名画の隠し絵

美術館にある名画には隠し絵がある。それは巨大な蛇の形をしており、人間を喰う姿が絵になっている。

黒田清輝「湖畔」 これもレプティリアン画像

黒田清輝 「湖畔」 1897年 黒田記念館 重要文化財

黒田清輝湖畔1
黒田清輝湖畔1 posted by (C)カール茅ヶ崎

帝国美術院院長・東京芸術大学教授等を務めて明治大正の日本美術界を引っ張って来た人の代表作である。

この作品にも蛇神への信仰・食人の示唆が見られた。

黒田清輝湖畔2
黒田清輝湖畔2 posted by (C)カール茅ヶ崎

眼の中に小さな蛇がいる。瞳の周りに蛇が円を描くように輪を作っている。レンブラント等の西洋画家の絵と同様である。白目も白い蛇の顔である。上下のまぶたも横になった蛇で表されている。右目の眼頭から小蛇が飛び出している。左目の下まぶたには2匹ほどの白蛇の顔が並んでいる。左右ともまつ毛の表現は先の尖った蛇の顔の様だ。

顔の皮膚にも蛇の形が見て取れる。全ての部分が蛇で表現されている。

黒田清輝湖畔3
黒田清輝湖畔3 posted by (C)カール茅ヶ崎

鼻も口も蛇で出来ている。口は真っ赤でその中から何かが出て来ているように見える。ほんの少し開いた口の隙間から小蛇の頭、口の両端から半透明の蛇が這い出して来ている様に見える。

黒田清輝湖畔4
黒田清輝湖畔4 posted by (C)カール茅ヶ崎

耳も蛇が形作っている。髪も同様である。

黒田清輝湖畔5
黒田清輝湖畔5 posted by (C)カール茅ヶ崎

指が三本のレプティリアンである。親指は輪郭線ではっきり区分けされた別の蛇だし、小指は全く描かれてない。膝の陰に小指が埋もれて隠れているとするには不自然な表現である。こういう風なはっきりした三本指を二十年後の岸田劉生が麗子像で描いている(既出「麗子像」)。岸田劉生黒田清輝の弟子である。

黒田清輝湖畔6
黒田清輝湖畔6 posted by (C)カール茅ヶ崎

左手は何本指か分からないが、その表現が右手とは全く別である。親指が短く、手全体がゴツゴツしる。手全体が横を向いた蛇にも見える。親指と人差し指の裂け目がその口の裂け目である。また指の一本一本も蛇の顔になっていて、親指の付け根に顔を置き、手の甲を這っているらしい蛇もうっすらと見える。

手の下端部分、岩の上の赤っぽい陰が血にも見える。

黒田清輝湖畔7
黒田清輝湖畔7 posted by (C)カール茅ヶ崎

全体を見ると、画面全てが蛇で描かれているのが分かる。遠景の空の中・山々・湖の中、全ての場所に大きな蛇がいてこの人物に向かって来ている。背後の岩は明らかに口を女の背中に当てている。着物にも無数の蛇が張り付いている。女の輪郭に接している山・湖・岩は女に口を向けている。左手の所では湖の中の大蛇が女の手に噛み付いている。着物の蛇も女の手や顔を噛んでいる。

 

画面上の全てを蛇で持って表現するというのは、蛇型宇宙人の手法で人間のなす表現ではない。

また絵画の中の人物がレプティリアンであるのも彼ら独特の表現である。このレプティリアンが大蛇に食べられている所を描いて人間食を示唆する。

竹久夢二「黒船屋」 この作家も悪魔の手先だった

竹久夢二 「黒船屋」 1919年(大正8年)

竹久夢二1
竹久夢二1 posted by (C)カール茅ヶ崎

日本の大衆画家で人気のある夢二さんの絵を調べてみたら、これもまた人間の手で描かれた物では無かった。

代表作の「黒船屋」の画像は高解像度の物が手に入らないが、十分それが分かる。

竹久夢二2
竹久夢二2 posted by (C)カール茅ヶ崎

黒猫の部分の暗い所を明るく調整すると、これが蛇の顔や体で組み立てられているのが分かる。長い首の所に蛇の正面顔、その上の猫の頭の所に別の蛇の正面顔、尻の所は蛇の横顔で、口を開けて女の親指を咥えている。その顔と重なるが、左後ろ足から右後ろ足に掛けて蛇の胴体がのたくっている。猫の右前足は蛇そのものであるが数体のそれが互いに呑み込んで繋がっている。猫の耳も別の小さな蛇の頭である。

女の着物も蛇の連結で出来ている。

着物の蛇どもも、猫の身体の蛇どもも女の手指に噛み付いている。

竹久夢二3
竹久夢二3 posted by (C)カール茅ヶ崎

画面下半分を見ると、まず猫の尻尾が黒蛇である事がその眼の存在で分かる。女の腰から足に掛けて蛇の眼がうっすらとしかもたくさんあるのが見える。蛇が互いに呑み込んで連結して逆S字の曲線を作っている。

女の右足首が見えているが、ここと膝の線が繋がらない。膝の下あたり・猫の尻尾の辺りで女の膝が異様に窪んでいて不自然である。足先が画面左を向いているので膝から下は直線で無ければならない。見ると女の右足の先に指が無く、白蛇が巻き付いている。この女の右足自体が蛇になっているようだ。ひょっとしてマネの「休息」のモリゾ嬢の様に片足が無いのかもしれない。

腰掛にしている黒船屋の箱やそこに描かれている文字も蛇で形作られている様であるが、詳細画像が得られないのではっきりとは分からない。背景も一色ではなく、そこに巨大な蛇の正面顔の眼がぼんやりと見えるようだがはっきりしない。

竹久夢二4
竹久夢二4 posted by (C)カール茅ヶ崎

女の髪・かんざしに蛇の顔が見える。顔自体も何かうっすらと蛇の輪郭らしき線が見えそうで見えないが、左目の白目部分が白蛇の頭に見える。耳もくねった白蛇である。口の中が異様に赤いのは口紅のせいではなく、こういう食人・食蛇絵画の特色である。

 

夢二さんは、一部特権階級の物であった絵画を大衆文化にまで広げたという功績がある。雑誌の表紙・小説の挿絵・商品のパッケージ等あらゆるメジャーに絵画芸術を一般人にまで広げた。そういう人だから親しみを持っていたのだが、裏切られた感がある。黒猫の部分でも分かると思うが、ひとつの蛇の画像がさらに小さな別の蛇画像にも見える。こういう表現は絵筆では、また人間には表現できない。人間の知らない特殊な技術(コンピューターソフトのより進化した物)を使って蛇型爬虫類人が手伝って具現化したとしか思えない。おそらく竹久夢二自身は何の才能も無い、女たらしの見栄っ張り男であり、自分に絶望し悪魔に魂を売った結果、地位と名声を得ただけだと思う。悪魔(蛇型爬虫類人)は人間の感心するような、羨望するような絵を見せて(夢二さんには「大正ロマン」を感じさせる絵を描かせて)その中に自分たちの見せたいメッセージを隠し込んでおく。人間は俺たちの食糧なんだぞと蛇がカエルを睨み付ける様に眼で威嚇する。そうして人間達をコントロールしているのだ。

ダヴィンチ「聖アンナと聖母子」 蛇神の人間幼児の喰い方

レオナルド・ダ・ヴィンチ 「聖アンナと聖母子」 1510年頃 ルーブル美術館

ダヴィンチ聖アンナと聖母子1
ダヴィンチ聖アンナと聖母子1 posted by (C)カール茅ヶ崎

この作品の中にも、巨大蛇による食人の表現がある。

表面上のテーマは、聖母の母アンナと「自身が将来遭遇する受難の象徴である生贄の子羊をしっかりと手でつかむキリストと、それをたしなめようとしているマリアの姿が描かれている(Wikipedia)」そうだ。

この絵に関してはやし浩さんが、「幼児キリストはその左手にナイフを持っていてそれで羊の頭を刺している。聖アンナの口から血が滴っており、それがマリアの衣服の堺で止まっている。マリアの顎にも血が付いており顎下で溜まっている。イエスの眼は黒く死んでいる。・・・・」とこの絵は血なまぐさい絵であると指摘している。

僕はこの指摘をもう少し進めて、「聖アンナと聖母マリアが、イエスと見せた幼児を食べている図で、アンナとマリアの正体は下半身が大蛇である。」と見る。

 今回修復前の詳細画像が手に入ったのでそれで見て行く。

ダヴィンチ聖アンナと聖母子2
ダヴィンチ聖アンナと聖母子2 posted by (C)カール茅ヶ崎

画質調整し、イラスト化するとこうなる。

マリアの下半身は大蛇となっていて三周くらいのとぐろを巻いて右に流れている。アンナの下半身も大蛇であり、一旦前に出て足を形作り、後ろに流れて画面右手の樹の方に登っている。人間の幼児はマリアの胴体に巻かれて逃れられない。

また、マリアがアンナの腰の上に乗るというおかしな形は、アンナは実は男で、マリアと交接しているからだと思う(この事はこれと同じテーマで描かれたロンドン・ナショナルギャラリーの習作「聖アンナと聖母子」でも同様な表現がされている)。

ダヴィンチ聖アンナと聖母子3
ダヴィンチ聖アンナと聖母子3 posted by (C)カール茅ヶ崎

今回詳細な画像が見つかったのでここに揚げる。幼児イエスの眼である。ここまで拡大してみるとその眼がいかに異常であるかがはっきり分かる。特に右眼、目いっぱい見開いており非常な苦痛を得てから死んだ遺体の様な眼である。

ダヴィンチ聖アンナと聖母子4
ダヴィンチ聖アンナと聖母子4 posted by (C)カール茅ヶ崎

この子供は上下左右あらゆる所から蛇どもに喰い付かれている。背景の中に隠れて存在する大蛇や、マリアの衣の中にいる蛇や、羊自体も蛇で出来ていてその蛇にも喰われている。

ダヴィンチ聖アンナと聖母子5
ダヴィンチ聖アンナと聖母子5 posted by (C)カール茅ヶ崎

幼児の上半身部分拡大図。背中を噛まれて血を流している。右手の親指を羊の頭を構成している蛇に喰われている(羊の頭は複数の蛇で構成されており、その頭部の蛇は羊の左目と後頭部にある目で顔を作り、こちらを向いて幼児の指に噛み付いている)。幼児の右手に捕まれているのは羊の耳ではなく、白っぽい蛇の首である。

幼児の左肩に三匹ほどの蛇が張り付いている。幼児自体が蛇で形作られたレプティリアンであるが、この肩の蛇は色合いが他の部分と若干違っている(頭部の陰にも見えるが)から、体を構成する蛇とは別の蛇であると思える。肩に張り付いた蛇がまた別の蛇を呑んで連結しており、その呑まれた蛇が幼児の左下碗を咥えているらしい。・・・とすると、幼児の左上腕は・・・・無い。

ダヴィンチ聖アンナと聖母子6
ダヴィンチ聖アンナと聖母子6 posted by (C)カール茅ヶ崎

幼児の下半身拡大図。

左足と胴体の繋がりが不自然である。羊の顎下に左足の太ももが見えている風だが、その部分は肌色の蛇の頭である。右手下の陰の表現が左下肢の切断面に見えなくも無い。羊の左足は折りたたんでいるというよりも下肢部分が切れていると見える。幼児の左脚が切断されている事を暗示しているのではないか。

エスの腹帯の表現はラファエロの「ヒワの聖母」のイエスのそれとそっくりである。そこではその子の足は切断されて地面に転がっていた。

また幼児の右脚も怪しい。踵または足先が見えるはずだが見えない。一瞬踵に見える部分は蛇の頭で、マリアの衣の色に近いから幼児の右足先もまた無い。幼児の腹に当てられた布は口を開けた蛇であり(チンチンを咥えようとしている様に見えるが)、そこから下が蛇に取って替わられていないか。すなわち右足全体が既に無いのではないか。

ダヴィンチ聖アンナと聖母子7
ダヴィンチ聖アンナと聖母子7 posted by (C)カール茅ヶ崎

聖アンナの顔拡大図。作品に入ったヒビ・汚れに見せてはいるが明らかに作者の意図した血の表現である。口の端から血が滴っており、顔中に血が飛び散っている。赤い血を流す生き物を生で食べている証拠である。蛇で形作られた眼が不気味である。

ダヴィンチ聖アンナと聖母子8
ダヴィンチ聖アンナと聖母子8 posted by (C)カール茅ヶ崎

さらに口元を拡大。ほんの少し開けられた口の隙間に見えるのは舌か、小蛇か、歯か、牙か。

ダヴィンチ聖アンナと聖母子9
ダヴィンチ聖アンナと聖母子9 posted by (C)カール茅ヶ崎

マリアの顔拡大図。赤い汚れで無い証拠に、赤が顎の線で止まっている(はやし浩さんも指摘していたが)。顔中に赤い血が飛び散っている。

ダヴィンチ聖アンナと聖母子10
ダヴィンチ聖アンナと聖母子10 posted by (C)カール茅ヶ崎

さらに口元の拡大図。ぴったりと合わさったマリアの唇の真ん中寄りに二つの白い物が見える。小さな白い蛇の頭でなく、これは牙だろう。蛇が大口を開けた時に見せる牙、そんなものをマリアは持っている。幼児にこれで噛み付いてあとは呑み込むだけ。まずは幼児の手足を切断してそれらを呑み込むのがこいつらの喰い方らしい。

レンブラント「ガニュメデスの誘拐」 蛇神の食い物としての人間の子供

絵画における子供の表現をレンブラントの作品で見てみた。

レンブラントガニメデス1
レンブラントガニメデス1 posted by (C)カール茅ヶ崎

レンブラント・ファン・レイン 「ガニュメデスの誘拐」1635年 ドレスデン美術館(ドイツ)

ギリシャ神話の中で、ゼウスに気に入られ給仕にさせられる美少年ガニュメデス。ゼウスは鷲に変身し彼を誘拐したという。その場面を描いてあるようであるが真のテーマは違う。

レンブラントガニメデス2
レンブラントガニメデス2 posted by (C)カール茅ヶ崎

暗い部分を明るくして精査すると巨大な爬虫類が何体も現れる。鷲の絵の部分だけを見ても巨大な蛇どもが右から左から、上からも人間の幼児に集まって喰らい付いている。その蛇どもが集まって鷲の形に見える様になっている。背後の空にもより大きな蛇の顔が隙間なく並んでこちらを見ている。

レンブラントガニメデス3
レンブラントガニメデス3 posted by (C)カール茅ヶ崎

この幼児のどこが美少年なんだろうか。醜くゆがめた表情、半ば白目を剥いたような眼、だらしなく開けてよだれを垂らしているらしい口。ゼウスの気に入った美少年とは思えない。神話とは全く別の話を作者は描いている。

レンブラントガニメデス4
レンブラントガニメデス4 posted by (C)カール茅ヶ崎

小便まで垂れ流しているのが見えるが、気になるのがこの子供の身体のバランスの悪さである。短足胴長なのはまだ良いとしても、両腕の形がどうもしっくり来ない。両腕ともに少し長すぎるし、変な方向に捻じれている感じがする。

レンブラントガニメデス5
レンブラントガニメデス5 posted by (C)カール茅ヶ崎

上図左では元の絵に修正を加えた。子供の輪郭の外にある衣を消してみた。

上図右で、子供の両腕部分を右斜め下に少しずらしてみた(白破線の位置から白実線の位置に)。こうしてから子供の身体全体を白い線で囲むと少し人間らしく見えると思う。

レンブラントガニメデス6
レンブラントガニメデス6 posted by (C)カール茅ヶ崎

左腕部分を拡大して画質調整、下にイラスト化した物。

鷲の脚先の表現が良く分からない。鳥の三本指に捕まれているようでもあるが、腕周りの黒い部分は何だろう。肩口と肘の辺りには白い衣服が残っているが途中で分断されている。肩が異様に赤い。

大蛇に噛まれて肩の所で切断されているのではないか。上腕の黒い部分の幅だけ本来の位置からずれているのではないか。

レンブラントガニメデス7
レンブラントガニメデス7 posted by (C)カール茅ヶ崎

右腕を見ると鷲の身体を形作っている大蛇たちが並んでその腕に喰い付いているのが見える(上図下のイラスト)。鷲の嘴は布だけを咥えていて、その布で子供の上体を包んで支え持っている。

こちらの腕も切断されて鷲の嘴の裏に存在しているらしい。変な風に捻じれている。

レンブラントのサインと年号が描かれている部分の表現が微妙である。上から降りてきた白蛇と右に這う白蛇で、風になびく布のように見えるが、どうやらここは右腕の切断面であるらしい。つまり腕が噛み千切られて左上に飛び、その際すこし回転もしている。だから不自然な絵になっているのである。

この子は両腕を噛み切られた痛みに顔をゆがめ、口から血を吐き出しているのである。

 

やはりこの絵でも子供の腕が切断されていた。こういう表現を採る事が決まりであるかのように・・・・。

人間が若鶏・ラム肉等家畜の若いのを好んで食するのと同じように、蛇神は若い人間を好んで食すようである。

ダヴィンチ「東方三博士の礼拝」 悪魔マリアの支配する世界

ダヴィンチの絵は難解である。画面の隅々まで二重三重の隠し絵があって、読み解くのに苦労する。現時点で判明した所を解説する。

ダヴィンチ三博士1
ダヴィンチ三博士1 posted by (C)カール茅ヶ崎

  レオナルド・ダ・ヴィンチ 「東方三博士の礼拝」1481年 フィレンツェウフィツィ美術館

「未完成のこの作品には、多くの人々に囲まれた聖母子が描かれている。遠景には風景と崩壊した建物が表現され、聖母子の方へとやってくる多くの人々が描かれている」(Wikipedia)のだそうだ。手前で膝間付く二人の老人・奥で背中を丸めて前かがみになっている老人が三博士だろうか。

 

ダヴィンチ三博士2
ダヴィンチ三博士2 posted by (C)カール茅ヶ崎

この絵はこういう絵である。

聖母マリアは下半身が大蛇の化け物であり、人間を喰いものにしている。確保した人間達を逃げないように胴体で締め付け、順に喰っている場面。これはそういう絵である。マリアの腰あたりから後ろに伸びた大蛇の胴体が、とぐろの一番上に行き、人間を巻き込みながら二周半して画面左に向かっていると見える。

空から巨大な蛇がたくさん降りて来ているのがかろうじて見える。

ダヴィンチ三博士3
ダヴィンチ三博士3 posted by (C)カール茅ヶ崎

聖母マリアの顔拡大図。右目が変である。眉毛から眼に掛けて蛇の顔になっていて、それの口が眼の開口部になっている。人間の眼ではない。我が子や博士をこんな冷たい三白眼で見る母親はいない。髪の毛は左右とも蛇の頭で表されている。

ダヴィンチ三博士4
ダヴィンチ三博士4 posted by (C)カール茅ヶ崎

画面右下の老人、博士の一人だろうが眼が死んでいる。口の前の蛇に噛み付かれている。頭も体も蛇に呑み込まれている。

ダヴィンチ三博士5
ダヴィンチ三博士5 posted by (C)カール茅ヶ崎

この博士の上にいる人々、皆大蛇に襲われ、喰われている。顔や手以外は全て大蛇に呑まれて見えない。襲っている蛇が成り替わって人々の身体の様に描かれている。マリアの巨大な胴体はより小さな蛇にもなって人に噛み付いている。

ダヴィンチ三博士6
ダヴィンチ三博士6 posted by (C)カール茅ヶ崎

画面左の膝間付く老人。これも死人の顔である。老人にしてはたくましい大きな背中は実は大蛇の頭であり、老人の首を咥えているのだ。右上腕も下腕も手もこれとは別の蛇が形作っている。頭から耳、顎に至るまでの所は蛇の連結で出来ていて老人の髪やひげでは無いようである。

ダヴィンチ三博士7
ダヴィンチ三博士7 posted by (C)カール茅ヶ崎

この博士の上方の人々、やはり大蛇に襲われ喰われている。髪の毛や身体に見える部分は全て蛇である。蛇が人間を呑み込んで顔だけが見えている。恐れ・逃げ惑う人々を前後左右から無数の蛇どもが襲い、体を呑み込んで人間を振り回すようにしながら奪い合って喰っている。画面左手に見える男は赤ん坊を二人守る様に抱いているが、その子たちも上下から蛇に襲われて助かりそうにない。

ダヴィンチ三博士8
ダヴィンチ三博士8 posted by (C)カール茅ヶ崎

奥の博士も蛇に呑まれている。人々も、馬に乗る兵隊も蛇に取り付かれている。

ダヴィンチ三博士9
ダヴィンチ三博士9 posted by (C)カール茅ヶ崎

ただ気になるのが、この奥の群像の中で、蛇にナイフを突き立てて抵抗している者が描かれている(上図上の白丸の中)事である。誰の手か分からない。右の女の手に噛み付いている蛇の眼あたりをナイフで刺しているように見える。人々の阿鼻叫喚の中で、唯一抵抗を見せているのがこの手である。

そして割と冷静な顔でいるのがこの(上図左下の)人物。画面右端にいる。自身も腕や肩を蛇に呑まれているが、他の人と違って沈着冷静な顔をしている。画面右手枠外に何か味方がいるのか、またはこのあまりに凄惨な現場に顔を背けているだけなのか。

最後に画面中央近く、樹の陰にいるこの人物が気になる。ダヴィンチの「洗礼者ヨハネ」と似ている。この絵から33年後くらいに描かれた「ヨハネ」はやはり右手人差し指を上に向けて見る人に何かを訴えるようである。ここでのこの人物は生贄の犠牲者の一人の方を見ながら上方を指さしている。

・・・・「天から救いがあるので恐れることは無い。安心しなさい。」とでも言っているのだろうか。悪魔マリア等の支配はいずれ終わり、人間はその本来の生き方が出来るようになる。その日は近い。・・・・と言ったメッセージをダヴィンチは表しているのだろうか。