家庭菜園程度の規模の畑から初めて今や営農生活をすることになったので、農薬散布は必須の事になりそうだ。今日はアブラムシの付いたソラマメに「スミチオン乳剤」2000倍を撒いた。出来るだけ無農薬でやりたかったが収穫量を増やしたいので仕方がない。
「ピリカレ石鹸」を撒いたのとは違い、30分もするとアブラムシがポロポロと落ちているのが見れた。地面や葉の上はその死体でいっぱいだ。飛んで避難していたハエ以外は虫が見えなくなった。たぶんテントウムシも死んでしまったろう。何か知らないイモムシが葉の上でのたうっていた。そいつは体が半分溶けたようになっていて上半身だけを動かしていた。罪悪感が・・・・。
そうか、ひとつの生き物(この場合ソラマメ)を生かすためには他の生き物(虫や雑草)を殺すことだったか。特にマメ類はいろんな虫たちが好むおいしい作物だから殺虫剤は必須らしい。
「原罪」という言葉がある。アダムとイブがヘビにそそのかされて知恵のつくリンゴを食べてしまった事だ。
ヒトが今のヒトとして生きていくにはすでに罪を背負っているという認識が必要らしい。
そういえばヒトの食べ物は他の生き物の命だから、「食べることは他の命をいただくこと」・「食べ物に感謝しましょう」ということか。
しかし農業がこんなに生き物を殺しまくるとは・・・・、農業は環境を守る産業だと聞いていたがこんなに生態系を壊すようなことをするとは・・・・。
畑の生き物を知れば知るほどその存在がいとおしくなる。近い未来それらがいなくなりそうで小さなはかなげな命を大事にしたくなる。
「他に迷惑をかけずに生きていくことはできない。」
できる事なら自然栽培法で自給自足の生活を実現したいものだ。