名画の中の人喰い蛇

美術品が教えてくれる命の意味を農作業しながら考える。

ミレー 「星の夜」 蛇神は時空を超えた存在か

ゴッホが影響を受けたというミレーの絵を見る。

ジャン・フランソワ・ミレー 「星の夜」 1850~65年 イェール大学美術館(アメリカ)

f:id:curlchigasaki:20150128172457j:plain

ゴッホの「星月夜」より30年ほど前に描かれた、似た画題の絵である。保管状態が悪いのか、最初からこうだったのかわからないが非常に暗い。下半分が真っ暗なことで星の瞬きが幻想的に引き立てられることはあるが他人に見せる絵画芸術としてはどうだろう。天の川銀河や流れ星らしきものが描かれ、地平線がほんのりと明るい。地表には何があるのか全く分からない。

f:id:curlchigasaki:20190220152716j:plain

PhotoShopの画質変更で明るくしてやっと見えてきた。地表には地平線へと続く道がある。画面の真ん中にそれがあるのはゴッホの「カラスのいる麦畑」と同じ構図である。ゴッホはこの絵を参考にして「星月夜」・「カラスのいる麦畑」を描いたのだろうか。

道や左右の草むらがやたら凸凹している。道の両脇に溝があり、そこに赤い色が付いている。画面最下段の表現が怪しい。

f:id:curlchigasaki:20190220152743j:plain

陰影の微妙な変化を辿ってトレースしてみると、その作業を通していろいろなの形の物が見えてくる。結局上図下段のイラストのように見えた。

生贄の人間の体が道の上にゴロゴロと転がっている。道の向かって右側には頭蓋骨らしきものが並べられて奥まで続いている。画面右隅にも人間の頭があり、大蛇に噛みつかれているようである。画面左隅には人間の足のようなものが血だらけになって置いてあり、これにも大蛇が喰いついている。道の両側の赤い色は奥まで続いているがこれは流れ出た血が溜まっているのだろう。これは夜中の生贄現場であろう。

(もしかして地平線の向こうまで全てが生贄の人肉であるのかもしれない。人体も基本的には蛇画像で組み立てられているからである。大蛇に見える部分も人肉である可能性もある。だとしたら大変な地獄絵図である。)

f:id:curlchigasaki:20190220152808j:plain

画面上半分に星空が描かれている。ここには生贄の人肉を喰いに来た巨大な蛇神が無数に描かれている。星の光はその蛇の眼の輝きであったりする。この空の蛇神の口から飛び出している比較的小さな蛇が遠景の木立に見えている。

f:id:curlchigasaki:20190220152835j:plain

全体を見るとさらに巨大な蛇神の存在に気付く。すべて上から降りてきているが、左の足らしきに物を口を付けるやつ、真ん中の生贄人肉に喰い付くやつ、右端の横たわった人間を喰っている奴と大きく見て三匹の蛇がいる。お互いに重なり合いながら半透明に表現されている。

ゴッホはミレーの画題だけでなく、こんな生贄現場の人食い蛇の表現を参考にしたらしい。あるいはまたゴッホもミレーも操る者は同じなのだろう。こういう描き方(生贄の人肉を絵の手前に置き、上から降りてくる巨大な蛇神を大きく表す描き方)は日本の古い絵にも現在のWindows10の起動画面にも使われているのはその指導者が同一であることを示しているのではないか。

蛇神たちはひょっとして人間の誕生から現在まで存在し続けているのかもしれない。もしくは彼らには時間を超える術を持っているのかもしれない。