名画の中の人喰い蛇

美術館にある名画には蛇の隠し絵がある。その蛇は人間を喰っている。

ダヴィンチ 「白貂を抱く貴婦人」 神が呑み込みやすいように人間は解体しておく

レオナルド・ダ・ヴィンチ 「白貂(テン)を抱く貴婦人」 1490年頃 チャルストリキ美術館(ポーランド)

レオナルドのほぼ真作とされている。ミラノ公何某の愛人の肖像画だと言う。

背景が暗すぎて分かりにくいので明るくしてみる。 

端正な顔立ちの婦人が綺麗に見えて来た。背後に何らかの文字が描かれているが読めない。白貂の胴が異様に長い。婦人の右手が魔女のようにゴツゴツしている。

婦人の背中の肉は異様に盛り上がり、極端ななで肩である。左手の位置が何とも下すぎないか。

部分図にすると少しは分かり易いかもしれない。左手は、肩から下が本来の位置から下にずれている。それはあたかも肩から手を切断し、ずれ落ちているかのようになっている。右手の方も上腕の膨らみが下にずれている。

前回の「キリストの洗礼」のヨハネ。両手共に本来の位置からずれている。この右手は何度見ても違和感を抱く。

ドミニク・アングル 「ドーソンヴィル伯爵夫人」(部分) 1845年 フリック・コレクション

この絵の場合、右手の位置が下がりすぎているのが分かると思う。右手と比べて明らかに左手の上腕が長すぎる。イラストのように肩の辺りで切断されていると疑ってみた方が自然だと思う。

「モナリザ」においても、両手の位置が下がっていると思わないか。極端ななで肩で、背中の肉が異様に盛り上がっているのにも気付かないか。

エドゥアール・マネ 「オランピア」1865年オルセー美術館(パリ)

左手は身体にくっ付いて無いのが分かるだろう。右手は肩の所で、頭部も首の所で微妙にずれており、胴体と離れているらしい事が示されている。

ポール・セザンヌ 「赤いチョッキの少年」1880年 ヴァルラフ・リヒャルツ美術館(ドイツ)

ここまではっきりと異様に長い手は他では見られない。少年の肩は腕を咥えた爬虫類の顔と思わしき口が見える。両目も見える。咥えられた腕は肩あたりで筋肉組織が崩れて伸びている。

少年の下半身は机の下なのか、上なのかが分からない。このおかしな形の机には良く見ると人間の形がいくつか見つかる。少年の手はこの人間たちを押さえるようにして置かれている事が分かる。左手の肘もまた人間の身体を押さえ付けている。

ダヴィンチの「白貂を抱く貴婦人」に戻る。腕がおかしいこと以外にこの白貂がおかしい。「貂」と言う動物は良く知らないが、毛皮にされるのでもう少し毛がふさふさしていても良いのではないか。この絵ではまるで胴長のネズミのようだ。

それにこの婦人の手、およそ女性的ではないし、手の中に何かが隠れているようでもある。

イラスト化しながらよく見てみた。やはり手の中にいるのは小さな人間であり、白貂とかではない。小さな人間が数体組み合わさってこの白貂の形を作っている。貂の頭だけは耳を目とする大蛇の頭となっている。貂の目は喰われる人間の尻から産まれ出ている子供だろう。この貴婦人は蛇に人間を与えているらしい。

全体図にする。婦人の身体は大蛇数体の組み合わせで出来ている。婦人は白貂を抱いているのではなく、白蛇を抱いているらしい。

背景の中にかろうじて上から降りて来る巨大蛇神が見える。婦人の頭の上で髪の毛のように張り付いている人間を喰っている。また婦人自体をも喰っている。

背景の中にこの婦人の物か、下半身がぶら下がっている。上にいる巨大蛇に喰われているらしい。

もう少し分かり易く描いてみた。婦人は白蛇を手に巻き付けながら抱いている。この辺り、「モナリザ」とよく似ている。「モナリザ」も右手に蛇を巻き付けているから。

両手は既に喰い千切られ、上腕の所にいる大蛇の口に咥えられている。

蛇神が呑み込みやすいように準備係があらかじめ人間の手足を千切っておいてやるらしい。準備係と言うのはもちろん絵の登場人物、ここでは「貴婦人」であり、「白蛇」である。