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畑の生き物と共に

農園の生き物の事を絵日記風に書いてます。自身も土と共に生きたいと思って転職した中年農業5年生。

落花生の殻むき

落花生
落花生 posted by (C)カール茅ヶ崎

タマネギの定植の合間に落花生の調整をしている。早朝は畑に霜が残っており、夕方は陽の入りが早いので、朝晩は加工所での作業になる。

乾燥させた落花生の殻をむく作業が中心だが、これが非常に手間がかかる。殻は固いので手では割れず、足の踵で踏みつけるか金槌で割ってから中の豆を取り出す。今年は空ざやが多く、殻を割っても豆は無いか小さくて食べられないものが多い。あってもカビが生えていたりで、効率の悪い作業だ。研修先農家のおじいちゃん・おばあちゃんといっしょにやる事もあるが、昔は農家の縁側あたりでよく見られた光景かも知れない。

今年空ざやが多かった原因は、「種まきが遅く、豆が成長する時期がちょうど厳しい残暑になり、乾燥状態となってしまったから。」と農園主が言っていた。水分が不足して子実の肥大が停止してしまったという事らしい。

しかし落花生の殻は固い。殻の表面をよく見ると梯子の様な筋が覆っていてこれが全体を固くしているのだろう。しかも幾何学的な筋に見えて微妙に歪んでいる。所々に三角形をも作り、建築の斜交いの様にもなっている。三角構造が最も構造的に強いというからそれが身近な落花生に見えるのが面白い。

それと地上に花を咲かせた後、子房柄を土に突き刺し土中に種をつくるという不思議な繁殖方法だが、これは他のマメ科のソラマメ・インゲンみたいに地上に豆をつくると鳥や蝶に食べらてしまうので、落花生はそれを避けたかったからなのか。土の中をかき分けてそこに子孫を残すために潰れない様に種を固い殻で包むようになったのか。変わった生き残り方を選んだものだ。