畑の生き物と共に

農園の生き物の事を絵日記風に書いてます。自身も土と共に生きたいと思って転職した中年農業5年生。

黒大豆の種がはじけ飛ぶ

黒大豆
黒大豆 posted by (C)カール茅ヶ崎

ハウスの中で黒大豆の脱粒作業をした。小規模栽培で高い機械は買えないという事で、手作業でやった。

正月の黒豆用の黒大豆だが、豆類は非常に手間がかかる。収穫・乾燥・脱粒・選別・袋詰めと延々と細かい作業が続く。しかも収穫の適期判断・乾燥具合の判断が難しい。莢の水分が20%で株ごと収穫し、15パーセント以下に乾燥させて(「作物栽培の基礎」農文協より)豆がはじけ飛ぶ前に次の作業に入る。でないと豆があたり一面に散らばって一粒づつ拾わなくてはならない。作物の生長具合・乾燥具合に合わせて作業するのが農業だ。

 

大豆の豆がはじけるというのが面白い。農家にとっては厄介な仕組みだが、植物の繁殖方法として感じ入る所がある。種が完熟すると莢が次第に乾燥し、2粒か3粒入ったそれが縦に2又に裂け、その裂けた物は各々縦方向に巻き始める。種を締め付けるように縮み、縮みの力に耐えきれなくなった時に種がはじけ飛ぶという事になっているようだ。この微妙な変化の仕方、仕組みは人工の物では再現し難いだろう。

種をはじけ飛ばす植物は他にも色々あるそうで、それを風に乗せて遠くへ飛ばしたり、動物の体に引っ付けて移動させるものもあるから面白い。出来るだけ新しい場所に子孫を残そうとしているのだ。同じ場所に連作すると病害虫が増え、障害が出るというのを植物体自身が知っているかのようだ。