に左下の尻の辺りの多く、血が付いている。
右上のピントがずれた数人の人物。イラスト化しながら詳細に見るとこんなになった。
中央の女の手の先、画面右下部分にこの絵の意味が集約されているのではないか。
丸いテーブルの上で両手を合わせ、白いカップらしき物や茶色い食事らしき物に相対している様子だが実際はどうだろう。
テーブルの右端にこんな茶色い蛇がいる。茶色いのが二匹、白っぽいのが一匹か。小さな人間の形をした物を咥えている。
女の右手は左手の上に置いているのではなく、テーブルの上の小さな人間を押さえ付けている。左右の手の色が全く違うから分かる。
女の手の先にある白く丸いものは白蛇の頭であるらしく、その胴体は左上に流れて行くか、イラストのように真下に降りて行くようだ。
つまりこの絵は女が小さな人間をテーブルの上に広げて置いて、自分でも喰い、蛇たちにも喰わせていると言う図である。
ルノワールの絵の中には、時々気味の悪い化け物っぽいものの姿が見られる。この絵の中ではこんな所。左二つは化け物の顔。女の手の上に見えるのは人間の横顔。手の右に見える白蛇の頭は人間の骸骨にも見える。
女の前のテーブルの上は実はこんな風に人間の身体のパーツが置かれているのかもしれない。上空から降りて来た蛇神様が食べやすいように解体しておいたのかもしれない。
蛇神様が見える。右の紳士の頭と画面上隅の黒い部分を両目とした蛇の頭。もう一匹は右の紳士の頭と左の紳士の顔を両目とした蛇の頭。これら蛇神が画面下半分に描かれた生贄の人間を喰う。
家畜は喰った分だけ増やさなければいけないので、家畜たちの潜在意識にこんな隠し絵を沁み込ませる。赤い女の尻に青い男が覆いかぶさり、男性器を挿入している図である。性行為と同時に紳士と娘たちの三人が生まれ出ている。
ルノワールの絵も結構残酷な表現が採られている事が分かった。