ナスも時々変な形の物が出来る。
これは天狗の鼻の様な突起が出来ていておかしい。「舌出し果」と呼ばれる生理障害果で、普通売り物にならない。
教科書「野菜栽培の基礎」(農文協)で調べると・・・・「低温、多肥、多かん水などが重なって、花芽が栄養過剰になったときに発生。」とある。追肥の量がこの株の所には多かったか。
他にも「石ナス」・「双子ナス」・「つやなし果」の生理障害果も出ているが、ごく一部なので大勢に影響はない。全てのナスがこんなのだったら問題だが・・・・。「舌出し果」は今の所これだけ。
それよりもこんな面白い形ができる事が面白い。カツラを被った鼻の長い色黒の人にも見える。左の物などヘタが先のカールしたおしゃれなカツラだ。
普段スーパーで見る野菜とずいぶん違う形の物が時々できるが、野菜の生産現場はこんなものだろう。自然の中で、普通と違う形の物はたくさんできるのに流通には乗り難いので、「規格外」の物は農家の自家消費になるか、直売所での安売り品になる。
袋詰めすると鼻が折れてしまいそうだが、他のキズものと合わせて極端に量を多くして大きな袋に入れて出荷してしまった。現在スーパーの地場産野菜コーナーに配送してくれる民間の集荷場に出荷しているが、たいてい1日~2日で売り切れているから、これを買った人はうまく鼻を切り取っておいしく食べてくれただろうか。食べる前に形を楽しんでくれただろうか。