名画の隠し絵

美術館にある名画には隠し絵がある。それは巨大な蛇の形をしており、人間を喰う姿が絵になっている。

タバココナジラミは外人さん

タバココナジラミ
タバココナジラミ posted by (C)カール茅ヶ崎

絵の左端は卵、次は蛹、そして中央は成虫2匹。トマトに害をもたらす要注意害虫だ。

ウィルスを媒介し、黄化葉巻病を引き起こし、実を付けなくしてしまう。また実に糞を付けそれが「すす病」を発生させ、黒く汚してしまう。また着色異常を起こさせ本来赤い実が白いまだら模様になってしまう。

成虫でも体長1.5ミリ、大量発生する場合があり、人が近付くと一斉に飛び立つ。

これに似た小さい羽虫を小田原の畑のタラの樹の葉で見たような気がするが違う虫かもしれない。

タバココナジラミは26年前アメリカで発見され、日本には1986年に入ってきた。その後急速に全国に広がり、トマト農家はハウスの中にこいつが入らないように細心の注意をしているという。何しろ黄化葉巻病が発生すると、この虫を介してハウス全体のトマトが感染する危険性があるからだ。そうなると売り物が無くなる。だからその病気の樹を見つけたらすぐに株を丸ごと抜き取り処分するそうだ。

厄介なことにこのタバココナジラミは、見た目は全く同じでも遺伝子の違うタイプが存在しており、日本にはBタイプ(シルバーリーフコナジラミ)とQタイプ(2005年に確認)があって、それぞれ効く農薬が違うそうだ。それに加えて、成虫には効く殺虫剤も葉裏の卵や蛹には効かない場合もあり、何回もまた違う農薬をローテーションを組んで撒き続けなければならない。密閉された施設の中で農薬を散布するのだから大変だ。だからハウストマト農家は細かい目の防虫ネットで完璧に被覆してまず虫の侵入を防ぐ。

Aタイプはアメリカから、Qタイプはスペインから来たらしい。