名画の中の人喰い蛇

美術品が教えてくれる命の意味を農作業しながら考える。

ダヴィンチ「聖アンナと聖母子」 蛇神の人間幼児の喰い方

レオナルド・ダ・ヴィンチ 「聖アンナと聖母子」 1510年頃 ルーブル美術館

ダヴィンチ聖アンナと聖母子1
ダヴィンチ聖アンナと聖母子1 posted by (C)カール茅ヶ崎

この作品の中にも、巨大蛇による食人の表現がある。

表面上のテーマは、聖母の母アンナと「自身が将来遭遇する受難の象徴である生贄の子羊をしっかりと手でつかむキリストと、それをたしなめようとしているマリアの姿が描かれている(Wikipedia)」そうだ。

この絵に関してはやし浩さんが、「幼児キリストはその左手にナイフを持っていてそれで羊の頭を刺している。聖アンナの口から血が滴っており、それがマリアの衣服の堺で止まっている。マリアの顎にも血が付いており顎下で溜まっている。イエスの眼は黒く死んでいる。・・・・」とこの絵は血なまぐさい絵であると指摘している。

僕はこの指摘をもう少し進めて、「聖アンナと聖母マリアが、イエスと見せた幼児を食べている図で、アンナとマリアの正体は下半身が大蛇である。」と見る。

 今回修復前の詳細画像が手に入ったのでそれで見て行く。

ダヴィンチ聖アンナと聖母子2
ダヴィンチ聖アンナと聖母子2 posted by (C)カール茅ヶ崎

画質調整し、イラスト化するとこうなる。

マリアの下半身は大蛇となっていて三周くらいのとぐろを巻いて右に流れている。アンナの下半身も大蛇であり、一旦前に出て足を形作り、後ろに流れて画面右手の樹の方に登っている。人間の幼児はマリアの胴体に巻かれて逃れられない。

また、マリアがアンナの腰の上に乗るというおかしな形は、アンナは実は男で、マリアと交接しているからだと思う(この事はこれと同じテーマで描かれたロンドン・ナショナルギャラリーの習作「聖アンナと聖母子」でも同様な表現がされている)。

ダヴィンチ聖アンナと聖母子3
ダヴィンチ聖アンナと聖母子3 posted by (C)カール茅ヶ崎

今回詳細な画像が見つかったのでここに揚げる。幼児イエスの眼である。ここまで拡大してみるとその眼がいかに異常であるかがはっきり分かる。特に右眼、目いっぱい見開いており非常な苦痛を得てから死んだ遺体の様な眼である。

ダヴィンチ聖アンナと聖母子4
ダヴィンチ聖アンナと聖母子4 posted by (C)カール茅ヶ崎

この子供は上下左右あらゆる所から蛇どもに喰い付かれている。背景の中に隠れて存在する大蛇や、マリアの衣の中にいる蛇や、羊自体も蛇で出来ていてその蛇にも喰われている。

ダヴィンチ聖アンナと聖母子5
ダヴィンチ聖アンナと聖母子5 posted by (C)カール茅ヶ崎

幼児の上半身部分拡大図。背中を噛まれて血を流している。右手の親指を羊の頭を構成している蛇に喰われている(羊の頭は複数の蛇で構成されており、その頭部の蛇は羊の左目と後頭部にある目で顔を作り、こちらを向いて幼児の指に噛み付いている)。幼児の右手に捕まれているのは羊の耳ではなく、白っぽい蛇の首である。

幼児の左肩に三匹ほどの蛇が張り付いている。幼児自体が蛇で形作られたレプティリアンであるが、この肩の蛇は色合いが他の部分と若干違っている(頭部の陰にも見えるが)から、体を構成する蛇とは別の蛇であると思える。肩に張り付いた蛇がまた別の蛇を呑んで連結しており、その呑まれた蛇が幼児の左下碗を咥えているらしい。・・・とすると、幼児の左上腕は・・・・無い。

ダヴィンチ聖アンナと聖母子6
ダヴィンチ聖アンナと聖母子6 posted by (C)カール茅ヶ崎

幼児の下半身拡大図。

左足と胴体の繋がりが不自然である。羊の顎下に左足の太ももが見えている風だが、その部分は肌色の蛇の頭である。右手下の陰の表現が左下肢の切断面に見えなくも無い。羊の左足は折りたたんでいるというよりも下肢部分が切れていると見える。幼児の左脚が切断されている事を暗示しているのではないか。

エスの腹帯の表現はラファエロの「ヒワの聖母」のイエスのそれとそっくりである。そこではその子の足は切断されて地面に転がっていた。

また幼児の右脚も怪しい。踵または足先が見えるはずだが見えない。一瞬踵に見える部分は蛇の頭で、マリアの衣の色に近いから幼児の右足先もまた無い。幼児の腹に当てられた布は口を開けた蛇であり(チンチンを咥えようとしている様に見えるが)、そこから下が蛇に取って替わられていないか。すなわち右足全体が既に無いのではないか。

ダヴィンチ聖アンナと聖母子7
ダヴィンチ聖アンナと聖母子7 posted by (C)カール茅ヶ崎

聖アンナの顔拡大図。作品に入ったヒビ・汚れに見せてはいるが明らかに作者の意図した血の表現である。口の端から血が滴っており、顔中に血が飛び散っている。赤い血を流す生き物を生で食べている証拠である。蛇で形作られた眼が不気味である。

ダヴィンチ聖アンナと聖母子8
ダヴィンチ聖アンナと聖母子8 posted by (C)カール茅ヶ崎

さらに口元を拡大。ほんの少し開けられた口の隙間に見えるのは舌か、小蛇か、歯か、牙か。

ダヴィンチ聖アンナと聖母子9
ダヴィンチ聖アンナと聖母子9 posted by (C)カール茅ヶ崎

マリアの顔拡大図。赤い汚れで無い証拠に、赤が顎の線で止まっている(はやし浩さんも指摘していたが)。顔中に赤い血が飛び散っている。

ダヴィンチ聖アンナと聖母子10
ダヴィンチ聖アンナと聖母子10 posted by (C)カール茅ヶ崎

さらに口元の拡大図。ぴったりと合わさったマリアの唇の真ん中寄りに二つの白い物が見える。小さな白い蛇の頭でなく、これは牙だろう。蛇が大口を開けた時に見せる牙、そんなものをマリアは持っている。幼児にこれで噛み付いてあとは呑み込むだけ。まずは幼児の手足を切断してそれらを呑み込むのがこいつらの喰い方らしい。