名画の隠し絵

美術館にある名画には隠し絵がある。それは巨大な蛇の形をしており、人間を喰う姿が絵になっている。

クズ退治

クズの根
クズの根 posted by (C)カール茅ヶ崎

元造園業者の所有で、桜の樹が植わっていた耕作放棄地は「セイタカアワダチソウ」だけでなく、「クズ」の根も張り巡らせていた。人力で一株一株掘り上げて行ったのでは切りがない。労多くして益がない作業だ。大馬力のトラクターを借りて力づくで耕せば簡単そうだが、あまり深く掘り下げて耕耘するのも、地表近くの肥料分や微生物等の生態系が大きく壊れそうで心配だ。

結局地上部の蔓と葉を刈り取り、地下の根は主要部分を切り取る事でとりあえず良しとした。(絵の青線の部分をノコギリで切断して取り除いた。根のその先はそのまま。)この後新芽が出てきたら、その都度グリホサート系除草剤の原液を刷毛で塗って枯らせることにした。

根塊は太いもので3センチか4センチくらいの物があった。これだけ栄養分が蓄えられているのだから、秋に花を咲かせて豆を生らせる事無く、地上部を刈り取られても死なないわけだ。こいつは河川の護岸のコンクリートを割って破壊するほどの力を持っている。この根張りの良さ、生命力の強さが漢方薬の葛根湯に繋がるのだろうか。

実はこれが「クズ」だと知らなかった。ネットで画像を2~3日探しまくってやっと知った。たぶん今までの人生で実物を何度も目にしていたのだろうが、初めて名と姿が一致した。

僕は農家の生まれだが、家の仕事を何も手伝わず、農業を馬鹿にしてきて、20年間都会のコンビニ業をして来たので、まだ知らない物がたくさんある。ヒト以外の生物の名前や生き方をこんなに知らないというのは、どうも自分が自然のあり方から外れて生きて来たかの証明のようだ。

雑草を始め植物や昆虫たちの名前・生長の仕方・生態を勉強し続けていきたい。ヒトはヒトだけでは生存できないのだから。